Japan Akihito Fujii's Weblog 日々是新 Akihito Fujii's Weblog

木曜日 3 22, 2007

English Translation: (Google) / (Yahoo!)

Mash up Award 2ndでの雑感

Mash up Award 2ndの授賞式を終え、Web API活用の広がりを実感し、数多くの作品に触れ、開発者本人と会話したことによって、感じたことをざっと書いておこうと思います。

サービス・デベロッパーの拡大とオープン・ネットワーク上の統合開発環境

大昔に、こんなサービス・デベロッパーへの開発者コミュニティの拡大について書いたことがありますが、まさに今回のMA2は、この広がりを実感させられま した。第1回のMAは、やはりどちらかというとITに詳しいEngineerが、Mash upという新しい道具を手に入れ、「ITを活用したアプリ」を開発するというイメージを応募作品全体から強く感じましたが、たった半年だというのにこれが 大きく変化したように感じます。MA2の参加者、受賞者の多くは、やはり普通の方よりはITに詳しい方々だと思いますが、対象を受賞した道庁の職員の方し かり、岡山の蔵元の方しかりと、一昔前であればITのプログラミング・コンテストで賞を受賞するとは、だれが想像できたでしょうか。
適当なMash up サービスだから、コテコテのエンジニアでなくてもいいんだとか、そのそもアイデア勝負じゃんとかいろいろな理由があるとは思いますが、この現象の根本は、 そういったもの瑣末なものではありません。オープンなネットワークと、ネットワーク上に共有されるオープンな知識、オープンなデータが可能にした現象で す。(ネットワーク自体がHELP機能のついた統合開発環境として利用されるイメージでしょうか。)
これは確実にシステム・エンジニアの今後を変えていく大きな潮目になるはずです。エンタープライズ・システムにおいても同様で、開発者の生産性向上は安価 の労働力に求める以外にも存在し、人月単価の呪縛から逃れるひとつの道になるかもしれません。
service developers


サービスは見た目重要

MA2の応募作品の特徴は、総評でも述べましたが、その中のひとつに、「新しい視覚効果」があります。エンタープライズ・システムにおいて軽視されがちな UIですが、サービスである場合には、やはりその入り口であるUIはとても重要です。オペレーション効率だけでなく、楽しさをも求め、より効率よく使って もらえる「サービス」へと結び付けていく、この考え方は当然とは言え、エンジニアがもう一度しっかり考えておくべきことのように感じます。ITアプリは アートか、工業製品か、どちらなのでしょう。工業製品としてのお皿と芸術作品としてのお皿に、きっちり2分割できるわけではありません。製造工程では工業 製品っぽく語られる車だって、製品には個性があります。プログラム、アプリケーションも同じなのではないでしょうか。Webベースでコンシューマー向け Webサービスをしているところであれば、すでに自明の理ですね。でも、エンジニアにもその感覚は必要です。有名な建築家のようなエンジニアが出てきても いいはずです。建築学科と土木学科があるのであれば、情報デザイン科(?)と情報工学科があってもいいかもしれません。

使われて改善していくサービスレベル

Mash upなんてエンタープライズのMission Criticalには使えない、サービスレベルが維持できない、この状態をどう思いますか?解決策は?と聞かれることも多々ありますが、私はいつもあまり 議論しないようにしています。別にSOAのWS-*のネタを細かく議論して、これとこれが普及してこれができればなんて議論をしてもいいんですが・・・ Mash upがネタの場合不毛です。そもそも、Mission CriticalなMash upアプリ作る動機そのものがないんですから・・・。今いるところから近いおいしいレストランを携帯で探して、ついでにどうせならクーポンゲットしたいだ けです(笑)。提供者側でもそれがビジネスに発展し、ユーザが増え、サービス稼働率が気になってきてはじめて、service levelをどこまで上げればいいのか決定していけば良いはずです。脱線しますが、日本国内でよくいうエンタープライズのミッション・クリティカルは、正 確にサービスレベルで議論すべきです。本当にそのサービスレベルが必要なのかどうか・・・。TCP/IPでもそんな議論があり、HTTPでもあり、 Javaでもあり、使われることで様々な人々がservice levelを向上させていく、こう考えるべきだと私は思います。みんなで使うこと、逆にみんなに使われること、これがとても重要だと考えています。

ちょっと勢いにまかせて書きすぎたので、今日はこの辺で。
投稿されたコメント:

コメント
コメントは無効になっています。