火曜日 9 26, 2006

Robert Scoble、次代の Katie Couric 

先日、Robert Scoble と会い、子供向けのネットワークインフラや、私にかかったブログの呪い、そして市場に寄与する Sun のネットワークビジネスの今後について意見を交わしました。詳細は、Robert の新しいエントリをご覧ください。(あるいは、ここをクリックすると、私たちの議論を簡単に視聴できます (QuickTime と十分な帯域幅が必要です。)

Share this post  del.icio.us | digg.com | slashdot.org | technorati.com | reddit | facebook | stumbleupon

金曜日 9 22, 2006

ティーンエイジャーに聞いてみよう

数年前、私がテレコムトレードショーのパネルに参加した時のことです。私のほかには、大手携帯電話メーカーや国際的に事業展開している数社の携帯電話会社の経営陣、そして 2 人の技術者が出席していました。司会者が鍵となる次のような質問をしました。「モバイル市場にとってのキラーアプリケーションはどのようなものになっていくのでしょうか?」

同席者たちからは、モバイル端末による支払い、ダウンロード可能な音楽、インタラクティブなビデオサービス、そして位置情報サービスなど、さまざまな回答がありました。「へそ曲がりの意見」として、私は次のように発言しました (これは私の現実でもあるのですが)。「私が思うに、それは電話がかけられる携帯でしょう」。

周りのパネリストがひとしきり反論した後で、聴衆が言い始めました。「そうだ、そのとおり!電話をかけられない携帯電話なんて、持っている意味がない。」結局のところ、音声通話こそ、(すべてではないにしても) ほとんどの人が電話を購入する理由になっているのです。続けて私は、「最も成功を収めている携帯キャリアは、音声通話サービスとサービスエリアを重視している企業である」と意見を展開しました。少なくとも私が住んでいる地域ではそうだったのです。

しかし数週間前、ヨーロッパの空港でフライトを待っているときに、自説を変えざるを得ない経験をしました。ラウンジには 100 人くらいの人がおり、 ほとんどの人が携帯電話を持っていました。これはもちろん、不思議なことではありません。ところが、電話で話している人は 1 人もいなかったのです。彼らは携帯電話に見入って、Web を閲覧したり、ショートメッセージを書いたり、ゲームをしたりしているのですが、音声通話をしている人は誰もいないのです。

さてここで、過去数年間のあなた自身の携帯電話の使用状況をグラフにしてみてください。「1 日あたりに携帯電話をコンピュータとして使っていた時間 (分)」を表す線は、「音声通話をしていた時間」を表す線に接近しつつあるか、それを超えようとしているのではないかと思います。内訳がゲームであれ、電話帳の編集であれ、株価のチェックであれ、電子メールの編集や送信であれ、世界中でこの 2 本の線が交差しようとしています。すべてのユーザーではないにしろ、大半のユーザー、特に若年層や香港在住のユーザーには、当てはまることだと思います (香港では携帯電話の普及率が 100 %を超えているのです)。

そんな経験をした後で、先週、ある投資家からある簡単な質問を受けました。それは「Sun の持つビジネスチャンスとして市場に認識されていないことを 1 つ挙げるとしたら、何だと思うか?」というものでした。

「世界中でほとんどの人が、PC ではなく携帯電話を通じてインターネットを使用するようになること」。それが私の回答でした。

その投資家が私を信じたかどうかは分かりません。米国内では、「世界中で多くの人々が携帯電話からインターネットにアクセスするようになるだろう」という予測に同意してくれる人は、そう多くはないでしょう。ただ、 販売量を考えた場合、PC 購入者の約 5 倍もの人が毎年携帯電話を購入しているわけで、結論は明らかであるように思われます。これをお読みのあなたはどうか分かりませんが、私の姪や甥、そして米国在住の知人に、「君はどれがほしい?新型 iPod か、Motorola の RAZR か、Danger 社の HipTop か、Microsoft の XBox か、Windows Vista か。」という質問をしてみたところ、かなり一貫した答えが返ってきました。(ヒント:決して Vista ではありません。)

このことから、私の考えは確信に変わりました。いずれ、世界のほとんどの人々が、PC ではなく携帯電話からインターネットを初めて使用する、そんな時代が来るだろうと。つまり、世界中の企業は、こうした消費者への訴求力を高めたり、インターネットを活用したりするために、もっと裾野広げるべきなのです。

そして Sun は、確実にその方向に向かっています。

Share this post  del.icio.us | digg.com | slashdot.org | technorati.com | reddit | facebook | stumbleupon

月曜日 9 18, 2006

透明性に潜む不透明さ

1 週間のニューヨーク出張から戻りました。今回は投資家の皆様やお客様とお会いして、お客様対象のイベントをいくつか開催してきました。テクノロジーを単なるコストの発生源ではなく、価値の源泉として、また競争に勝つための手段として考えるコミュニティ、特に Sun にとって、ニューヨークは精神的な中枢であり、 当社のホームグラウンドのようなものです。こちらのビデオと、BusinessWeek 誌のインタビューをご覧いただくと、Sun に対する評価が向上していることがよく分かります。

顧客向けイベントでは、会場に入りきれないほどの参加者が集まりました。これは当社製品への関心の表われですが、アナリストカンファレンスを中止した Dell にも感謝しなければいけませんね。物事はタイミングがすべてなのです。タイミングと言えば、当社の 2 つのコアテクノロジー、Solaris 10 の dTrace と、効率性の極めて高い最新の Niagara システムが、Wall Street Journal 紙から最高の栄誉を受けたのですが、今回のイベントではこの朗報をステージでタイムリーに発表することができました。まさに完璧なタイミングだったと言えるでしょう。

さて、投資家や顧客の関心が高まる中、次のような質問をよく受けるようになりました。「ソフトウェアから、または製品 x、製品 y、製品 z から、どれくらいの収益が出ているのですか?」 たびたび繰り返しているように(そして、このブログを書く理由の 1 つでもありますが)、私は、現実的な、そして守秘義務の制約の中で、当社の事業の透明性を高めることに全力を挙げています。

しかしこれは、最初の印象よりも難しい質問なのです。例を挙げてみましょう。

ご存知かもしれませんが、Sun は先ごろ、コードネーム「Thumper」という新製品を発表しました。製品の説明はこちらです。これは 2 ウェイの汎用サーバーで、24 テラバイト(そう、テラバイトです)のストレージを備え、Solaris および ZFS を実行できます。また、非常に魅力的なパフォーマンス(目の肥えた専門家も納得の 2 ギガバイト/秒の持続入出力速度)と価格(5 万ドル未満、つまり 1 ギガバイトあたり 2 ドル未満)を兼ね備えています。特に注目に値するのは、サービスプロファイルでしょう。Solaris/ZFS を実行できるため、ドライブに障害が発生した場合でも(ディスクドライブとは、遅かれ早かれ故障するものです)、保守は不要です。その代わり、Thumper はスローダウンするか縮小しますが(どちらにするかは、ユーザーが選択できます)、お客様のデータの整合性は安全に保たれます。Thumper は、本質的に不安定な要素から構成された、信頼性の高いシステムです。つまり、インターネットと同じ設計原則に従っています。

このほかに、ストレージデバイスで Solaris を実行するメリットとしては、お客様がストレージ上でアプリケーション(Oracle、SAS、分析/トレーディングアルゴリズムなど)を直接実行できることがあります。ネットワークが介在しないためネットワーク応答時間が発生せず、パフォーマンスと効率が非常に優れています。(Joyent の体験をご覧ください。)

さて、ここからが課題です。

すでに申し上げたように、Thumper(おっと、x4500 でしたね)は、2 ソケットの Galaxy サーバーをベースに構築されており、Solaris/ZFS を実行し(ただし、必須ではありません。Microsoft SQL Server でも問題なく動作します)、24 テラバイトのシリアル ATA ディスクを内蔵しています。そのため、サーバーでもあり、アプリケーションプラットフォームでもあり、ストレージ製品でもあると言えます。お客様は 1 度お金を出すだけでこれら 3 つの機能を利用できるのですが、私たちは透明性を高めるために、Thumper の売上収益をどのように分類すればよいのでしょうか?サーバーでしょうか?ストレージでしょうか?それともソフトウェア製品でしょうか?Thumper には明らかに、これら 3 つの機能がすべて含まれています。Sun では今のところ、Thumper をストレージに分類していますが、これではサーバーやソフトウェアの事業が過小評価されてしまいます。

さらに未来まで考えてみましょう。皆さんが私と同じように、カスタムハードウェアとカスタムソフトウェアの時代が限界を迎えつつあると考えているとすると、特化型システムをその構成要素の観点から区別することの難しさは、Sun や業界全体がこれから直面する課題のほんの序章に過ぎません。よりオープン性を高めると、当社が共通のコンポーネントやインフラを活用して製品を構築していることがよく分かってきます。「x、y、z でどれくらいの収益が出ているのですか?」という質問に答えるのが難しいのは、このためです。

私たちは Sun への関心の高まりに応えるため、財務・テクノロジー・企業文化の面で Sun がどんな企業であるか、より広く情報を公開していきたいと思います。透明性は、競争力を高めるための強力な武器となります。

そしてこれは、このブログを 10 言語に翻訳することにした理由の 1 つでもあります。英語圏以外の皆さんにも、当社の情報を伝え、当社のコミュニティに参加していただく機会を提供したいのです。

それでは改めまして、世界の皆さん、こんにちはよろしくお願いいたします。

Share this post  del.icio.us | digg.com | slashdot.org | technorati.com | reddit | facebook | stumbleupon