川の流れのように‥(Eiji Ota's Weblog)

水曜日 3 22, 2006

Open SourceなCPU



先日、UltraSPARC-T1 (Niagara Chip)のスペックが公開されましたが、チップそのものがついに OpenSPARC-T1と してリリースされました。



OpenSPARC-T1 CPUをダウンロード...というと、何となく戸惑うのですが、^_^: Verilog RTLを含むChipデザインをダウンロードできるようです。 GNU GPL(Ver2)でライセンスされるということですから、いわゆるオープンソース そのものです。自分で製造して...という類ではないので、自作PCに使ってという わけにはいかないと思いますけれど、CPUアーキのリサーチなどのアカデミックな分野やオープンソース・ハードウェア、たとえばopencores.orgや、オープンソースなSPARC V8 core Leonを使ったLEOX projectのような活動にいい意味での刺激を与えてくれそうで、今後の発展に期待したいです。^-^

月曜日 3 13, 2006

プロジェクト黒点 (Project Sun SPOT)





先週、SunラボからProject Sun SPOTが発表されました。 SPOT = Small Programmable Object Technologyということらしいのですが、 太陽にちなんだ命名は生きていて、ちょっと微笑みます。^-^(Sun Spot = 黒点)

で、このSun SPOTって何?というと、どうやらARM9を使った組み込みボードキット ということのようで、Java2 Micro Edition (Java ME)で作ったアプリをそのボードで 動作させられる組み込み環境のようです。

といっても、(Javaアプリを動作させるのは)携帯ですでにやっていることなので、 そう?という感じだったのですが、Sun SPOTの目標として、

  ○ Wirelessを前提。ネットワーク環境で動作する組み込みアプリ。 たとえば、ネットを通じてRe-programmingが行えるような仕組みや、ネットを通したmigration (あるSun SPOTから、別のSun SPOTへのアプリのMigrate)
  ○ 使い慣れたIDE/言語での組み込みアプリの作成
  ○ セキュリティ。たとえば、public-key cryptographyの組み込み装置への適用等。

というのがあったようで、必然とJavaに落ち着いた...ということになっています。^-^;

目標を改めてみてみると、確かに野心的で携帯の枠を越えているのは確かのようです。 そして携帯よりも小さい組み込みデバイスを想定しているようなんですが、実際のところはやっぱり携帯でのJavaの成功が背景にあり、そのコンセプトを更に押し進めた...のかも知れませんね。^-^

動作しているJava VMにはOSの機能を持たせていてVirtual Machineを直接Bare Metalで 動作させているということで(↓)、

Powered by a small Java 2 Platform, Micro Edition (Java ME) virtual machine written almost entirely in Java, Project Sun SPOT provides a way to easily, affordably and quickly build Java-based sensor applications that run directly on the central processing unit (CPU) without any underlying operating system.

このJava VMの実装に興味が引かれたのですが、どうもSquawkと呼ばれる組み込み用のVMをベースにしているようです。このSquawkには、次のような特徴があります。

  ○ 直接hard上で動作 (RTOSなどを必要としない)
  ○ Device DriverがJavaで書かれている
  ○ memory footprintが少ない -- Java VMで80k, ライブラリで270k。
  ○ 複数アプリを動作させることができる。(application isolation mechanismを使用)

また、Sun SPOTではCLDC1.0以外にセンサーやアクチュエーターをJavaアプリから操作できるようにライブラリが用意されています。

開発環境はNetbeans 5.0を使用し、USBを使ってアプリを転送するようです。 ハードはARM9で、無線、温度センサー、光センサー、3Dアクセラメーター, 8つある汎用 I/Oポートに、4MBのFlash Memory (512KのRAM)とかなりの装備になっており、 評価ボード兼学習キットの色合いを見せています。 まぁ、これなら$499も仕方ないかなぁとは思うのですが、組み込み装置として$499はちょっと高い気もしないわけではありません。^.^



組み込みはやっぱりハードの自由度が高くないと、実用上は意味がないと思うので、是非Java VM(Squawk)をオープンソースにしてもらって、他のCPU、X86やSH, MIPS, PPCへの移植を進めてほしいものです。 またJava VM上で動作するthreadの応答速度も気になるところで、その当たりのスペックも出してほしいのですが、SquawkがReal time Java VMであるとは聞いていないので、リアルタイム性はないのかも知れません。そうであれば、ますますオープンソースにしてもらって、リアルタイム性の追加も 進めたいところですね。 今後に期待しています。

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