月曜日 10 23, 2006

絵画並の価値

先週のプロジェクト・ブラックボックスの発表は、皆様にご満足いただけたようです。早速ですが、皆様からいただいた疑問の一部にお答えしてから、本件の責任者である Dave Douglas が開発の経緯と優先度について説明するビデオをご紹介します。まず、質問への回答から始めましょう。

Q: ブラックボックスのプロトタイプを黒く塗ったのはなぜですか?黒は太陽熱を吸収し、冷却が大変になるのではないですか?
A:
ご心配ありがとうございます。黒く塗ったのは、単に発表イベントに向けての見栄えの問題です。実際には、お客様のお好みの色に塗って (または塗装なしで) ご利用いただけます。

Q: コンテナは駐車場で盗まれる危険があるのではないですか?
A:
もちろんその危険性はあります。警備もなしに駐車場に放置しておけば、モナリザだって盗まれてしまうでしょう。100 万ドルのデータセンターを、警備員のいない駐車場に放置したりはしないでください。警備された地下室または倉庫に置いたり、コンクリート受け台や屋上にボルトで固定すれば安心です。また、私たちは「データセンターは屋内に設置するもの」という考えに捕らわれがちですが、輸送コンテナの固定装置は、大半のオフィスビルより安全なのです。

さらに、プロジェクト・ブラックボックスのコンテナには、接触センサー、モーションセンサー、GPS センサーなどの各種センサーや、ビルのセキュリティシステムに簡単に統合できる接続部など、複数レベルのセキュリティが組み込まれています。しかし、周辺の基本的なセキュリティが何よりも重要です。

さらに申し上げれば、海上でスーパーコンピュータを必要としている場合や、遠隔地にデータセンターを設置したい場合には、Sun のロゴが付いていない 10トン近いコンテナが持ち逃げされたり、車で牽引して持ち去られることは考えにくいでしょう。

Q: コンテナは乱暴に扱われ、破損することもあります。ブラックボックスではどのように策を講じているのですか?
A:
陶器やクリスタルが満載されたコンテナと同じで、運搬時に高いサービスレベルを徹底させます。すべてのコンテナが、コンクリート片を積み込んだコンテナと同じ様に輸送されるわけではありません。当社はこれまでにも、アジアで調達した部品を世界各地に配送する場合などに、コンピューティング機器を満載したコンテナを輸送してきた経験があります。

Q: 屋上などに置いたコンポーネントをどうやってメンテナンスすればよいでしょうか?
A:
発電機や冷却機をメンテナンスするのと同じように、エレベータに乗り、屋上を歩いてください。当社の経験から推測すると、次世代のネットワークサービスでは、常駐のオペレータはほとんど必要なくなります。ただし、自社のアプリケーションインフラをその方向に発展させたくないお客様は、屋上にコンテナを置かない方がよいでしょう。

Q: 生産中止となった HP PA-RISC マシンや Tandem マシンだけを稼働していますが、ブラックボックスを導入できますか?
A:
いいえ。現在のところはできません。ブラックボックスは次世代のシステム導入に向けてスケーラブルなインフラを提供するための製品であり、旧型のデータセンターをパッケージングするものではありません。

Q: OS は何ですか?
A:
業界標準である Sun Niagara プラットフォームまたは x64 プラットフォームで稼働する OS (SolarisLinuxBSD、および Windows) なら何でも使えます (Java に対応する必要はありません)

Q: 他社のハードウェアも使用できますか?
A:
いずれは使用できるようになるでしょう。そのためには、他社の製品ラインが高効率の冷却装置に対応する必要があるのですが、 このプロジェクトへの当社の取り組みほどに、この問題に真剣に取り組んでいる会社はほとんどありません。

Q: 被災地でブラックボックスを必要とする人などいるのですか?
A:
当社は特に被災地での利用にこだわっているわけではありませんが、ニューオリンズにおけるハリケーンカタリーナの被災者救援活動では、SunRay テクノロジーが大きな役割を果たしました。援助機関は、犠牲者の情報を処理したり、救助隊員を派遣したりするために、メンテナンス不要のネットワーククライアントを大量に必要としていました。それも、電力が非常に不足した劣悪な環境で、迅速に導入する必要があったのです。当社は、ラップトップではなく集中型ネットワークインフラでこの問題を解決し、非常にうまく機能しました。

もしも救助隊員や保険代理人が、ビデオ編集や 3D CAD モデリングを必要としたのであれば、SunRay では不十分で、ハイエンド PC を使用するべきだったでしょう。しかし当然ながら、救助隊員の仕事はそのようなことではありません。SunRay は、携帯端末 Blackberry と同じように、PC の代わりにはなりません。

Q: 顧客の反応はどうですか?
A: a)
不安な笑み、b) 不信、c) 強い好奇心、がほぼ同じくらいでしたが、当社がデータセンターの将来像を的確に理解していることはお分かりいただけたようです。多くのお客様やインテグレータ各社からお問い合わせを受けており、出発点としては上々です。ただし、正式な出荷は 2007 年以降になることにご留意ください。

最後の質問です。

Q: ブラックボックスは、今存在するすべてのデータセンターを駆逐するものですか?既存のデータセンターは不要になるのでしょうか。
A:
いいえ、まったく違います。ブラックボックスは、データセンター市場の一部のセグメント、つまり次世代インフラを迅速に導入することを最重要視するお客様や、既存の導入オプションに代わるものを求めるお客様をターゲットとするものです。すべてのデータセンターがブラックボックスに置き換わると期待しているわけではありません。ただし、当社の現在と未来のお客様には、2 5000 万ドルもの費用と 2 年もの歳月を費やすこととブラックボックスを購入することを、真剣に比較検討していただければと思います。繰り返しますが、市場すべてをターゲットにしているわけではありません。インターネットも最初はそうでしたね。

さて、そろそろ Dave の出番です (追記: ニュースリーダーによっては、埋め込みビデオが表示されないこともあります。その場合は、ここをクリックして YouTube のサイトを開いてください)



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