最近の流行?ITインフラの見直し編
この1,2ヶ月で、ITインフラを来年度予算で大幅に見直すという話をよく耳にします。私はWeb業界を担当しているため、お客様のITインフラとは、主にWeb Service用のサーバ、ストレージ、ネットワーク機器を指します。
度重なる検討を踏まえた上で選択したITインフラをなぜここまで数多くのお客様が見直すとおっしゃられるのでしょうか?理由はいくつかあると考えています。
ひとつめは、サービスに対する需要が爆発的に増えたこと。Web2.0やSaaSといった言葉が後押ししてか、企業のシステムを外部にあずける、社内システムをSaaSとして外部サービスを利用することでまかなう等と枚挙に暇がありません。
PCだけでなくモバイルが加速度的に普及したことによって、モバイルを中心としたサービスも数多く登場してきています。特に、モバイル向けのサービスは時間帯に応じて発生するトラフィックに大きなばらつきがあります。
お客様がITインフラを見直したい理由は、この突発的に発生するトラフィックをどの様にして裁くかが課題となっているからです。従来の解決策はサーバを水平に並べ、とにかく増設に増設を重ねて対応してきました。最初のうちは良いのですが、サービスの成長がその増設に伴うリスクを見えづらくさせてしまうことによって、気がつけば大量のサーバを資産として持つことになり、様々な管理コストを支払わざるを得ない状況になってしまいます。これが二つめの理由だと考えています。
コストを抑えながら膨大なトラフィックに対応する、という課題を解決するために見直しを図るということはいくつかの角度から取り組む必要があります。もちろん個々の環境に応じて異なる部分はありますが、その中でも特に共通する項目を挙げると・・・
- 古いサーバは仮想化してConsolidationする
- スケーラブルなアーキテクチャを採用する
- コンピュータリソースを各サーバが適切に利用できているかを確認する
- アプリケーションレイヤのボトルネックを発見する
- ネットワークにボトルネックがないかを確認する
- 低消費電力を意識したサーバ選定を行う
こんな感じでしょうか?旧来のアーキテクチャは消費電力をあまり意識せず設計されています。これを見直すだけでも大きな効果が得られますが、やはり本質的な解決にはつながりません。
OSSを採用されている方々は、一度OSSのサポート/コンサルティングサービスを検討してみると良いかもしれません。ベンダーには外部に公開していないノウハウも多々あり、例えば、Tomcatが15倍速くなったという事例もある程です。
サーバの計算能力を高めたとしても、ネットワークがボトルネックになっていれば、まったく意味を成しません。カタログスペックではなく、実際にそのパフォーマンスを発揮できているかを見直すことは決して無駄ではありません。
低消費電力のサーバを選定する必要性は、データセンターに支払うコストを削減することに大きく貢献できます。最近では、データセンターの電源が足りず、増設を控えてくださいとユーザに依頼するケースもあるようです。これによって、Webサービスを利用しているユーザに影響が出ることも想定されます。当然自社のサービスの拡大に足枷をはめてしまう結果にもなってしまいます。
ここまで述べてきたことは、あくまでもいずれの方々にも共通の課題であり、まだまだメスを入れる部分は数多くあります。次回はミクロな視点からシステム見直しについて言及していきたいと考えております。