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水曜日 4 02, 2008

真のポアソン・ダブリルはどっち?

Sun の社員の間で話題になっているエイプリルフールのビデオ (下のビデオです) の裏話に興味がある方へ... これが撮影されたいきさつはこうです。

いつもは信用できる秘書が、いつもは信用できる私の友人 Ted とのランチをアレンジしてくれました。そこで、いつもは信用できるそのレストランに出かけたところ、いつもは信用できる接客係がテーブルまで案内してくれました。私はおろかにも、途中に隠されたいくつものビデオカメラに気づかなかったのです。Ted は私に、いつもは信頼できる同僚である Dan と連絡を取り、Dan からあるテクニカル・エキスパートを紹介されたこと、私も彼に興味を持つであろうことを教えてくれました。

彼はロサンゼルスからやってくるが、最近事故にあったせいで話すときに支障があるかもしれない、と Ted は言いました。ビデオの 5 分目に注目です。ディナー・ナプキンでチキンを作る人を見たのは生まれて初めてでした。

まず指摘したいのですが、このビデオはかなり編集されています。ビデオを編集した善良なる (そして、このいたずらはさておき、いつもは信用できる) 人物が、よだれかけナプキンに不慣れかもしれない世界の視聴者にもわかりやすいよう、手を加えています。テーブルで私がどんなに居心地の悪い思いをしたかわかりますか?公開に先駆けて編集前のバージョンを見た Sun の同僚は言いました。「彼をじろじろ見たりしないなんて、あなたのお母様のしつけが素晴らしかったことがわかるわ。」

さらに付け加えると、Sun の本社は昨日、右から左に編隊を組んで泳ぐキーキーうるさいイルカの大群に襲われました。聞くところによると、この来襲の目的は、現在 Sun のデータベース事業を率いている彼らのコミュニティの代表者と面会するためだったそうです。

おっと、Bill Macgowan はまだ Sun にいます。

私が真のポアソン・ダブリル (エイプリルフールの意味、フランス語で「4 月の魚」) になってしまったのは、彼の責任です (イルカは魚ではなく哺乳類ですからね)。これからはずっと彼のことを、疑いの目で見続けることになりそうです...。でも、彼はまだ在職中です。

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火曜日 4 01, 2008

ご返却ください

ご存知のように、サンのオープンソース・ソフトウェアとマイクロプロセッサ戦略については、しばしば論争が巻き起こりました。業界紙やチャットルームではさまざまな意見が交わされ、おかしな陰謀説が流れることもありました。

多くの方が最初から正しく推測されていたように、この論争は実際、戦略の副産物ではありません。むしろ、戦略そのものだったのです。皆さんが論じているのは、ほかのどの会社でもなく、サンなのですから。そして、皆さんはデータセンターを購入されるでしょう。

ところが、いまやオープンソースのリーダーとしてのサンの地位は不動のものになりました。もはや論争の種などないんじゃないかと心配しています。システムへの信頼はあまりに高く、戦略の意図もあまりに明らかです。嵐を起こすのがだんだん難しくなってきました。ニュースのヘッドラインを飾るために毎回 10 億ドルもかけたり、ティッカーシンボルを変えるなんてできませんからね。では、一体何ができるでしょう?

そういうわけで、今日は、サンの戦略の第 2 章を発表したいと思います。

皆さんに、すべてご返却いただくようお願いしたいと思います。私たちが皆さんに差し上げたものをそのままにしておくなんて、まさか信じていませんよね?

ここで具体的に皆さんに要求いたします。ソフトウェアやマイクロプロセッサに関連してサン・マイクロシステムズが提供してきたフリー・ソフトウェアを、そのソース・ファイル、バイナリ、派生物、拡張、アプリケーション、特許、特許出願、著作権、アイディア、考え、そして派生した考えにいたるまで、すべてのミラーとともに、今すぐご返却ください。

さらに、(ここは危険な部分ですが、プライバシー擁護派にも意見を言わせる必要があるので) ファイル・システム、データベース、またはオープンソース・オフィス・ツールに至るまで、そのような知的財産を使用して処理、保管、または作成したデータについても、すべてご返却願います。お子さんが OpenOffice で書いた読書感想文まで。

これらすべてを、30 日以内にご返却いただくよう要請いたします。

ご理解いただきありがとうございます。

______________________________

ところで申し上げにくいのですが、私たちが住むのは訴訟好きな社会なので、明記させていただきます。そう、これは、1933 年米国証券法の関連セクションに定められているように、エイプリルフールの冗談です。

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金曜日 3 28, 2008

僕の職は無事だよね?

これは Bill Macgowan。

サンの最高人事責任者です。

彼は私と協力して、サンの人材を開発し、発掘しています。

機転が利き、話し上手で、いつも的確な判断をしてくれます。

そう、「いつも」は。

でも今日に限って、彼は悪ふざけをしました。この私に。それは、エイプリル・フールの悪ふざけでした。

エイプリル・フールである火曜日にサンの社員を楽しませるために、ちょっと早めにビデオを撮影したのです。もし私に、自分のだまされやすさを全世界に公開する勇気があれば、このブログに掲載する予定です。

この悪ふざけには、シリコンバレーのよくできた悪ふざけと同じく、ベンチャー・キャピタリスト、よだれをたらすビジター、よだれかけ、そしてラム・チョップが出演します。

両親によって優しく育てられたものですから、まんまと悪ふざけにひっかかってしまいました。よく見ることなく。目先のことに集中していたのです。

それが悪ふざけだなんて、考えもしませんでした。

カメラマン連中が現れるまでは。その時点でやっと、何かがおかしいということに気づいたのです。すっかりだまされました。

ランチからの屈辱的な帰り道、Bill が私を引き止めました。不正に撮影されたそのビデオを手に、彼はこう聞いたのです。「で、僕の職は無事だよね?」

私は火曜日までに、これに対するクリエイティブな答えを考えないといけません。

思い出してください。私の同僚はCFOで、法務顧問はブログを書いています。ウィットに富んだ答えを返すチャンスがあるはずです。

必ずね (^o^)

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火曜日 3 25, 2008

OpenSolaris、セキュリティおよび NSA (米国家安全保障局)

先週、私たちは、地球上で (一番ではないとしても) セキュリティに最も敏感な機関の 1 つである米国政府の国家安全保障局 (NSA) との協力に関する重要な発表を行いました。躍進する OpenSolaris コミュニティに NSA が参加し、将来の超セキュアなオペレーティング・システムの実現に向けて Sun や他のコミュニティ・メンバと協力することになったのです。

考えてみると、コミュニティへの関与は、常に Sun が市場において革新するための最も重要な方法の 1 つでした。私たちは、極限的な要求を抱えるお客様 (世界最大のスーパー・コンピュータ施設、世界で最も細心の注意を払う慎重なセキュリティ専門企業 (気を悪くしないでくださいね)、または世界最大のアーカイブ・ストレージ施設) と提携し、その後、培った専門知識・技術を生かして大量市場向けの製品を生み出しています。私たちは、極限的な要求を抱えるお客様から、世界の他の人々が最終的に体験することになる事柄を教えてもらうことができるのです。

極限的なお客様が体験する事柄は、十中八九、業界全体の優れた先行指標になります。

従来、この種の協力には、あらゆる種類の機密保持に関する規制、知的所有権の交換、または面倒な制度上の手続きに関する膨大な量の法律文書がつきものでした。しかし、私たちがオープンソース・コミュニティを受け入れると、ことは実に簡単になり、私たちの最も実り豊かな協力は、今では「コミュニティに参加する」というただ一言で済むようになりました。そして、まさにこの一言が私たちと米国家安全保障局の共同発表の内容であり、国家安全保障局は OpenSolaris コミュニティに参加することになったのです。

今回の協力については、私が詳しく説明するよりも、Sun Federal Systems Group 取締役 Bill Vass の力を借り、彼に一連の質問に答えてもらって、結果を Q&A 形式で公表することにしました。彼の回答は以下のとおりです。

Bill、私たちは何を発表したのですか。
私たちは、Flexible Mandatory Access Control (FMAC) という OpenSolaris コミュニティのプロジェクトに NSA のセキュリティ調査を組み込むために NSA との協力関係を正式に締結しました。このプロジェクトのプレス・リリースは、ここでご覧になれます。

Flexible Mandatory Access Control (FMAC) とは何ですか。
まず、Mandatory Access Control (MAC : 強制アクセス制御) とは、システム特権にバイパス不可能な制限を提供するメカニズムで、一般にオペレーティング・システムに実装されています。MAC が存在するのは、たとえば、誰かが権限なしにパスポート・ファイルを参照したり、ミッション・クリティカルな展開でコンピュータをオフにしたりできないようにするためです。MAC は、特権の管理がすべてです。

しかし、MAC はあらゆる規模のシステムに対応することはできません。そこで、より「Flexible」(柔軟) なメカニズムが必要となるのです。セキュリティ目標は、情報資産やシステムの価値とそれらを保護するための方法によって異なります。柔軟性を提供すれば、拡張強化モデルに基づくアクセス制御の実際のニーズに合わせてセキュリティ・ポリシーを記述することができます。

そこで Flexible Mandatory Access Control が求められるというわけです。FMAC の詳細は、ここでご覧になれます。FMAC を求めるのは、当然、政府だけでなく、ソーシャル・ネットワーキング・サイトや銀行もです。消費者も企業もだれもが簡素で使いやすいアクセス制御を求めているのです。

このプロジェクトには誰が関与しているのですか。
Sun と NSA が OpenSolaris コミュニティで共同で取り組み、幅広い参加を呼びかけています。Sun にとってオープンソース企業であることの大きなメリットの 1 つは、大規模なコミュニティ内で、公然と革新を実現できることです。特にセキュリティ技術では、開発の透明性が絶対に不可欠であり、これは NSA にとっても同じです。オープンソース・プラットフォームには、トロイの木馬を持ち込むことができません。オープンソースでは、高度なセキュリティが必要なお客様が、ベンダを信頼し、さらに検証することもできます。

今回の協力は、技術的および商業的進歩に力を注ぐ政府ユーザー間での OpenSolaris コミュニティの一体性の優れた裏づけになります。

なぜ NSA は Sun を選んだのでしょうか。
セキュリティとパフォーマンスこそが、私たちと各国政府との関係の中心です。創業以来、私たちはセキュリティに力を注ぎ、トラステッド・オペレーティング・システム事業で 20 年以上の経験を積んでいます (約 10 年前に米国政府との協力により、Trusted Solaris が生み出されたことを思い出してください)。

私たちのセキュリティ技術は、携帯電話の SIM カードから、世界的な大手 Web サービス各社の心臓部にある ID 管理プラットフォームまであらゆるところで使用されています。Solaris は、戦場から指揮統制システムまであらゆる導入環境で最もセキュアなオープンソース OS として長い間認められています。ですので、私たちには、今回の協力がごく自然な提携のように思われます。

さっき、NSA セキュリティ調査の統合について話していましたが。
はい、私たちは、Flux Advanced Security Kernel (FLASK) アーキテクチャと Type Enforcement (TE) ポリシーに関する NSA の調査と Solaris Trusted Extensions 技術をどのように統合できるかを調べています。これらを統合することで、お互いに欠けている部分を補い合える可能性があり、MySQL から Glassfish/Java、さらにはユーザーを含む完全なオープンソース・アプリケーション・スタックでこれを活用できると考えています。

Flask アーキテクチャでは、ポリシー自体からポリシーの施行が分離されます。動作環境で施行の仕組みを変更せずにポリシーを変更できるので、セキュリティ管理者の負担が大幅に軽減し、システムの柔軟性と実用性が向上します。

また、Trusted Extension ポリシーにより、緻密なアクセス制御を使用して、悪意のあるソフトウェアから保護できます。

この作業を NSA と共同で開始するのはなぜですか。
既に数か国の政府顧客から、Solaris での Flask/TE ベースの実装に対する要請が寄せられています。そして Solaris Trusted Extensions をリリースした今こそ、未来に目を向ける絶好のときです。私たちには、既に高性能マルチレベル・セキュリティ (MLS) インフラストラクチャと Solaris Trusted Extensions がありますが、この価値ある統合技術は、政府の機密情報を保護するだけでなく、大手企業、そしてゆくゆくは電話やデジタル・ビデオ・レコーダなどの家電製品を保護できる単一の拡張型プラットフォームを実現する可能性があります。

FMAC は、どのような人々を対象にしているのですか。
上で述べたように、MAC ベースのシステムは、主に政府によって使用されます。しかし私たちの将来的な目標は、商業マーケットを構成する新興企業から大企業までのお客様に対し、FMAC などの技術を利用しやすくすることです。政府は、セキュリティに対する一般市場の関心を示す優れた先行指標になることがよくあります。

高度なセキュリティは、以前は秘儀のようなものでしたが、今や米国政府にとっても、各国政府にとっても、そしてこれは最も重要なことですが、ユーザーにとっても不可欠です。

これは米国だけに限られるのですか。
いいえ。これは OpenSolaris プロジェクトですから、グローバル・コミュニティによって推し進められてゆくことを期待しています。このプロジェクトへの参加をご希望の場合は、opensolaris.org でアカウントを作成し、参加してください。

オープンソース・コミュニティであなたのチームに FMAC について話してもらうためには、どうすればいいのですか。
私宛に電子メールをお送りください。アドレスは bill.vass@sun.com です。私たちは、首都ワシントンに多くのスタッフを抱え、また世界各国に連絡窓口を設けています。これらのスタッフは、企業がセキュリティとオープンソースについて理解し、さらにコミュニティに参加してセキュリティの革新に関して協力する方法を理解できるようお手伝いします。今すぐ参加してください。

Bill、どうもありがとう。
どういたしまして。

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月曜日 3 03, 2008

世界最大のスーパーコンピュータ星雲

ハッブル望遠鏡では 120 億年前の天体しか見えないとは思いもしませんでした。

正直、宇宙望遠鏡を通して過去を眺めているということは全く考えたことがありませんでした。先日、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者である Michael Norman 博士に天文学の基礎を教わりました。ハッブル望遠鏡では、天体からの光が地球に達したところを検出するため、 120 億年前の天体の姿しか捉えられないのです。そして、博士はそのベールを突き破り、さらに過去を探ろうとしているわけです (ところで、博士に「どんなお仕事をされているんですか ?」と聞いてみたところ、「私は宇宙をシミュレーションしています」というお答え。こう言われたらおしまいですね)。

博士は、「それ以前の 17 億年間はどうだったのですか ?」という質問を期待していたようです。宇宙の年齢は約 137 億才、ハッブル望遠鏡の性能に限りがあることから、博士はオースティンのテキサス大学 TACC (テキサス先端計算センター) にある世界最大のスーパーコンピュータ、Ranger プラットフォームを使ってそれ以前の 17 億年間の宇宙の姿をシミュレーションしたそうです (あとで博士は、最初の 2~3 億年は星の誕生の素となる水素ガスがたちこめていた時期で、最も興味深いのは、その後の 15 億年間だと打ち明けてくれました)。

私は Ranger のオープニングに基調講演を頼まれたのですが、その後この世界最大のオープン・コンピューティング・プラットフォームは、数多くの基礎研究や基礎科学で利用されています。どのように「オープン」かというと、 この施設は、米国の研究者や科学者に大規模スーパーコンピュータを活用してもらうために (申し込みはこちらから) 米国立科学財団 (NSF) が資金を提供して作られたものなのです。Ranger はすべて Sun の製品で構成されています。ここでちょっとマニアっぽくなりますが、次のような仕様です。

  • 設置面積約 560 平方メートルのデータセンターで、電力消費量は 3 メガワット以下...
  • 4000 台以上のクアッドコア Sun/Opteron ブレード、120 TB 以上の DRAM、CentOS を実行
  • 500 テラフロップ以上の計算能力
  • Sun の Grid Engine でジョブをスケジュール
  • 100 テラビットでノン・ブロッキング通信を行う Magnum スイッチ 2 台でインターコネクト (角はオプション)
  • Thumper 上の Lustre ファイルシステムでデータ管理
  • 2 ペタバイト以上のストレージ
  • Sun の SAM-FS 製品による階層型のデータ管理、Sun のテーププラットフォームへのアーカイブ
  • xVM OpsCenter によるシステム全体の管理・監視 (世界最大の導入事例)

Sun は、この施設の設置とその背後にあるテクノロジーに莫大なエンジニアリング努力を注ぎ込み、同様の施設を規模の大小、公共・商用の別に関わらず世界のどこにでも作れるノウハウを得たのです。政府や研究機関以外にも、世界中の産業界で、ハイパフォーマンスのコンピューティング技術を科学技術の追求だけでなくビジネスに活かそうという動きがあるようです。このシステムの消費電力は数年前のものに比べると微々たるもので、スーパーコンピュータの中では最も環境に優しいシステムとなっています。

Ranger の威力は、次の表からもわかります (表をクリックするとライブ版が開きます)。


Ranger の処理能力は、NSF が出資している他のすべてのスーパーコンピュータを合わせたものを上回っています。広大なテキサスで「ビッグ」だと言うのです。その規模に間違いありません。

NSF のサイバーインフラ部門長が祝辞で指摘したように、数値シミュレーションは今では科学調査の一分野としての地位を確立しています。新薬開発から気候モデル、流体力学から宇宙のシミュレーション、伝染病学から材料科学まで、このような規模の施設の存在により、米国および世界中で科学が大きく変わることになるでしょう。これまで 500 を超える研究プロジェクトで Ranger が利用されており、世界はすでに変わり始めています。また、NSF の TeraGrid を構成するシステムの一部として、研究の成果は世界中に公表されます。実に「オープン」です。TACC の所長 Jay Boisseau 氏によると、Ranger の利用申し込みが許容能力を超えそうとのことです (TACC の CPU の能力は年間で 5 億時間、四半期で約 1 億 2500 万時間です)。所長や Norman 博士にとって、能力の増強は意欲の増進につながります。企業向けコンピューティングではよく余剰分を統合して有効活用しますが (Greg のレッドシフト理論の中核)、それとはちょっとわけが違います。

それでは、Ranger はどのように生まれたのでしょうか ?NSF の基礎科学研究へのこだわり、テキサス大学のスタッフの情熱、意欲的な所長をテクニカルリーダーとする TACC、Sun、AMD で構成された並外れたチーム (本当に例外的です)。これらの三者が互いに協力し合うことで、世界最大のオープン・スーパーコンピューティング・センターの開設を記録的な速さで実現したのです。その規模は次に大きい施設の 4 倍にもなります。

Ranger は今後、学術、産業、ひいては社会を変えることになるでしょう。では、私がなぜそれを信じているのでしょうか。

私がスピーチでも指摘したように、ナイアガラの滝の米国側の発電所は、ある時期、全米が必要とする電力の 30% をまかなっていました。この発電所を作ったエンジニアリングと基礎科学は、Ranger の構築に注ぎ込んだ労力に匹敵します。それはまさに、研究の「基礎」でした。

電力は社会に変化を与えたでしょうか。答えは火を見るより明らかでしょう。では、誕生から 17 億年間の宇宙の姿を知ることによって、私たちの生活は変わるでしょうか。それはまだわかりません。Norman 博士はそれを解き明かそうとしており、 Sun、AMD、そしてテキサス大学の研究者がその問いの解明をサポートしているわけです。その鍵を握る Sun のプラットフォームは、商用での一般利用が可能になります (いったん「クラウド・コンピューティングの雲が晴れ」と書きかけたのですが、さすがの私もためらいました)。

__________________

(興味のある方は、Norman 博士の数値天体物理学へのアプローチが手短にわかる概要をお読みください。特に注目していただきたいのは、世界のハイパフォーマンス・コンピューティングと同じ方向性にあること...

...つまり、無償のオープンソース・ソフトウェアを前提としている点です)。

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火曜日 2 26, 2008

MySQL が正式に Sun の一部に

Sun は、今日、MySQL の買収を完了したことを発表しました。MySQL が正式に Sun のものとなったのです!11 月のディナー・ミーティングから始まり、MySQL の CEO による内省を経て、2 月末現在の手続き完了へとたどり着きました。関係者全員が切迫感とわくわくする感情を持ちながら、てきぱきと処理を進めてくれました。そして今、行動に移る時が来ました!

発表が行われてから、この協力関係についてほぼ全世界的な支持が寄せられています。皆さんが Sun の行く先について興味を示しているようなので、現時点での計画について簡単に概要をお知らせしたいと思います。

今日から、定評ある企業の間で MySQL に対する意識を高め、導入を促進するためのプログラムを全世界で展開してゆきます。皆さんも、オープン・ソース・アーキテクチャでの標準化を検討中の機関や独立系ソフトウェア/サービス・ベンダーを対象とした、こんな感じ (右図) の広告を目にされることでしょう。広告で強調しているように、Sun は、MySQL 用のグローバルな企業サポート・プログラムを導入することで、世界の大規模機関に対し、ミッション・クリティカルな展開のための新たなオプションを提供します。全社一丸となって新しい顧客の獲得に努め、MySQL の顧客範囲を拡張しようというわけです。

基本のメッセージはシンプルなもので、Sun の最大規模の顧客に、世界の主要なオンライン会社がすでに経験しているような技術革新とパフォーマンスを提供しよう、グローバルでミッション・クリティカルな展開状況に MySQL を導入するオプションを提供しよう、というものです。

Sun の社内では、エンジニアリング・コミュニティ (MySQL チームがその中核部分をなすようになったわけですが) を構成する 1 万人以上の従業員が、めまいがするほど大量なタスクに取り掛かっています。診断から技術統合、パフォーマンス・エンジニアリング、ハードウェアとソフトウェアの最適化までを、大規模ベンチマーキング設備を駆使して実施し、新たな世界記録をまたいくつか追加しようという意気込みです。さまざまな環境で MySQL が提供する価値を高めるため、広範囲のプロジェクトが進行中です。私たちは、MySQL が Linux や Windows、Solaris 上で、そして Dell や IBM、HP、Intel、AMD、Sun、Fujitsu (つまり、あらゆるメーカー) によって構築されたシステム上でイルカのように優雅に泳ぎ回れるよう、努力していくつもりです。

また、Sun の市場開発チームも、MySQL に依存する独立系ソフトベンダー (また最近 MySQL の導入を考えるようになったベンダー) へのエンジニアリングやマーケティング、販売上のサポート提供に取り組んでいます。機能性を別にすれば、独立系ソフトベンダーにとって最も重要なのは、市場つまり顧客に簡単にアクセスできることです。「Go-To-Market (GTM)」と呼ばれる独立系ベンダーとの提携関係は、Sun がこれまでも得意としてきた戦略です。今後数ヶ月の間、一連の収穫が得られることでしょう。それは、Sun が世界中の独立系ベンダーと共に、パートナー企業と共に、腕を組んで達成する成果です。

大規模な MySQL ユーザ・カンファレンスも計画されています。このカンファレンスには、MySQL の将来に関心を持つ方すべて (パートナー企業、独立系ベンダー、お客様、開発者などすべて) を招待したいと思います。詳細はここでご覧ください

さて、世界中から膨大な数の賛意が寄せられる中、ぽつりぽつりと存在する皮肉家の方々から、ご機嫌斜めなコメントもいただきました。そういった方々の懸念を、ここできっぱりと解消しておきたいと思います。

世の中には、オープンソースの裏に経済モデルがあるということを把握していない輩がまだいて、このような人々は MySQL に 10 億ドルも払うなんて正気じゃないと考えています。中でも極端な人は、Linux や OpenSolaris、さらに SugarCRM などの会社をコンピュータ・オタクのための遊び場としか見ていません。

IT 業界の大部分は、まったく逆の見解を持っています。

価格やライセンスを手段として製品へのアクセスを限定したりせず、製品を無料で配布する会社は、当面の収益より導入率の高さを優先しているのです。典型的な例として、Microsoft が最近、一部の開発者用ツールを無料にすることで大学での導入率を高めようとした例が挙げられます。

オープンソースの裏に明確な経済モデルがあることは、MySQL の CEO である Marten Mickos が簡潔にまとめています。「市場は、2 種類のユーザで形成されている。一方はお金よりも時間があるタイプで、フリー・ソフトウェアをめぐるユーザ/開発者コミュニティを構成し、もう一方は、時間よりもお金があるタイプで、お金を払ってサポート契約を購入する。後者は通常、成熟した企業である」と。長期的に成功を収めるには、1 つの製品で両タイプのユーザを獲得しなければなりません。不具合の多い製品や、ライセンスに関する陰険な例外は、実を結びません。最後に勝つのはフリーな製品です。

Sun が MySQL に払った金額 (現金およそ 8 億ドルと引受オプション 2 億ドル) については、こう考えたのです。まず、Sun が後ろだてになる前の独立ビジネスである MySQL は、新規株式公開の準備を進めていました。それには、Sun の計算によれば、私たちが支払った金額に近い価格が付いたことでしょう。ここで忘れてはならないのは、私たちは金融資産だけでなく、戦略資産も購入したということです。言うまでもなく、Sun に同意するよう理事会を説得するためのプレミアムを支払ったわけです。しかしその後、私たちは、1 万 7000 人以上が従事する Sun の国際的セールス/サービス/チャネル組織と MySQL を協調させれば MySQL のソフトウェア会社としての成功を増幅できると考えました。Sun と MySQL が協力すれば、MySQL が単独で行動した場合よりもはるかに広範囲の顧客を獲得することができますし、このことは Sun にも利点をもたらします。そして、MySQL のダウンロード数のうち、注文に転じる割合は小さい (が、増えている) ものの、ダウンロードの 100% がハードウェアの購入を前提とします。多くの場合、それはサーバとストレージ・デバイスです (あるいは、ラップトップです)。私たちは、そのハードウェア・ビジネスの一部を、MySQL 用に最適化したソリューションによって獲得できると考えているのです。顧客がソフトウェアにお金を (まだ) 払っていなくてもいいのです。

最後に、ほとんどの会社で、予算のかなりの部分をデータベース・ライセンスが占めていることを考慮すれば、これらの会社に新しいオプションを紹介することで (調達係のデスクにしゃれたデザインのコーヒーマグを置いて宣伝するとか)、その分の予算を新しい投資に回せるようになります。そうなれば、たくさんの顧客が Sun のソリューションを求めるようになるでしょう。優れたパフォーマンスが期待でき、さらにコストが節約できるベンダーは、人気がありますから。

結果的に、私たちが支払った価格は適正だったと思います (その上、需要独占でもないのですから)。

さて、もう一つ私の元に寄せられた懸念の声は、MySQL が大企業の所有になると途端に非道なライセンス・システムが採用され、データを保存して読み出すという単純な行為にさえ法外な料金が課されるに違いない、という陰謀説です。

これは、最近の Sun の動向に疎い人が考えることでしょう。

Sun と MySQL の統合がこれほどスムーズに進んだ理由の一つに、両社の開発モデルやビジネス・モデルがほとんど同じであるという点が挙げられます。どちらも、高品質のフリー・ソフトウェアと大規模なコミュニティの育成に投資し、有料のサポートを求める企業に対してサービスを見合った価格で提供しています。瓜二つじゃないですか。

証拠として、皆さんに是非 MySQL を試していただきたいと思います。もちろん、無料でダウンロードできます (ロゴをクリックしてください)。ついでに Glassfish と NetBeans も水槽に入れてやってください。Web 開発者がこれほど楽できるのも初めてでしょうね。

これは、フリー・ソフトウェアにとって本当にすばらしい日です。そして選択肢、価値、イノベーションという点からオープン・ソリューションに注目する企業が世界中で過半数を超えて増えつつある今、それらの企業にとっても朗報です。


皆さん、MySQL カンファレンスでお会いしましょう!誰にとっても面白いイベントになると確信しています。

MySQL が正式に Sun の一部に

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水曜日 2 13, 2008

Sun アナリストカンファレンスで私が何を言ったかというと...

先週、Sun は世界中から金融と業界分析の一人者が参加するアナリストカンファレンスを開催しました。私の基調プレゼンテーションをご紹介します (見やすいように 2 つに分けています)。アナリストの一人が、「それは去年おっしゃったことと大体同じでは」と発言しました。

私の答えは、「そこが重要なのです」。

Sun の財務実績は Mike Lehman (CFO)、市場については Don Grantham (Global Sales and Services)、特定の製品のロードマップはシステムとソフトウェアの事業部長がそれぞれ詳しく説明しています。ここをクリックしてください。

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月曜日 2 04, 2008

第一にコミュニティ、次にお客様 (OpenSolaris に関する Forrester の報告書について)

すでにご存知だと思いますが、Sun ではすべてのソフトウェア資産、特に Solaris オペレーティング・システムのコミュニティを再構築し、機運を高めるために力を注いでいます。

では、なぜ Solaris を重視するのか。それは、システムを取り扱う企業にとって、オペレーティング・システム (OS) は最も重要なレンズの働きをするからです。つまり、市場にはこのレンズを通してマイクロエレクトロニクスやソフトウェア、システム、サービスなどの新しい技術や製品が映し出されますが、レンズが曇っていたらよく見えないためです。その他の製品にもいえることですが、この市場は Solaris (と、その弟分の OpenSolaris) に関連するスキルやアプリケーション、開発者のコミュニティをどれだけ大きく育てられるかによって決まります。どれだけ多くのお客様に利用していただけるは、あくまでその次になります。

Sun では、Solaris 用のソースコードを初めてフリー・ソフトウェアのライセンスとして公開した 2005 年 1 月に、開発者コミュニティの再建も本格的に始まりました。しかし、技術革新 (これが、ソースコードが重視される主な理由です) への投資は、それよりもずっと前に始まっていました。ZFSDTrace などのプロジェクトは、なんと 7 年も前から始まっていたのです。より最近のプロジェクトとしては、今日 OpenSolaris 向けの非常に優れた 8.3 リリースを発表した Postgres コミュニティの受け入れ、同様に長い歴史を持つ Glassfish の展開、Solaris を Microsoft Windows マシン用の優れたファイル・サーバとして使用するための CIFS の包括などが挙げられます。

Solaris を取り巻く開発者コミュニティは、ユーザ・コミュニティとは対照的に OpenSolaris を基準にするとよくわかるでしょう。OpenSolaris は常に最も新しい Solaris のリリースであり、Linux コミュニティと同様に基礎の OS への変更を柔軟に受け入れるだけでなく性能や機能の向上を期待して積極的に受け止める人たちによって使用されているからです。

このため私は、広くオープンソース、特に Solaris と OpenSolaris がヨーロッパで目覚しく進歩していることを示す Forrester の報告書を読んだときは、とても嬉しくなりました。報告書はここからお読みいただけます。

この報告書によると、ヨーロッパの金融機関の経営陣は、事業に最も重要な 3 つの OS のうちの 1 つとして Solaris を挙げ、最新のオープンソースとしては唯一のものと認識しています (他の 2 つはプロプライエタリ OS)。これは、今後 OpenSolaris がさらに成長し、これまで長きに及んだ、機能やパフォーマンス面のみならずコミュニティ面での革新サイクルに対する利益が早期に得られる可能性が大いにあることを示唆しています (昨年の報告書では OpenSolaris についてのデータすらなかったと思います)。

しかし、この報告書で最も重要なのは、そこではありません。

この報告書は、1 年近く前のデータに基づいています。2 点を結ぶことでトレンドがわかるとしたら...

この場をお借りして、Sun の社内チームやコミュニティの参加チームの方々へ、心からお礼を申し上げたいと思います。皆さんの仕事の成果が、データにも現れてきているのです。

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火曜日 1 29, 2008

無償の仮想化と Sun の 第 2 四半期の結果

このページの最後にある明瞭な免責条項をお読みください...

MySQL 買収に関するニュースと同時に決算のことについても少し前に触れていましたが、先週の木曜日、オフィシャルな決算を公開しました。

第 2 四半期の決算報告を要約すると、純利益は 2 億 6000 万ドル、売上は 36 億ドル、営業活動によるキャッシュフローは 3 億 3600 万ドルとなり、利益が昨年同期に比べ倍増しました。さらに第 2 四半期には、7 億 5000 万ドル分の自社株を購入し、1 桁台前半から中程の年間成長率、それに Q4 で最低 8% の営業利益率 (買収費用を除く) を達成するための指針を再確認しました。

財政的な (少々悲観的な) 観点からは、総収入が前年比 1% 増程度の小幅な成長に留まっています。原因の一部は、再販業者およびチャネル・パートナーとの取引形態が変わったことにあります。今後は、エンドユーザへの販売活動を行うパートナー企業からの注文を履行した時点ではなく、エンドユーザのお客様への販売が行われた時点で収益を報告することになります (この形態を取ることで、より透明な販売活動が行われます)。

このような変更により、総売上成長率が数ポイント少なくなっており、7% を超える予約数の上昇 (予約数とは、6 か月以内に納品する予定の注文数) と収益 (その四半期内に履行/インストールされた注文数) に差があった理由の 1 つです。ただし前向きな観点から見ると、この変更により出荷受注比率が非常に堅調な数字となりました。この数字は、投資家が将来の実績を理解するための判断材料です。前受収益の総額 (製品およびサービス) も 27 億ドルに達する勢いで、前年比 24% 増と大幅な伸びを示しました。これは、とても順調な成長です。

この四半期での戦略的な重要事項をいくつか挙げてみます。

まず第一に、Sun xVM に多くの関心が集まりました。xVM は、Sun の無償オープンソース・プラットフォームで、管理プラットフォームの xVM Ops Center と合わせて「Oracle Open World」で発表しました。xVM により、Windows、Linux、Solaris を Dell、HP、IBM、Sun のハードウェアで仮想化できます。これに対しては、世界中から幅広い関心が寄せられました。特に、大規模オープンソース・データベースの基底部に専有の仮想化技術を使用することを避けたがっているお客様から、大きな反響がありました (そのようなお客様の一人は「どうして昔に戻る必要があるでしょう」とおっしゃいました)。Sun の仮想化ソリューション (xVM から Solaris コンテナまで) に対する関心はあらゆる業界、ほとんどすべてのお客様に広がり、今や Sun の最重要事項となっています。

次に、Dell との Solaris OEM 契約です。この契約に合意したことで、Dell のサーバーおよびブレード・プラットフォーム全体で Solaris がサポートされることになります。これは Sun にとって有意義な取引でした。コ モディティとしての PC の巨大な販売数を誇る企業との連携は、Sun のお客様にも大きな意味を持ちます。発表の席には Michael も参加し、Dell の「Regeneration」の取り組みへの参加を丁寧に要請してくれました (この申し入れをありがたく受け入れ、Dell の T シャツを頂きました)。IBM と Intel の他に Dell が Solaris OEM パートナーに加わるのです。個人的には Hewlett Packard にもパートナーとして加わってもらい、Sun のお客様が Solaris サポートに関して頼れる存在になってもらえればと思っています。

新興経済諸国では 2 桁の成長が見られました。これには、インド、中国、中南米から東ヨーロッパと中東の一部を含みます。UltraSPARC T2 (Niagara プラットフォーム) の取扱高が好調で、約 2 億 8500 万ドルに達しています。これは、前年比 100% 増です。成長率 100% ですよ!なぜこのような急速な伸びを見せたのかというと、環境効率、徹底的に純粋な機能、仮想化と暗号化サポートの組み込み (つまり、無料) に力を注いだからです。日々、目に見えて機会が生まれています。SPARC および Solaris 10 のオープン・プラットフォームとしての導入は、新しい会話と機会 (既存、新規どちらのお客様とも) の創出の牽引力となります。Niagara 2 (正式には、T5120 または T5220) を試したい場合は、ここをクリックしてください (無料です)。

今期の x64 事業 は比較的横ばいでした。これは確かに残念なことです。現在、Sun では新しい Intel 製品を導入し、Sun ブレード製品を拡大するところです。また、多くの製品ラインの拡張と発展が今後も目白押しです。そのため今年度の後半に向け、より自信を持っています。

富士通との共同事業の最上位システムも成長してい���す。これらのシステムは、内部ベンチマークと同じまたはそ���以上の性能を示しています。Sun と富士通がパートナーとして戦略的前進を遂げていることに非常に満足しています。パートナー関係といえば、Sun と日立の連携によるハイエンド・ストレージ製品と Sun の中核であるテープ事業も順調な伸びを示しています。予想できたことですが、非常に大きなデータ・プール (ユーザが作成した写真や動画など) を長期間保管する必要のある Web 企業の間で、アーカイブ・プラットフォームとしてのテープに対する関心が高まっています。ここで「大きい」というのは、10 ペタバイト単位で、これがさらに 100 ペタバイト級に増大しています。エンタープライズ製品事業だけでなく、Sun のサービス事業も堅調です。

大学で「陰鬱な学問」を学んだ私の経済に関する見解を説明すると、100% 自信を持って言えるのは、「確実なものは何もない」ということです。お客様の意見はどうでしょうか。お客様はますます効率、自動化、成長を促進する技術に目を向けています。Sun はここで中心的役割を果たしています。1 年前と比べて、弊社の役割はずっと大きくなっています。

最近、Sun では世界中から 150 社以上のビジネスパートナーが集うカンファレンスを開催しました。ヨーロッパ、北米、中南米、アジア太平洋の各地域からまんべんなくパートナーが参加したのですが、彼らの意見はどうだったでしょうか。これはもちろん社外秘ですが、シャンパンがふるまわれたのには理由があります。Sun では、今後もいくつもの祝杯をあげたいと思っています。

カンファレンスにご参加いただいたパートナーの皆様 - いつもご協力ありがとうございます。Sun では、皆さんと共通の機会を増やし、パートナー関係の価値を高めていく所存です。目前には多くの機会が待っています。力を合わせて、機会を捉えていきましょう。

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免責条項
「Jonathanのブログ」には、Sun の将来の方向性や業績を前向きにとらえたコメントがあります。これには、2008 会計年度の利益成長および 2008 年第 4 四半期の営業利益率への Sun の指針、x64 事業に関する Sun の戦略および事業の機会と予測が含まれます。これらの前向きなコメントは、あくまでも予測であり、実際の結果がこのブログの予測と実質的に異なる可能性があることを予めご了承ください。前向きなコメントに含まれる予測と実際の結果が実質的に異なる要因としては、「新製品の開発、設計、製造、提供に関連するリスク」、「技術的発展の滞り」、「価格競争による圧力」、「新製品に対する需要の低さ」、「新製品のエラーまたは欠陥の可能性」、「競争」、「事業の後退」、「鍵となる人材の流出」、「プロジェクトの中止または遅延」、「1 つの供給元への依存」、「需要を満たすために十分な量のコンポーネントを調達できないリスク」、「在庫確保のリスク」、および「製品開発や製品普及、新製品・新技術の導入の遅れ」などが考えられます。また、米国証券取引委員会に随時提出される Sun の収支報告も是非ご覧ください。すでに、Form 10-K の年度報告書 (2007 年 6 月 30 日〆) と、Form 10-Q の四半期報告書 (2007 年 9 月 30 日〆) が提出されています。Sun には、これらの前向きなコメントを変更する義務はありません。また、現時点でこれらのコメントを変更する予定はありません (ここまでお読みいただいた方へ。もっと他のことに時間を使ってくださいね)。

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土曜日 1 19, 2008

渦中に身を置く

「渦中」。この 30 日間は、他に表現しようのない状態でした。第 2 四半期を終了し、MySQL の買収取引をまとめました。その経緯についてお話します。

「絶対に無理だ。これまで何年も試みてきたんだよ」 - 6 ヵ月前に Rich Green (Sun のソフトウェア担当 EVP) が「買収したい企業を 1 社挙げるとしたら、MySQL だね。すばらしい企業だよ」と断言したときに、私はこう答えました。それには理由があります。

ほぼ 5 年にわたり、MySQL の CEO、Marten Mickos とディナーをともにしてきました。業界情報を交換し、トレンドやビジネス・モデルについて話し合い、そして、デザートが出されるころになると、こう切り出ししたものです... 「なんてことだ、私たちの会社は本当に共通点が多いね、Marten。本当に似た展望を持っているじゃないか。Sun に加わるつもりはないかい?」

この時点で Marten はいつも、そう言ってもらってうれしいし光栄に思うよ、とコーヒーにミルクを注いでかき混ぜ、フィンランドについて話し始めるのです。

「それでも試みる価値はあると思う」と Rich。そのようなわけで、Marten、Rich、そして私の間で 12 月上旬に会食の席が持たれました。ここで、いつものように、市場と業界に関する最新情報を交換し合い、両社にはどれだけ共通点が多いかを話し、デザートが出される寸前で、私があの質問を投げかけました。そして何が起こったかというと...

... ほほ笑み、コーヒーをかき混ぜ、私たちはまたフィンランドについて話し合ったのです。

レストランを出てから、半年後のディナーの予定について話しました。私は「わかったろう?」という顔で Rich を見やりました。

ところがそれまでと違ったのは、翌朝 Marten が電話をかけてきて、「少し考えたのだが、君はまだ合併の話に関心あるかい?」と言ったのです。ええ、あります。ありますとも。過去 4 年間そうだったように。

このようにして、すべてが始まったのです。

努力は報われ、これで Rich も「ほら、言っただろう」カードを出せるようになりました。このカードを持つ人は増えつつあります (念のため、私は喜んで間違いを受け入れます。間違いに気づいたほうが、気を緩めずにいられますから)。

「どのようにしてこの取引が実現したのですか」の他にも、ここ数日の間にたくさんの質問を受けました。そのいくつかに、ここでお答えしようと思います。

まずは、いちばん重要なものから。

製品を無償で提供する企業に 10 億ドルを支出するのはなぜですか。

Facebook も製品を無償提供しています。同社は広告から収入を得ていますが、Sun はサービス、サポート、インフラを通じて利益を挙げています。MySQL は急成長を遂げる大きなビジネスです。将来に投資することは、過去を買うより価値があります。そのため後者の方が安価な場合が多いのです。

PostgreSQL に対する取り組みはどうなりますか。

より強化されます。Sun が MySQL の買収を発表する前日、この取引に署名するまであと 1 時間というところで、Sun で Postgres を担当する Josh Berkus のところに立ち寄りました。次の点をできるだけ明確にしたかったのです。つまり、MySQL との取引は、当社のオープンソースおよびオープンソース・データベースへの投資を増やすもので、これにより Postgres やデータベース業界全般への取り組みも強化されます。同じことが、Apache Derby や Sun の JavaDB に関する取り組みにも言えます。

Josh が自分のブログでずばり的確に述べているように、Sun はデータセンターの主要プロバイダでありたいと考えています。これは、MySQL データセンターに限りません。まさにそのとおりです。

次はどこを買収することになりますか。

これはいい質問ですね。終わったらお伝えします (^-^)

もう少し真剣にお答えすると、Sun が MySQL を買収したことでオープンソースのビジネス・モデルの価値が証明されたという意見には賛成です。この取引によりベンチャー・コミュニティから真のオープンソース技術革新への投資が活性化されることを期待しています。対価は大きいでしょう。MySQL の投資家に聞いてみてください。

Oracle との関係はどうなりますか。

Oracle は、非常に重要な Solaris ISV です。Sun と Oracle は、国際的な銀行、小売業者、通信事業者、政府機関などの事業の基盤となるミッション・クリティカルな環境に対してサービスとサポートを提供しており、世界中に共通の顧客がいます。この取り組みに関しては、MySQL との取引によって変わる点は何一つありません。DB2 や Microsoft の SQL Server (ちなみに、当社のシステム上でも問題なく動作します) のサポートに対する意欲と能力が変わらないのと同じです。当社は、お客様が必要とする選択肢を提供する取り組みを維持していきます。

当社の��ービスは、製品ではなくお客様に力を注いでいます。

StorageTek のときのように、難しい統合になりそうですか。

StorageTek は 7,000 名の従業員を抱え、そのサプライ・チェーン、ロジスティックス・プロセス、不動産、工場、人員削減システムは複雑なものでした (大企業はどこもそうですが)。また、35 年の歴史を通して構築された、異なるエンジニアリング・モデルとプロセスがありました。率直に言って、複雑な統合でした。

MySQL の従業員は 400 名、事務所がなく (従業員は在宅勤務)、サプライ・チェーンも工場も不動産もありません。また、同社のエンジニアリング・モデルと業務プロセスは Sun のものとほとんど同じです。

したがって、答えは「ノー」です。統合は複雑ではなく、非常に容易なものになるでしょう。

取引完了後は、Marten Mickos は Sun のソフトウェア部門の直属となって、引き続き MySQL を率い、私が運営する経営管理グループ (Sun における最高責任者により構成される) に加わります。

戦略的には、MySQL を ZFS や Lustre で実行することから、Glassfish、OpenSolaris、NetBeans、Sun の Grid Engine とのより良い統合まで、技術面でのシナジー効果があらゆるところに出てきます。

MySQL の優先プラットフォームを変更することになりますか。

もちろん、そんなことはありません。

なぜですか。

LAMP の L は Linux で、Looney (「常軌を逸する」の意) ではないからです。MySQL の優先プラットフォームは Sun ではなく、お客様が決めるものです。Glassfish と同様、MySQL が最も多くダウンロードされるプラットフォームは今でも Windows です。Sun は、Windows を使用する開発者も非常に大切にしています。

MySQL のライセンス (GPL) を変更することになりますか。

いいえ。Java や Glassfish と同様に (さらに NetBeans や OpenOffice の場合も)、Sun は GPL を強力にサポートします。

この取引では、コスト面でシナジー効果がありますか。

それはありません。

この取引では、収益面でシナジー効果がありますか。

あらゆるところに見られます。

収益面でのシナジー効果はどこに出てきますか。

もっとおもしろい質問に「シナジー効果はどこに見られませんか」というものがあります。ユーザは、有償のソフトウェア・サポートを受けるかどうかに関わらず、MySQL を導入すると、サーバーに加えストレージ・デバイスやネットワーク・インフラを購入し、また高価なオープン・プラットフォームに対するサポート・サービスを購入することになります。私が確認した時点では、これらのほとんどすべての分野で Sun は製品を提供しています。

さらに、MySQL の成長を妨げる唯一かつ最大の障害は、その技術ではありませんでした - MySQL は、オンラインとWeb の世界に地球的規模で完璧に対応しています。最大の障害は、従来型の企業がエンタープライズ・サポートを提供するベンダーとして Fortune 500 企業 (要するに Gartner の Magic Quadrant に記載されているような企業) を採用したがることでした。今後は、MySQL のサービスチームを世界中の優秀なサービス技術者により増強し、グローバルでミッション・クリティカルなサポートを世界最大級のビジネスに対して提供できるようになります。

MySQL を今後どのように持っていくつもりですか。

この質問は、買収の前 (両社がまだ別会社であることを考慮して) か後かにかかわらず、MySQL に向ける必要があります。Sun は、何をするべきかを教えるために MySQL を買収するのではありません。MySQL のリーダー、コミュニティ、お客様から教えてもらうためです。

この数日間で 10 人ほどのお客様に実際に会い、お話を伺ったところ、コメントはいつも同じでした。「おめでとう。みんなにとって本当にすばらしいニュースです。」

これには、私も心から賛成です。

______________________________

Rich、Marten、Greg、私の間で交わされた短い対談をお届けします (監督として名高い Anil Gadre によるパーソナルビデオです)... 3分30秒あたりで現れる幸運の使者にご注目ください...

(何度も更新してすみません...)

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水曜日 1 16, 2008

イルカのジャンプを手助け

今日、大きなニュースを発表しました。1 つは、第 2 四半期の暫定決算報告です。そしてもう 1 つは、同じくとても重要なニュース、MySQL AB の買収です。

今四半期の決算ついて詳しく知りたい方は、本日のカンファレンス・コール (詳しくは、sun.com 参照) をお聞きください。もちろん、1 月 24 日に発表する正式な決算報告の後で、さらに詳しい情報をお伝えします。

しかし、今日最大のニュースは... 私たちが、LAMP の M に 10 億ドルを支払うと決定したということです。業界通なら、これが何を意味するかピンとくるでしょう。当社は、世界で最も人気のあるオープンソース・データベース MySQL を提供している MySQL AB を買収するのです。

みなさんは、私が数週前のブログで書いた、お客様対象のイベントをご記憶でしょう。そのイベントでは、世界で最も重要な Web 企業各社が、抱えている技術的な課題について Sun に語ってくれました。同時に、一部の大手 IT 企業およびその CIO を招き、2 日間 (隣り合った部屋で) 彼らの見解と方向性を聞きました。

どちらのお客様の話も、当社が長年確信してきた考え、つまり、MySQL は、今日の開発者がネットワーク・サービスを構築する上で最も人気のあるプラットフォームであるという考えを裏付けるものでした。Facebook、Google、および Sina.com から銀行および通信会社に至るまで、パフォーマンス、生産性、および革新性を模索するアーキテクトは MySQL に目を向けているのです。高校や大学、スタートアップ企業、ハイ・パフォーマンス・コンピューティング研究所、そして Global 2000 企業。MySQL の採用は、全世界で急ピッチで進んでいます。MySQL という根茎から巨大な Web 経済圏が湧き出しているのです。

しかし、私が指摘したように、矛盾する話も聞きました。スタートアップ企業や Web 企業の CTO は、フリーまたはオープンソースでない製品の使用を認めません。彼らは、最適化と迅速な問題解決を実現するために、ソースコードへのアクセスを必要とし、求めています (ただし、価値が認められれば、サポートに対価を支払います)。一方、従来型の企業の CIO は、有料サポート契約のない製品の使用を認めません。彼らにとっては、ミッション・クリティカルなグローバル・インフラの管理は Sun のようなベンダーに任せた方がよいのです。

このため、MySQL のような製品は、興味深い場所に位置付けられることになります。これらの製品が、あらゆる Web 企業のインフラに採用されていることには間違いありません。そして、多くの従来型の企業 (自動車会社、金融機関、銀行、小売店など) は、MySQL を使用しながらも、Fortune 500 ベンダーがミッション・クリティカルなグローバル・サポートの提供に乗り出すのを待っていたのです。

それでは、本日、当社は何を発表するのでしょうか?MySQL の買収以外に、Sun は、MySQL の市場に向けた新しいグローバル・サポートの提供を明らかにします。私たちは、MySQL のコミュニティと市場の両方に投資することで、プロプライエタリなテクノロジーから新しいオープン Web プラットフォームの世界への業界の移行を加速しようとしています。

幸い、Sun はすでに MySQL の成功の真髄となったビジネス・モデ