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火曜日 7 29, 2008

MySQL、LinkedIn を勝ち取る!

先週、テクノロジーとオペレーション部門の世界的リーダーである大企業のお客様とお会いしました。私たちは、お客様の今後 1 年の優先課題について話し合っていたのですが、その中で「統合」、「エネルギー管理」、「ディザスタリカバリ」、「法規制の遵守」など従来からの課題が記されたページに、興味深い言葉を見つけました。

「オープンソース」

これはどういう意味で、なぜここに記されているのか、聞いてみました。その答えはこうです。会社の開発アクティビティに対して監査を行ったところ、経営陣の与り知らぬところで、驚くほどたくさんの (「数百もの」) オープンソース・プロジェクトがひそかに完了していたというのです。これらのプロジェクトは、オープンソースではない専有テクノロジーでは高価すぎるか、困難すぎて解決できない問題 (予算の制約や新しいプロセスの自動化など) を解決するために設計されていました。それを知った経営陣は、トレンドに逆行する代わりに、次のように判断しました。オープンソースは真のメリットをもたらす、包括的に調査する価値があるものだ、と。このため、Sun に支援を求めてきたのです。

オープンソースの見えざる手、つまり、会社への貢献と同じくらい自分や同僚の生産性にも献身的な個人から成るコミュニティは、私がお会いするほとんどの企業で見られます。社内や多様な業界にわたって存在するこれらのコミュニティでは、プライバシー、知的財産保護、ソフトウェアライセンスなどに関連するポリシーを誠実に厳守する一方で、何も買わずに問題を解決しています。このようなコミュニティから、確実な価値が生み出されているのです。

さて、規定以外のテクノロジーを利用することは、職場では例外的なことでしょうか? 私はそうは思いません。お気に入りの検索エンジンやソーシャルネットワークを選ぶ場合と同じように、生産性を確実に向上させるテクノロジーを誰もが (CIO でさえも) 注文書なしに選択しているのです。最も先見性のある CIO は、このトレンドに逆行するのではなく、むしろ歓迎しています。彼らは、強制をできるだけ減らす方法を模索し、最も重要なポリシーや基準だけを残して効率と準拠を徹底しようとしています。

オープンソース導入の見えざる手は、IT を確実に変えつつあります。そして、ソフトウェア、サーバ、ストレージシステムに関連する Sun の市場機会も変化しています。Sun による買収前に、MySQL はすでに世界のオープンソースコミュニティで名声を築き、世界中のさまざまな企業に静かに浸透していました。今回の買収によって、MySQL の位置付けは開発者にとってはあまり変わりませんが、テクノロジーに関する意思決定者にとっては変化があったと思います。この買収が、両者間の溝を埋め、 広く利用されていた製品がエンタープライズ規模での展開にも安全な選択肢になったためです。この買収は、新しい扉と、ビジネス対話の端緒を開きました。買収の公表後、販売とダウンロードアクティビティがかなり増加しています。また、多くの CIO が MySQL を何に使っているのかと部下に聞いているようです。その答えはどれも興味深いものです。

ミッションクリティカルなサポートを求める企業などでは、このような会話が MySQL エンタープライズ・サブスクリプションの販売につながっていますが、従来のお客様からはよく次のような質問があります。「・・でも、MySQL はスケーラブルなのですか?」

この疑問を解消するには、MySQL を利用しているグローバル企業の声を引用するのが一番です。中でも、質問者の多くが利用しているグローバル企業として、LinkedIn が挙げられます。LinkedIn は急成長中の最も価値の高い世界最大のソーシャル・ネットワークです。世界規模のサービス提供に Sun がどのように協力しているかは、ここをクリックしてご覧ください。

LinkedIn がこのペースで成長すると、世界のほとんどの銀行の口座数を遥かに上回る数のアカウントが登録され、その結果、類まれな価値を生み出していくことでしょう (まだ登録されていない方は、是非ご登録ください)。

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木曜日 7 03, 2008

ウォール街と Solaris - 速く、もっと速く

しばらく前に、世界的なファイナンシャル・サービス企業の CEO とディナーを共にしました。CEO として彼が最初にしたのは、大規模なアウトソーシング契約を解除することでした。その理由を尋ねたところ、印象的な答えが返ってきました。「銀行業とは、テクノロジー・ビジネスだからです。それに尽きます。社内に担当チームがなければ、競争に打ち勝つことはできません。」

アウトソーシングに関する彼の考え方は別としても、(全員ではありませんが) 多くのファイナンシャル・サービス企業の役員が同じような主張を口にしています。銀行業は (通信、メディア、小売の大半と同じく) テクノロジー・ビジネスとなり、パフォーマンスや差別化が大きな意味を持つようになっています。市場の混乱の中でさえ。いえ、市場の混乱の中でこそ。

これこそ、当社と Intel が発行したばかりの共同プレス・リリースの背景となります。我々は、Intel シリコンを利用した Solaris 10 上で Reuters のマーケット・データ・システムを稼動させ、1 秒間で 100 万メッセージという最速記録を達成しました (詳しくはプレス・リリースをご覧ください)。Intel と Thomson Reuters の皆さん... ご協力ありがとうございました!パフォーマンスとは、市場での優位性、省エネ、データセンター統合、あるいはそのすべてを意味します。選択するのはお客様です。

ところで、データセンターにおけるフラッシュ メモリと ZFS の影響に関する前回の記事への補足ですが、Adam Leventhal が『Communications of the ACM: Flash Storage Memory』の中で、技術的な側面についてより詳しく説明しています。ぜひお読みください...

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火曜日 6 10, 2008

つかの間の閃光 (フラッシュ) にはしません

巷のストレージ・デバイスには、すでに故障したものとこれから故障するものの 2 種類しかない ― おおかたのデータセンターでは、「回転する錆」と揶揄されてきた従来の機械的デバイスをそのように見ています。すべてのディスク・ドライブは、やがて故障します。安いドライブはその分、寿命も短いのです。

仮にディスクの平均寿命を 5 年と考えると、ラップトップのデータはときどきバックアップすればいいでしょう。しかし、数百から数千台のディスクを持つ平均的な企業や、数万台あるいは数十万台のディスクを持つ大企業では、ディスクの故障が日常茶飯事のこととなります。機械的なデバイスは故障する運命にあるのです。

故障すればデータが失われる危険があります。安いディスクを使って経費を 5 千万円節約しても、データ保持規制に違反して 50 億円の罰金を徴収されたら元も子もありません。株の取引データや医療画像、長編映画など、一部を失っても困るデータはたくさんあります。小数点が欠けても、ピクセルが 1 つずれてもいけません。

数年前にサンが ZFS というストレージ・プラットフォームを開発したのは、まさにこのような事態を避けるためでした。ZFS は、ある大胆な仮説に基づいて設計されました。その仮説とは、当てにならないパーツを使って信頼性の高いシステムを構築しなくてはいけない、というものです。ZFS では、余った演算サイクルを使ってデータの整合性チェックを常時実行し、データが破損する隙を作りません。そのため、一番安いディスクと最も単純なシステムを使ってもデータの整合性を保ち、手間とコストを大幅に削減できるのです。

しかし今、もうひとつの可能性が浮上してきました。携帯電話や iPods、デジタルカメラなどでおなじみのフラッシュ・メモリです。フラッシュは DRAM (コンピュータのメモリチップ) と同様にデータを高速で読み書きでき、価格は DRAM と従来のディスク・ドライブのちょうど中間に位置します。しかし、両者と決定的に異なるのは、フラッシュ・メモリが電力なしでデータを記憶できる点にあります。世界中で電力の価格が高騰する中、数万台のディスクを高速で回転させておくには、ストレージと同じくらいのコストがかかっています。大規模なハードウェア選びの中心的な基準が電力となった今、業界に揺さぶりをかけているのがフラッシュなのです。

これまで企業がフラッシュを導入するのには 2 つの障壁がありました。

1 つはコストです。1GB あたりの価格は、ディスク・ドライブよりも高くつくのです。しかし、電力の価格高騰とフラッシュの価格破壊を受けて、フラッシュの 1GB あたりの相対的な価格は急速に改善されています (ディスク・ドライブは電力がないと使用できないため)。機械的なディスク・ドライブの 1GB あたりのコストは、フラッシュ・メモリよりも安くつくかもしれません。しかし、後者は前者よりデータの読み書きを少なくとも数十倍速く行えるので、1GB を使用する実質上のコストが大幅に安くなるのです。

しかし、データセンターにもうひとつのストレージ層としてフラッシュを導入すればいいかというと、そう簡単ではありません。コストや管理の面で新たな課題が浮上してくるからです。業界を根底から改革するには、ユーザーやオペレータには完全に透過的にフラッシュを導入しなければなりません。つまり、業務が中断されたり運用コストに負担をかけることがないようにすべきです。サンの ZFS は、まさにこの点を解決する製品として開発されています。ZFS では、パフォーマンスの影響を最も強く受けるタスクにはマイクロプロセッサのキャッシュを使い、2 番目に DRAM、3 番目にフラッシュ、最後にディスク (そして最終的にテープ) を使用することによって、稼働中のシステムのストレージ階層にフラッシュを透過的に統合します。ZFS ではフラッシュを DRAM や汎用ディスクに統合し、ZFS が自動的に使用するハイブリッド・プールとすることで、価格とパフォーマンス、消費電力を最適化します。簡単に言うと、マイクロプロセッサをアップグレードしなくても、ストレージとサーバーシステムが非常に速くなります。フラッシュの導入は DRAM と同様に、メモリの容量が増えるだけで管理せずに済みます。

フラッシュで注目してもらいたい点はそこにあります。つまり、フラッシュを採用したシステムでは 1GB を使用する実質上のコスト (ストレージの運用コストの合計) が大幅に減り、MySQL、Postgres、Oracle、SQL Server など、データやパフォーマンスに強く依存するアプリケーションでは特に顕著なコストダウンとなります。適切に設計されたシステムにフラッシュを導入すれば、コストやパフォーマンスの面で桁違いに改善される可能性が��められています。そして、どのオペレーティング・システムでもその恩恵に���ずかれるようにしたのが Sun の xVM ハイパーバイザです (xVM に加えて、Windows では ZFS+フラッシュのメリットもあります)。

2 つ目の問題は少し厄介です。フラッシュ・メモリの読み込みは何回でも無限にできるのに対して、数十万回以上の書き込みを行うと磨耗してしまうのです。デジタルカメラを普通に使っている人であれば、書き込みを 50 万回も行うことはないでしょう。しかし、それが企業規模となると話は違います。では、どうすればいいのでしょうか。

ここでも、ZFS がその答えを持っています。

ZFS ではフラッシュ・メモリを他のストレージ・メディアと同様に処理し、データの整合性を管理します (前述したように、その原因がハード・ドライブのモーター不良や書き込みによる疲弊、あるいはハンマードリルであれ何であれ、すべてのストレージ・デバイスはやがて故障します)。ますます磨きがかけられている「磨耗の平滑化」アルゴリズムも、局部的なエラーが起こらないように書き込み動作を均一化することでフラッシュの寿命を引き伸ばしています。しかし突き詰めれば、ZFS では、磨耗は問題ではありません。ハード・ドライブもフラッシュも、やがては磨耗する運命にあるからです。

このような考えが Sun システムのオープン・ストレージへのアプローチの前提としてあるのです。その前提に基づいてフラッシュ・メモリやハードウェア、シリコンの優れた新製品を ZFS に統合することで、低電力でもパフォーマンスの高い汎用ストレージとサーバ・アプライアンスを実現し、SPARC システムや x86 システムで実行するすべてのソフトウェアのスピードアップを図っています (特に MySQL の速さは大きく違います)。しかもコストは専有 NAS ストレージの通常価格に比べ大幅に低くなっています。サンのフラッシュ・システムはこの年末にも出荷開始を見込んでいます。

ご推察のとおり、ZFS とその基底にあるソフトウェアの使用はすべて無料となり、商業的なサポートは行いません。OpenSolaris、ZFS、MySQL、Postgres はすでにご利用いただけます (左の画像をクリックすると LiveCD を無料でダウンロードできます。Mac OSX 版の ZFS は Apple 社の Web サイトからダウンロードしてください)。収益は、これらのソフトウェアを基幹業務に使用するためにサンのテクニカル・サポートを利用する企業から上げます。一方のハードウェアは、サンの Try and Buy プログラムを通じて 60 日間、無料でご試用いただき、気に入ったらご購入いただきます。気に入らなかった場合は返品していただき、送料はサンが持ちます。

このように、サンはフラッシュをつかの間だけのはかない閃光にするつもりはありません。電力の価格高騰とフラッシュの価格破壊が続く中で、フラッシュと ZFS、そして真のシステム改革は、仮想化よりもさらに大きな経済的影響をデータセンターに与えるだろうと考えています。

それほどまでに大きなことなのです。


追記: Intel、IBM、Dell に続いて、Solaris (ZFS も含む) をサポートする OEM パートナーに Fujitsu-Siemens が加わり、今朝正式に発表されました。皆さん、よくがんばってくれました。

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月曜日 6 02, 2008

P7 での成長 (G7 だけではなく)

重要なのは「デファクト・スタンダード」(事実上のスタンダード) です。

これは、テクノロジーの世界では自明のことと言えます。志の高い標準化団体や司法省が全力を尽くしても、結局のところ標準化の最後の決め手となるのは、その標準がどれだけ多く導入されているのかに尽きます。ほぼすべての場合に、普遍性がポリシーの上を行くのです。

最近私は、世界で最も成長の早い地域 (一般に「BRICA」、つまりブラジル、ロシア、インド、中国、アフリカ) でのテクノロジーの影響について議論するパネル・ディスカッションに参加しました。

1 人のスピーカーが、伝統的なメディア産業における興味深い変化について言及しました。つまり、西側の会社が、発展途上諸国に注目し始めているというのです。彼らが注目しているのは GDP 成長率よりも、むしろ人口統計学的データです。ティーンエイジャーや 20 代前半の若者は、世界のメディア購入者の中で最大のグループを形成しており、収入に占める音楽、映画、エンタテイメントへの投資率は、他のどの年齢層よりも高くなっています。そして、この年齢層に一致する人の多くが、アメリカでもイギリスでもドイツでもなく、BRICA の人口密集地に住んでいるのです。彼らの人数を合算すると、全世界の人口のほぼ半数に達します。右に示したニューヨーク・タイムズの Ovum 分析を、メディア販路の成長率として考えてみましょう。忘れてはいけないのが、世界中でより多くの人が、「インターネット」を PC ではなく電話から見ているということです。

購買力の変化の影響を受けるのは、従来のメディアに留まりません。ソフトウェア産業もメディア産業であり、技術的に、この 2 つの産業は完全に交わっています (デジタル・ファイルはデジタル・ファイルです。それが OpenSolaris や MySQL であろうと、ジェイ・チョウの新しいビデオであろうと、クリケットの王者決定戦ハイライトであろうと)。コンテンツを配信したり操作したりするためのインフラ (サーバ、ネットワーク、ストレージ、インフラ・ソフトウェアなど) は、ますます消費者へのサービス提供を重視するようになってきています。つまり IT の市場では、「企業対個人」 (または「B to C」) のセグメントが「企業対企業」(B to B) よりも遥かに早く成長しているのです。 そして、このようなネットワーク・コンピューティング・インフラの市場が最大となるのはどこでしょうか?当然ながら市場は、消費者の近くに形成されます (そして、現在では消費者の半数以上が、モバイル・ネットワーク・サービスが整備されている都市環境に居住しています)。B to B によって IT 産業は経済の中心地 (G7) に集約されましたが、B to C では、消費者と人口の中心地 (P7 とでも呼びましょうか?) が注目を集めます。これは大きな変化です。

このようなことを背景に、私は Sun の組織構成に 2、3 の重大な変更を加え、2 つの新しい領域にリーダーシップとリソースを集中させました。

まず、Sun の社員の多くが知っているように、Lin Lee をスタッフに迎えたことを発表しました。Lin の役目は、世界中の政府や NGO との関係を管理することです。上海に拠点を置く Lin は、データセンターの効率を高めるオープンソースやオープン・ドキュメント・フォーマットを含む、持続可能なネットワーク・インフラという Sun ビジョンを提言していきます。これに対して非常に前向きな新興経済国の顧客もすでに出てきています。Lin の目標は、学生、大学、政府を支援し、現地での機会に対する障壁を低くすることです。

また、本日、Peter Ryan が Sun のグローバル・セールスおよびサービス部門の新しいリーダーとなることを発表しました。彼は私の直属になります。また、新しい事業地域として「新興市場」が加わり、新しいリーダー (Denis Heraud) が任命されました。この新興市場は、急速な発展を続ける経済地域 (BRICA を含む) をカバーし、北米、欧州、アジアと同等の一地域となります。前四半期に限っても、BRICA での事業は 2 桁台の成長を果たしています。今回の組織変更は、新たなフォーカス、リソース、そして強力なリーダーシップを投入することにより、この成長をさらに加速させることを目指しています。

(メインフレームのシステム・エンジニアがキャリアの入り口であったことを今週末に私に打ち明けたばかりの) Peter が、Don Grantham の後任となります (Don は Sun を退職し、HP で EDS トランザクションが終了する前に Solaris ライセンスを確保する支援をします...)。

急速な発展を遂げる経済地域はこのところ、伝統的な IT 標準の世界で頭角を現しつつあり、無償のオープンソー���・ソフトウェアの採用と導入に最も熱心な国々の 1 つとなっています。当然ながら、これらの国々は持続可能なテクノロジーの導入について最も考慮している国でもあります。1 億人の新しい PC ユーザが 200 ワットずつ使用する場合、社会的・経済的な成長の橋渡しとなりますが、約 20 ギガワットの新しい石炭火力発電所が必要になります。1 台当たりの消費電力が 4 ワットの SunRay デスクトップがこれらの発展途上国で (先進国でも) 興味を集めている理由がご理解いただけると思います。

率直に言うと、当社は新興経済諸国への注目を高めています。理由は、これらがフリー・ソフトウェアと Sun の事業が最も伸びている地域だからです。OpenOffice の導入数が一番多いのは世界のどこだと思いますか?それは、デスクトップ 1 台あたり 300 ドルの節約が意味を持つ地域です。

言うまでもなく、これらの経済地域は、オープン・スタンダードに非常に積極的です。住民の力によって、これらの地域が世界でも最も重要な意思決定者となるのです。

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日曜日 5 18, 2008

透明さと選ぶこと

先日、某メディア会社の CEO の方と同席することがありました。彼は、数々の賞を受賞している世界各地のジャーナリストたちから集められてくるニュースを全世界に伝える自分の会社の社会的価値を非常に誇り高く思っているようでした。

彼は私に、Sun にいることで何を誇りに思うかと聞いてきました。私は、誇りに思うことはいくつもありますが、中でもまさに彼のような会社がニュースを伝えられるようにすることが Sun の役割であるということに最も誇りを感じる、とお答えしました。「私たちのテクノロジーは、あなた方のようなジャーナリストが今日の方法でニュース記事をファイリングしたり、ネットワークを通じて世界へ表現するのをお手伝いしているのです」と。私は、Sun が世界をよりオープンで透明な場所にするという使命を担っていることを誇りに思っている、と胸を張って言えます。

ネットワークはプロのジャーナリズムを超えて、世界市民の社会的なユーティリティとなっており、デジタルカメラや携帯電話、ブログの投稿や電子メールが透明さの高波として押し寄せてきています。ひるがえせば、そのトラウマも強みもすぐに見えてしまう世界にいるのです。太陽の光は消毒に効果てき面なだけでなく、すばらしい予防ネットでもあります。つまり、自覚していない病気は治せませんが、何が悪いかがわかれば、ほんの小さな努力から大きな違いが生み出されます。そして、インターネットでは長い経路によってその効果が乗算されます。

ここ数日間、世界では中国の地震とそれに起因する多大な死者の数、住民の混乱が連日報道されています。Sun の本社があるサンフランシスコ・ベイエリアでは、中国の惨状がこの身にひしひしと感じられています。私たちもまた、地震の犠牲者となったからです。ミャンマーのサイクロンも、ルイジアナ州のニューオーリンズでハリケーンの被害に遭った人の心に同じような感情を抱かせていることでしょう。

しかし、世界はこれまで以上に透明な場所です。1 人の人が 1 ドルでも 100 万ドルでも寄付すれば、世界がそれを乗算し、大きな違いを生み出します。

だから私は、被害に遭われた人々を必ず助けてくれるであろう救済組織に個人として寄付をします。

あなたも同じ道を選ぶであろうことを心から期待しています。

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火曜日 5 13, 2008

Rich Internet Application のプラットフォームとしての JavaFX

JavaOne は金曜日に閉幕しました。世界中から、そしてコンシューマー・エレクトロニクス、ゲーム、エンタープライズ IT、宇宙開発、ファクトリー・オートメーション、自動車産業、研究機関まであらゆる業界からの参加者をお迎えしました。Java はネットワークと同様に、場所を問わず、ほぼすべての人に、何らかの価値を提供します。

今年最大の発表は、Rich Internet Application (あるいは RIA) の将来に Java が果たす役割についてでした。さて、Rich Internet Application とは何でしょうか?答えは、それぞれの人の考え方によって異なります。私の場合、それは、通常はブラウザ外でユーザに対し永続的に提供されている、ネットワークに接続されたあらゆるアプリケーションで、ネットワークから切断しても使用できるものです。

一方、Java は常に RIA プラットフォームであったと主張したいと思います。世界が RIA を本当に求めるようになる以前から。初期の Java アプレットには対話性はありましたが、その代わり開発が複雑でした。初期には、パフォーマンスも犠牲にされており、それならばブラウザ、そして最近では Javascript で事足りるというのが実状だったのです。

ところが、ブラウザ・ベースのアプリケーションは複雑さの壁とパフォーマンスの限界にぶつかりつつあり、コンテンツ・オーナーは、より高いレベル (高解像度のビデオや最先端の対話性など) を求めて奮闘しています。開発者は何か新しいものを求めています。ブラウザはとても利用しやすいプログラミング・モデルですが、「リッチ」かつネットワークから切断されたアプリケーションのための開発モデルとしては力不足です。

RIA の影の立役者には、ビジネス・モデルの発展も挙げられます。ブラウザと検索エンジンにはデフォルト設定および開発元企業からの競争上の脅威があるため、リッチ・アプリケーションに関係する多くの企業は、これらからの独立を模索しています。顧客との間に、リッチで直接的で永久的な関係を築くことができる、ローカル・インストール型のアプリケーションを開発したい、という欲求が高まっているのです。自社の顧客と対話するために料金を払いたいと考える企業がどこにいるでしょうか。

これを念頭に置き、Java プラットフォームの改良を検討したところ、ある決まった要求が聞こえてきたのです。これはコード開発者からの声だけではありません。スポーツ・フランチャイズはファンとの直接的な交流を求め、メディア企業はブラウザのデフォルトを迂回したいと求めています。そして、アーティスト、企業、デバイス・メーカーなど、誰もがネットワークを介して消費者と独自の方法で関わりたいと希望しているのです。これらの声は、RIA プラットフォームを求める声とほぼ同じです。彼らは、次のようなテクノロジーを求めているのです。

  • デスクトップ、モバイル、新型デバイスを利用するすべてのインターネット利用者に訴求できる。
  • 高いパフォーマンスを実現することにより、クリエイティブなプロフェッショナルたちをデザイン・プロセスに関与させることができる。
  • 既存のスキルと企業インフラを活用できる。
  • 完全に無償でオープンソースである。
  • コンテンツ・オーナーに、自らのデータに対するコントロールとオーナーシップを提供できる。

先週の JavaOne では、これらすべての論点について話し合いました。以下は、その内容です。

第一に、RIA 開発者は、世界中のあらゆるデバイスを使用するすべての消費者に働きかけたいと希望しています。

なぜでしょうか?それは、たとえどんな画面を利用していようと、消費者の前には市場があるからです。デスクトップ、携帯電話、パーソナル・ナビゲーション、デジタル・ブック、なんでもありです。PC に限らず、毎日の生活で目にするあらゆる画面の前に、市場があります。

そのことを踏まえ、話を PC に戻しましょう。PC のみで考えると、Java の人気は過去 2、3 年で拡大しました。ランタイムのダウンロード数で数えると、新規 Java ランタイムは毎月 4000 万~ 5000 万件も定期的にダウンロードされており、更新のダウンロードは毎年 10 億件を超えます。 Java プラットフォームの採用数は、Microsoft Windows の採用数を上回っています。Sun の Java Runtime Environment (JRE) は、ほぼすべての Windows マシン (HP 製、Dell 製、Lenovo 製など) にあらかじめ搭載されており、Apple Macintosh、Ubuntu、Fedora、SuSe、Solaris、そして OpenSolaris デスクトップ上でも機能します。さらに、JRE は、自動車のダッシュボードやカーナビから Amazon の Kindle まで、数十億機 (間違いなく、数十億です) ものワイヤレス・デバイスやモバイル・デバイスにも搭載されています (Amazon の Kindle が Java プラットフォームであることをご存知でしたか?)。

つまり、Java プラットフォームは、これまでに登場したどのソフトウェア・テクノロジーよりも多くの人が利用しているのです。

第二に、RIA 開発者は、パフォーマンス、機能性、単純さ、すべてを求めています。

なぜでしょうか?それは、コンテンツ・オーナーとアプリケーション開発者が、消費者のみならずアーティストやクリエイティブ・プロフェッショナルを、ワークフローに取り込みたいと希望しているためです。

Java は歴史的に、十分に単純であるとは言えませんでした。そのため、当社のチームはアプレット・モデルを書き直し、新しいコンシューマー Java 実行環境の開発に集中しました (ベータ版のダウンロードは こちら)。この JRE は Web ページ内で非常に迅速にロードでき、複雑な対話でも非常に高速で、消費者が簡単にアクセスできます。当社はまた、スクリプト言語である JavaFX スクリプトで Java を単純化しました。これにより、クリエイティブ・プロフェッショナルはコード開発者とやりとりして仮想体験を創造したり、世界中のデザイナーやデジタル・アーティストが使用するクリエイティブなツール・チェーン (対話デザインからピクセル・マニピュレーションまで) を採用できます。

そして、嬉しいことに、JavaFX アプレットを簡単なドラッグ・アンド・ドロップで Web ページから切り離せるようにすることで、デスクトップ・インストールの問題を解決できました (上の画像をクリックするとデモを見ることができます)。開発者はブラウザを迂回して、デスクトップにアプレットをインストールできます。アプレットがデスクトップに落ち着けば、コンテンツ・オーナーは顧客と直接的な関係を構築できるのです。

また、ご存知かと思いますが、我々は高品質なオーディオ・ビデオ・コーデックをすべてのプラットフォーム上の Java に追加します。これにより、RIA 開発者にとってのもう 1 つの課題であった、時間ベースのメディアのサポートという点が、解消されることになります (高品質ビデオのデモはこちらをご覧ください)。

第三に、企業は既存の Java スキルと資産を RIA への移行に再利用したいと考えています。

ほぼすべての企業に、Java スキルを持ったプログラマが採用されています。Java は今でも世界中で学習されているインターネット言語の首位をキープしており、世界のビジネス・インフラに広くいきわたっています。企業が顧客との対話を RIA プラットフォーム経由に移行するにあたり、既存のスキルの再利用や既存のシステムへの RIA の接続などにより、Java コミュニティは独自の強みを発揮できます。つまり、既存のものを交換するのではなく、それを活かして構築できるのです。

このように、Java は広く利用されているため、企業や開発者チームは、新しいインフラ要件で IT 部門をイライラさせることなく、消費者とのやりとりに集中することができます (JavaFX 開発者は、既存の企業インフラにリンクするだけで、RIA アプリケーション用に新しいシステムを購入する必要はありません)。

第四に、RIA 開発者は無償のオープン・プラットフォームを求めています。

なぜ無償である必要があるのでしょうか?開発者は、開発するアプリケーションに使用料の発生する依存関係を負わせたり、消費者の獲得元があらかじめ限定されるテクノロジーを使用したいとは考えていません。構築するのは、閉ざされたソースに限定された開発者コミュニティではなく、ユーザ・コミュニティなのです。 ここで、開発者の選択と採用により、RIA の市場が最大限になるのです。JavaFX は、 Sun のほかのソフトウェア・プラットフォームと同じく、オープン・ソースとして無償で入手できるようになり、GPL (v2) ライセンスでリリースされます。

そして、無償のオープン・ソフトウェアが、ヤギひげやタトゥーの一派だと勘違いされないように言っておきましょう... 多くの発展途上国では、政府や研究機関において無償のオープン・ソフトウェアの調達を義務付ける機運が高まっています。なぜでしょうか?それは、選択の自由を守り、現地で機会を創出するためです。避けることができるのなら、特許で保護されたソフトウェアへの依存性を構築してしまう理由はありません。

最後に、事実を認めましょう。Web 2.0 の真の価値は、アプリケーションではなく、データにあるのです。そして、そのデータの所有者は、あなたです。

社会のメディア空間を私たちと同じように注意深く観察していれば、機器の価値と、Web 上にビジネスを構築する意図がわかるはずです。開発している製品がファンタジー・クリケット・リーグであろうと、コンシューマ・バンキング・アプリケーションであろうと、それを使用してユーザが何をしているのか理解することで、より革新的なビジネス・モデルが可能になり、より価値ある�����ービスを提供し、より有意義な広告を出し、より良い意思決定とより高い価値の創出にデータを利用できます (単刀直入に言えば、よりよい CPA (顧客獲得単価) を得られるようになります)。

ところが、ほとんどの Rich Internet Application は、構築した後で、霧の中に消えます。ブラウザの呪縛から逃れた開発者は、ユーザの行動についての情報を入手する手段を失うか、データ・ストリームの中に入り込むテクノロジー・プロバイダに頼らなくてはならなくなります。そしてこれらのテクノロジー・プロバイダは、コンテンツ開発者と競合関係にある場合もあります。

当社は「Project Insight」というプロジェクト・コードの下、自分の開発した RIA コンテンツから生成されたデータ・ストリームから開発者がデータを収集できるような Java プラットフォームを開発します。JavaFX 開発者は、他人のビジネス・モデルではなく、自分自身のビジネス・モデルに集中することができるのです。

_______________________

これらすべてを踏まえると、JavaFX の成功は Sun にとってどんな価値があるのでしょうか?

本質的に、Sun にとっては、他社のプラットフォームおよびそれを支えるために使用される特許で保護されたインフラを採用する以上の価値 (「プラスのオプション価値」) があります (RIA にはリッチ・インターネット・バックエンド (RIB?) もあるということをお忘れなく)。そして RIA の世界では、いずれにせよすべてのオプションは無償となります。これは、良い価格を勝ち取るための競争ではないのです。

私の考えでは、勝者となる可能性の高いプラットフォームとは、開発者を自由にするプラットフォームです。つまり、ベンダーの定義ではなく、自分自身の定義に従って、市場、機会、顧客体験を自由に追い求めることができるプラットフォームです。当社が他社をリードできるのは、開発者を自由にする能力です。これは当社すべての活動の DNA に組み込まれているのです。

開発者用の情報は、JavaFX.com をご覧ください。また、Java と同様、無償の世界を圧巻しようとしている NetBeans もお忘れなく...

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木曜日 5 08, 2008

OpenSolaris、Amazon、MySQL、そして Glassfish... 雲の切れ間

今週行われた毎年恒例の開発者フォーラム、CommunityOne と JavaOne で、いくつかの重大な発表をしました。その中でも特に重要なものをここでご紹介しましょう。

Sun は、(消費者ではなく) 高速環境の開発者や開発チームを対象とした OpenSolaris を、はじめて一般向けにリリースしました。OpenSolaris は、オペレーティング・システムの技術革新と自動化が競争力を高める武器であると考え、特許で保護されたソフトウェア・モデルから解放されたいと願う開発者を対象にしています。

OpenSolaris の兄貴分的な存在である Solaris 10 が急速な技術革新よりも企業レベルの安定性を求める IT 部門を対象にしているとすれば、OpenSolaris はその正反対です。ハイ・パフォーマンス・コンピューティングからソーシャル・ネットワーキングまで、不変の性能を維持するよりもコミュニティの技術革新 (と ZFS ベースの自動ロールバック) が満載のリポジトリを常に更新してゆくことに重点を置く開発者を対象にしています。ぜひ、OpenSolaris.com にアクセスして無料の OS をダウンロードしてください。または、このページの OpenSolaris ロゴをクリックしてブータブル CD をリクエストしてください (こちらも無料です)。それよりも簡単に試してみたいという方は... Amazon をご利用ください!

というのも、Sun は Amazon との提携も発表したのです。これにより、OpenSolaris に加え、MySQL と Glassfish、それにそのサポート・サービスを Amazon の「Amazon Elastic Compute Cloud」から利用できるようになります。考えるに、これは業界における大きな変化です。世界でもっとも人気のデータベースとそのサポート・サービスを、クラウド・サービスとして利用できるようになったのですから。加えて、急成長の Java コンテナと最新の環境に合わせて再定義された OpenSolaris も。

まずはオープンソースにより、そして次にサービスとしてのソフトウェアという概念によって大改革された従来のソフトウェア業界は、今、第三の大改革を迎えようとしています、「サービスとしてのインフラ」という概念によって...。

雲 (=クラウド) に切れ間が見えた気がしませんか。

(もう一度言っておきますが、OpenSolaris のブータブル「ライブ」CD を郵送で入手したい場合は、上の OpenSolaris ロゴをクリックしてくださいね。)

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日曜日 5 04, 2008

第 3 四半期の総括

当社は先週木曜日、第 3 四半期 (Q3) の業績を発表しました。残念ながら、私が、そして私たち全員が期待していた結果ではありませんでした。

プレスリリースのとおり、Q3 の売上高は 32 億 6,700 万ドルで、前年とほぼ同水準でした。このうち、GAAP ベースでの 1 株あたりの損失は 4 セント (同四半期に完了した MySQL の買収に関連する手数料と同額) であり、約 3 億 2000 万ドルのキャッシュフローが得られました。

同四半期が低迷したのは、当社の総売上高の 40% を占める米国での売上が、前年比約 10% も大幅に低減したことに起因します。同四半期で注目すべきはインド地域の業績で、前年比 30% の伸びを示しました。また、チップ・マルチスレッディング Niagara システムも、(請求額が) 110% の伸びを示しました。

当社が製品を販売している 16 地域のうち 12 地域で増益を達成しましたが、世界最大規模の (そして、Sun のポートフォリオで最大の) 経済大国における赤字は、他の地域でカバーするには大きすぎました。そのため、全社レベルで成長を示すことはできませんでした。

ただし、米国経済の弱体化にもかかわらず、当社は全世界で成長を達成し、機会を見出しています。当然ながら、第 3 四半期の業績を踏まえ、当社はいくつかの変更を行おうとしています。ただし、これは中核となるビジョンや戦略の方向性に関してではありません。ネットワーク・インフラは世界中に構築拡大中であり、開発者はアーキテクチャおよび形状に関する要求の定義をこれからも続けます。当社は引き続きこの市場を推し進め、支配権を保つつもりです。

これを踏まえ、いくつかの質問にお答えしようと思います。

米国で何が起こったのですか?
第 3 四半期の後半に、小規模の顧客と大規模システム (エンタープライズ サーバーや大規模テープライブラリーなど) において、深刻な減速がありました。ご存知のとおり、第 2 四半期末時点でのバックログは良好であり、機運も高まっており、お客様からは Sun が正しい方向に向かっているというお褒めの言葉を頂いていましたから、3 月初頭に商談が失速し始めたとき、私たちはとても驚きました。

なぜ大規模システムが停滞したのですか?
直感的にはピンときませんが、大規模システムと受注は、より小規模な購買と比べて減速しやすいものです。通常、大規模な構築プロジェクトの一環としてシステムやストレージを販売する場合、販売サイクルは長期化し、導入プロセスもかなり長くなります (システムは、到着したその日から使えるというものではありませんから)。そのため、米国の住宅ローン危機に怯えて、あるいは CFO が設備投資に待ったをかけたために数週間にわたって買い控えをするという行為は、極めて自然なことだと言えます。

そして、思い出してください。当社のビジネスは、高成長のローエンド・ブレードやトレーニング・サービスから、成長の遅いハイエンド・エンタープライズ・システムやインフラ・ソフトウェアまで、幅広いポートフォリオを扱っているのです。すべての作業に対応できるただ 1 つのシステムや製品はありません。あくまでもポートフォリオなのです。

将来の方向性をどのように調整するのですか?
当社は引き続き、事業を地理的に多角化します。そして、ここ先週行ったオープン・ストレージ・イニシアティブの導入や、MySQL や Vaau のような企業の買収によって、今後も周辺市場への参入を続けます。

また、営業経費の削減を実現するための組織再編計画も発表しました。最終的に、最大 2,500 人の人員を削減する見込みです。

ここではっきり申し上げておきますが、当社は成長の機会に集中し、事業モデルに合わせてコスト構造を調整するために、積極的で慎重な手順をとっています。過去数年にわたって行ってきたように、何に投資し、何に投資しないか、この両方について取捨選択を進めています。

選択なくしては成長はありません。

第 3 四半期で好調だった点は?
当社が事業を行っている 16 地域のうち 12 地域で成長が実現しました。いくつか挙げると、インド (30% 増)、ブラジル (20% 増)、中国、ロシア、中東、カナダなどです。全般に、世界では引き続き、テクノロジーを成長、自動化、効率の源ととらえています。この第 3 四半期には株価さえ上昇したのです。

製品に関しては、エネルギー効率の重視が引き続き功を奏しており、Niagara システムは前年比 110% (請求額) の成長を示し、最新のブレードシステム (AMD、Intel、SPARC) はさらに上をいく成長を遂げています。MySQL チームにとっては飛躍的に成長した四半期であり、サービスの収益は 3% 増でした (もちろん、この大部分がソフトウェア関連です)。ディスクストレージの請求額は 6% の伸びでした。

製品の前受収益は 25% 超という好調な伸びを今期も示しました。一般にこれらの前受収益は、売上総利益率が会社平均より高い、よりハイエンドなシステムやより複雑な構成から発生します。サービスの前受収益は低下しており、これは前述した ERP の移行に起因します (第 4 四半期には回復する見込みです)。

不調だった点は?
第 1 四半期と第 2 四半期に大きく成長したエンタープライズ・システム (それぞれ 20% と 8% の成長率) が、第 3 四半期では低下しました。これは特に、競争に起因するわけではありません。富士通と共同開発した APL システムは素晴らしい性能を示し、パートナ�������シップが強化されました。テープ・ライブラリも低下しましたが、メディア販売は堅調でした。

これらの製品のサイズを考えると、当社のハイボリューム・ローエンド事業は、ローボリューム・ハイエンド・システムの鈍化を覆すのに十分な規模には達していません。

なぜソフトウェアの無償提供をやめないのですか?

開発者が当社ソフトウェアを採用してくださることを重視しているからです。例を挙げましょう。

先週、知名度の高いあるメディア企業がかなり高額の資金を調達したことがわかりました。そうでなければ、我々のレーダーにはひっかからなかったはずです。私は、資金調達の理由にインフラの拡張が挙げられていたことを知り、Sun のグローバル・セールスの事業部長に質問を送りました。この会社にすでに連絡をとったのか、と。

答えは「いいえ」でしたが、我々はすぐに連絡をとり、この会社が完全に MySQL を中心としてシステムを構築していることを知ったのです。

つまり、当社がその会社に連絡をとり、関わりを持つ前から、そしてその会社が大規模インフラの拡張に着手する前から、MySQL チームは占有技術を持つ競合他社に対して、設計面で勝利を収めていたのです。彼らに何を請求すべきだったでしょうか?スタートアップ企業や開発者はソフトウェアにお金を注ぎこまないものですから、その会社はどんな製品であろうと、Sun の製品を使ってくれなかったかもしれません。ただ、もう 1 つ別の質問があります。その会社が大規模な拡張に着手する前に、占有技術を持つ競合他社ではなく MySQL を選んでいただくために、我々は何を支払ったでしょうか?

これは正しい質問です。当社は何も支払わず、MySQL チームはその会社から採用を勝ち取ることができたのですから。

彼らはライセンスを購入するでしょうか?多分、購入しないでしょう。でも、Facebook やノキアやニューヨーク・タイムズのようにライセンスを購入してくれれば、そのときは、当社は絶好の位置につくことができます。そして今のところ、Sun にはコストはかかっていません。私は今朝、スタートアップ・キャンプで多数のスタートアップ企業の前で講演したのですが、無償ソフトウェアを使ったことがない人はどれだけいるのか質問してみました。すると... 誰も手を挙げなかったのです。なぜスタートアップに注目するのか、ですか?それは当社が、大企業から小規模企業まであらゆる会社の開発者に力を注いでいるからです。

競争についてどう考えますか?
いいんじゃないでしょうか。米国での商談の鈍化について分析したところ、競争は大きな問題ではありませんでした。つまり、別の会社が受注しているということではなく、第 3 四半期に発注書が発行されなかったということが問題なのです。当社は米国市場の占有率が高いため、潜在的に自由裁量購入の割合が多くなります (個人的には、サーバーがストレージより自由裁量的であるとは思いません。むしろ、収斂的だと思います)。Avnet は当社の最大の代理店の 1 つですが、米国で同様の経験をしたそうです。

なぜ四半期の決算を事前発表しなかったのですか?
発表を行う前に、数値を確定し、将来に向けたコスト構造の調整についての計画を完成させておきたいと考えました。現在、ERP の移行の途中であることから、4 月まで確定作業がずれこみました。次に、2009 会計年度の組織再編計画を、発表前に取締役会で検討しておく必要がありました。会議を持ち、内容を検討し、承認してから、計画を直ちに発表しました。

1 年前の利益と比べ、なぜ損失が発生したのですか?
GAAP 換算前の段階では、第 3 四半期には 3 億 2000 万ドルという多額のキャッシュフローが生成されていたのですが、キャッシュフローから GAAP 収益を算出するにあたって、買収会計、営業権償却、納税引当金、ストックオプション費用計上など、多数の項目が考慮されます。これらすべてが、非キャッシュ・ベースで最大 2 セントの手数料に累積されるのです。

自社株買戻しは計画していますか?
自社株買い計画についてはコメントしませんが、そのような可能性があれば、四半期末に報告いたします。

米国はいつ復調するのでしょう?沈滞は世界中に広がるのでしょうか?
Sun はネットワーク革新を構築する会社であり、世界経済については予測できません。

そのことを踏まえると、当社のこれまでの方向性とこれからの方向性について、明確になってくると思います。では最後に、特に頭の痛い質問に答えましょう。

「なぜ Sun の CEO はブログ執筆に無駄な時間を割いているのですか?」
これは、当社の戦略と営業活動を明確化することが大事だと考えているからです。1 年に一度の年度報告書では不十分です。方向性を明確にすることは、当社の株主、顧客、パートナー、そして従業員にとって意義あることだと信じています。

好調なときも、そして苦戦しているときも。

________________

免責条項

「Jonathanのブログ」には、組織再編計画や前受収益についての期待など、Sun の将来の方向性や業績を前向きにとらえたコメントがあります。これらの前向きなコメントは、あくまでも予測であり、実際の結果がこのブログの予測と実質的に異なる可能性があることを予めご了承ください。前向きなコメントに含まれる予測と実際の結果が実質的に異なる要因としては、「新製品の開発、設計、製造、提供に関連するリスク」、「技術的発展の滞り」、「価格競争による圧力」、「新製品に対する需要の低さ」、「新製品のエラーまたは欠陥の可能性」、「競争」、「事業の後退」、「鍵となる人材の流出」、「プロジェクトの中止または遅延」、「1 つの供給元への依存」、「需要を満たすために十分な量のコンポーネントを調達できないリスク」、「在庫確保のリスク」、および「製品開発や製品普及、新製品・新技術の導入の遅れ」などが考えられます。また、米国証券取引委員会に随時提出される Sun の収支報告も是非ご覧ください。すでに、Form 10-K の年度報告書 (2007 年 6 月 30 日〆) と、Form 10-Q の四半期報告書 (2007 年 9 月 30 日〆と 2007 年 12 月 30 日〆) が提出されています。Sun には、これらの前向きなコメントを変更する義務はありません。また、現時点でこれらのコメントを変更する予定はありません。

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月曜日 4 14, 2008

選択の自由

今日は MySQL ユーザーカンファレンスの初日です。そこで、MySQL の買収についてお客様と最近交わした会話をご紹介します。

2、3 週間前のことですが、ある大規模な営利団体の CIO を訪問しました。その場には、CTO や CISO (情報セキュリティ担当責任者 - 「シーソー」と呼ばれます) に加え、(大規模な) 開発組織のさまざまな部門からリーダー達が顔を揃えていました。

サンのチームはその日、進捗状況を再確認しており、製品ロードマップのプレゼンテーションで締めくくるところでした。実りある 1 日だったようなので、到着した私に残されたことは、感謝の意を示し、ビジネスを前進させるにあたって私の協力が必要になるときのために連絡先を全員にお知らせするくらいでした。

ちょうど MySQL の買収が完了した直後だったため、ミーティングを締めくくる前に、次のような問いかけをしました。「弊社のファミリに新たに加わった MySQL について、最新情報を簡単にお伝えしましょうか?」。

すると、CIO はきっぱりと言い切りました。「当社では [所有権保護のため名前は割愛] を使用しており、MySQL は使用していません。」 CISO は答えました。「開発者に、ソフトウェアをネットからダウンロードさせるわけにはいかないのです。ご存知かと思いますが、規制やセキュリティについて考慮しなければなりませんので。」 CTO はただ微笑むだけでした。誰も特に熱心ではないようでしたので、 この話はこれくらいで切り上げて、 感謝の言葉で終わりにしました。

ところが、(外交面で) 押しの強い我が営業担当者が声をあげたのです。「あの...実は、MySQL にいる仲間と連絡をとり、調べてもらったのですが、彼によると、御社では過去 12 ヵ月で 1,300 回以上も MySQL をダウンロードされているそうですよ。」

とても気まずい静寂が続いた後で、お客様の社内開発チームの一員が発言したのです。「実は、みんな使っています。MySQL ですべてをカバーできるのに、ライセンス契約で格闘するなんてばかげていますよ。サンによる MySQL の買収に、私たちはとても興奮しています。」

気まずい沈黙は去りました。彼らの開発センターで一番人気のデータベースであることが判明した MySQL に対し、商業的なサポートを世界規模に提供するという、非常に生産的な業務提携が実現したのです。これからも、未来に向けて前進するために、MySQL 用のアプリケーションや、時間・コストの節減手段の数々を、お客様に提供していきます。

社内のいたるところでフリー・ソフトウェアが大いに活用されているということを CIO が知らなかったということは、決して珍しくはありません。事実、これは非常に典型的であり、我々が埋めたいと考えている溝なのです。

チャンスはあちこちにあります

無償のオープン・ソフトウェアも同様です。

これらは二人三脚していると言っても過言ではありません。

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水曜日 4 02, 2008

真のポアソン・ダブリルはどっち?

Sun の社員の間で話題になっているエイプリルフールのビデオ (下のビデオです) の裏話に興味がある方へ... これが撮影されたいきさつはこうです。

いつもは信用できる秘書が、いつもは信用できる私の友人 Ted とのランチをアレンジしてくれました。そこで、いつもは信用できるそのレストランに出かけたところ、いつもは信用できる接客係がテーブルまで案内してくれました。私はおろかにも、途中に隠されたいくつものビデオカメラに気づかなかったのです。Ted は私に、いつもは信頼できる同僚である Dan と連絡を取り、Dan からあるテクニカル・エキスパートを紹介されたこと、私も彼に興味を持つであろうことを教えてくれました。

彼はロサンゼルスからやってくるが、最近事故にあったせいで話すときに支障があるかもしれない、と Ted は言いました。ビデオの 5 分目に注目です。ディナー・ナプキンでチキンを作る人を見たのは生まれて初めてでした。

まず指摘したいのですが、このビデオはかなり編集されています。ビデオを編集した善良なる (そして、このいたずらはさておき、いつもは信用できる) 人物が、よだれかけナプキンに不慣れかもしれない世界の視聴者にもわかりやすいよう、手を加えています。テーブルで私がどんなに居心地の悪い思いをしたかわかりますか?公開に先駆けて編集前のバージョンを見た Sun の同僚は言いました。「彼をじろじろ見たりしないなんて、あなたのお母様のしつけが素晴らしかったことがわかるわ。」

さらに付け加えると、Sun の本社は昨日、右から左に編隊を組んで泳ぐキーキーうるさいイルカの大群に襲われました。聞くところによると、この来襲の目的は、現在 Sun のデータベース事業を率いている彼らのコミュニティの代表者と面会するためだったそうです。

おっと、Bill Macgowan はまだ Sun にいます。

私が真のポアソン・ダブリル (エイプリルフールの意味、フランス語で「4 月の魚」) になってしまったのは、彼の責任です (イルカは魚ではなく哺乳類ですからね)。これからはずっと彼のことを、疑いの目で見続けることになりそうです...。でも、彼はまだ在職中です。

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火曜日 4 01, 2008

ご返却ください

ご存知のように、サンのオープンソース・ソフトウェアとマイクロプロセッサ戦略については、しばしば論争が巻き起こりました。業界紙やチャットルームではさまざまな意見が交わされ、おかしな陰謀説が流れることもありました。

多くの方が最初から正しく推測されていたように、この論争は実際、戦略の副産物ではありません。むしろ、戦略そのものだったのです。皆さんが論じているのは、ほかのどの会社でもなく、サンなのですから。そして、皆さんはデータセンターを購入されるでしょう。

ところが、いまやオープンソースのリーダーとしてのサンの地位は不動のものになりました。もはや論争の種などないんじゃないかと心配しています。システムへの信頼はあまりに高く、戦略の意図もあまりに明らかです。嵐を起こすのがだんだん難しくなってきました。ニュースのヘッドラインを飾るために毎回 10 億ドルもかけたり、ティッカーシンボルを変えるなんてできませんからね。では、一体何ができるでしょう?

そういうわけで、今日は、サンの戦略の第 2 章を発表したいと思います。

皆さんに、すべてご返却いただくようお願いしたいと思います。私たちが皆さんに差し上げたものをそのままにしておくなんて、まさか信じていませんよね?

ここで具体的に皆さんに要求いたします。ソフトウェアやマイクロプロセッサに関連してサン・マイクロシステムズが提供してきたフリー・ソフトウェアを、そのソース・ファイル、バイナリ、派生物、拡張、アプリケーション、特許、特許出願、著作権、アイディア、考え、そして派生した考えにいたるまで、すべてのミラーとともに、今すぐご返却ください。

さらに、(ここは危険な部分ですが、プライバシー擁護派にも意見を言わせる必要があるので) ファイル・システム、データベース、またはオープンソース・オフィス・ツールに至るまで、そのような知的財産を使用して処理、保管、または作成したデータについても、すべてご返却願います。お子さんが OpenOffice で書いた読書感想文まで。

これらすべてを、30 日以内にご返却いただくよう要請いたします。

ご理解いただきありがとうございます。

______________________________

ところで申し上げにくいのですが、私たちが住むのは訴訟好きな社会なので、明記させていただきます。そう、これは、1933 年米国証券法の関連セクションに定められているように、エイプリルフールの冗談です。

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金曜日 3 28, 2008

僕の職は無事だよね?

これは Bill Macgowan。

サンの最高人事責任者です。

彼は私と協力して、サンの人材を開発し、発掘しています。

機転が利き、話し上手で、いつも的確な判断をしてくれます。

そう、「いつも」は。

でも今日に限って、彼は悪ふざけをしました。この私に。それは、エイプリル・フールの悪ふざけでした。

エイプリル・フールである火曜日にサンの社員を楽しませるために、ちょっと早めにビデオを撮影したのです。もし私に、自分のだまされやすさを全世界に公開する勇気があれば、このブログに掲載する予定です。

この悪ふざけには、シリコンバレーのよくできた悪ふざけと同じく、ベンチャー・キャピタリスト、よだれをたらすビジター、よだれかけ、そしてラム・チョップが出演します。

両親によって優しく育てられたものですから、まんまと悪ふざけにひっかかってしまいました。よく見ることなく。目先のことに集中していたのです。

それが悪ふざけだなんて、考えもしま