水曜日 10 24, 2007

ZFS により、NetApp は存続の危機にさらされるのか?

約 1 か月前、Network Appliance は、ZFS が同社のビジネスに与える競争上の影響を阻止しようと Sun を訴えました。

NetApp が憤慨する理由はよくわかります。Linux が Sun のコア・マーケットに参入したときは、Sun でも同じように反応し、「誰を訴えればよいか?」と問う動きがありました。しかし、将来を見据えて、競争を阻止するために差し止め命令を求めるのではなく、フリー・ソフトウェア・コミュニティに参加し、革新を実現しました。

私たちが革新を実現した方法の 1 つは、ZFS というすばらしいファイル・システムの開発です。ZFS を使用すると、高価な独自仕様のストレージを、コモディティのディスクと汎用サーバに置き換えることができます。お客様は多額の経費を節約でき、管理者は時間を大いに節約できます。この経済的な影響は絶大ですから、NetApp や他の特許所有企業にとって脅威であるのも当然です。自由な革新というものは、ある程度は、すべてそういうものです。 それで先週、私は、訴訟を回避する方法を見出すために NetApp の CEO に接触しました。私には、同社を訴えることに興味はありません。まったくないのです。

彼らの要求ははっきりしていました。1 つは、ZFS を有料化し、フリー・ソフトウェア・コミュニティへの提供を停止することです。ここには、 独自仕様に基づく企業の間で一般的な誤解、すなわち無料だったものを有料化できるだろうという誤解が表れています。無料だったものを有料化することは不可能です。

もう 1 つは、ZFS の使用可能な分野をコンピュータに制限し、ストレージ・デバイスでの使用を禁止することです。これは、どう控えめに見てもおかしな話です。私たちは、コンピュータはストレージ・デバイスであり、ストレージ・デバイスはコンピュータであると考えています (右の写真で、ストレージはどれでしょうか?答えは「全部」です)。そのため、これも、非現実的な解決策です。

よって、私たちの結論は次のようになります。Sun は、フリー・ソフトウェア・コミュニティへの革新技術の提供を停止するつもりはありません。そして、Sun のお客様、コミュニティ全体、または Sun の株主が ZFS の価値を思う存分享受することができなくなるような障害も容認できません。

ですから、こうなったら NetApp の訴訟への応戦は避けることができないように思われます。誠に残念ではありますが (既に述べたように、私たちには、同社を訴えることに何の興味もありません)。ここに、Sun の対応を概略的に説明し (NetApp 関係者に情報を漏らすことになってもかまいません)、私たちの目的をすべての人に伝えます。

まずは、基本的な原則です。Sun は、このような知的財産の請求から、すべてのお客様を保護します。すなわち、私たちは、種々の妨害から常にマーケットを保護し、お客様が特許や著作権に関する偽りの問題への懸念を抱かずに ZFS を使い続けることができるようにしてきました。私たちは、革新とお客様を支援します。

次に、Sun は、フリー・ソフトウェア・ライセンスに基づいて Sun のテクノロジーを使用しているコミュニティを保護します。一例として、Apple では、次回の「Leopard」OS X リリースで ZFS を採用しますが、これは Sun への支払いなしで行われます (これが、真のフリー・ソフトウェアのあり方です)。ライセンスに基づいて、Sun は、ZFS に関連する特許や著作権の一切に関し同社に対して訴訟を起こす権利をすべて放棄しています。私たちは、Sun の特許ポートフォリオを使用して、Apple と Mac ZFS コミュニティを NetApp から保護することを Apple に通知しています。Sun との商取引関係の有無に関係なく、です。

そしてこれは、すべての被許諾者に妥当します。実際のところ、NetApp も ZFS を今すぐ採用し、同じ保護を受けることができます。ZFS の FreeBSD への移植は完了しています (FreeBSD は、NetApp のファイラーの基盤となっている OS です)。NetApp も ZFS を無償で使用でき、その場合、同社は Sun のポートフォリオから保護されます (交換条件として、Sun に相互的保護を提供することに同意する必要がありますが)。

3 つ目として、Sun は、特許を防御策として申請します。Sun も、フリー・ソフトウェア市場で競合している MySQL や Red Hat などの企業と同様に、革新と機会を生み出すコミュニティを保護するために特許を申請します。小規模のフリー・ソフトウェア企業とは違って、Sun はインターネット上で最大の特許保有企業の 1 社であり、所有する特許の総数は、発行済みのものと係属中のものを合わせると、全世界で 14,000 件以上に達します。Sun の特許ポートフォリオは、マルチコア・シリコンや光エレクトロニクスから検索に至るネットワークコンピューティングのほぼすべての側面を網羅しています。これには、当然、NetApp が直面することになるストレージ・システムとソフトウェアに関する膨大な数の特許も含まれます。

はっきりさせるためにもう一度言いますが、私たちは、NetApp を訴えることに何の興味もありません。今回のことが起きる前もそうでしたし、今もそうです。しかし、NetApp が解決策として求めているものが非現実的である以上、私たちは、当社のお���様だけでなく、NetApp の顧客にも同じくらい役に立つ革新技術を取り返すために法的措置を取らざるを得ません。

そこで今週後半に、私たちは、防御ポートフォリオをもって NetApp に対応し、包括的な逆訴訟を提起します。この訴訟の一部として、私たちは、NetApp のファイラー製品を市場から排除するための終局差し止め命令を要求し、NetApp が創業の礎にした元の NFS ライセンスを検証していきます。革新ではなく訴訟を選択することで、NetApp は、自社の世界中の顧客と従業員を混乱させているのです。

Sun は、同社製品の市場からの排除を求めるだけでなく、多額の金銭的損害賠償も請求します。そして、私はここに、Sun がこの賠償金の半額を、フリー・ソフトウェアと特許改正を奨励している主要な団体 (具体的には、Software Freedom Law CenterPeer to Patent イニシアティブ) とフリー・ソフトウェア・イノベーターの法的防御のために提供することを明言します。それだけでなく、コミュニティに対して行使されている虚偽の特許を積極的に再検証するための資金提供を続けていきます (既に数人のオープンソース・イノベーターのために人知れず行っています)。余りはすべて、フリー・ソフトウェア・コミュニティを助成するベンチャー・ファンドに提供します。

これに関連して、私は、ZFS、そして Sun が所属するコミュニティを守るために専門家証言と大量の先行技術を提供してくださった全世界のフリー・ソフトウェアの支持者の方々に感謝申し上げます。私たちは、この機会を利用して、商業市場でも、フリー・コミュニティでも、競争を阻止するためにソフトウェアの特許を利用することの無益さを強調していきますので、どうぞご安心ください。

ところで、代替ソリューションを求めている NetApp の顧客の皆さんには、独自仕様のストレージを使用するのに必要なコストを低減する方法について喜んで紹介させていただきましょう。技術者の方々は、まずはソフトウェアで ZFS を試用してください (レビューも豊富に用意されています。最新のレビューはこちらです)。また、ZFS ベースの Storage System の無償トライアルも喜んでお送りします (ここで x4500 を選択してください)。Sun はお客様を保護することをお忘れなく。

「コモディティ仕様のインフラストラクチャ」への転換は、上げ潮と同様、避けることはできません。一部の人々にとっては、きっと大波に思えるのでしょうけれども...。

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