Jonathan Schwartz JP Morgan's House
  

JP Morgan's House
The Future of IT?
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20060811 2006年 8月 11日 金曜日

The Brazilian Effect (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 4 月 16 日: The Brazilian Effect の日本語訳です。)

私は先週、光栄なことにブラジル大統領と面会しました。

私は有名人の名前を出して自慢するような人間ではありませんが、 これは比類ない交流のひとつであり、 冒頭に書かなければならなかったのです - なぜ大統領とお会いしたかという点は後でお話ししますが、 この投稿の後の方で、きれいにその話に移るのに非常に苦労しています。 ですから、実際の出来事から…。

私は数年にわたって Java One で基調講演を行なってきましたが、 その中で期待するようになったのが、私が「ブラジル効果」 (Brazilian effect) と呼ぶものです。

サンパウロとブラジリアへの出張から戻ってきた今、 フリー/オープンソース・ソフトウェアの利用という点において、 ブラジルは世界で最も進んだ国のひとつであると断言できます。 ブラジルには最も大規模かつ活気に溢れた開発者コミュニティのひとつがあり (OpenSolarisコミュニティが根を下ろしつつあるのを見るのは素晴らしいことです!)、

そのため私やジェームスが話をする中で引き合いに出す、 興味深いプロジェクトの例に事欠くことは決してありません。

ですがブラジルやブラジルにおけるプロジェクトに関して話をする時は、 いつもブラジル効果に気をつけなければなりません。 旗を振る (そして旗をまとった) ブラジル人は、 自国についての話題を耳にするやいなや、 歓声や叫び声を上げ、ホイッスルを鳴らし、拍手をするので、 スピーチは完全に中断されます。 静まるには数分かかり、その熱気は伝染します。 そしてそのことは、 なぜブラジル人は楽しい思いをできるのかを知りたいと思う世界中の人の、 競争心の原動力となります。 (今年はもっとたくさんの旗を見たいものです!)

ブラジルは、ブラジルをよりよい所にすることに、非常に注力しています - そして、オープン・ネットワークは大きな役割を演じています。 市場にはクレジットカード保有者数とほぼ同じくらい多くの携帯端末があり (携帯端末は、アプリケーション・プラットフォームになりつつあるのと同時に、 デフォルトの少額決済手段になりつつあります)、 ブロードバンドにアクセスできるブラジル人の数は急増しています。 ブラジル国内をつなぎ、またブラジルとグローバルな市場をつなぐ手段として、 ブラジル中をオンライン化するという動きがあります。 - そしてフリー / オープンソース・ソフトウェアは、 それを助ける役割を演じています。

ですから私はここで、「自分はブラジル効果を理解している」と言いたいのです。 ブラジル人がよりよいブラジルを望み、自国の進歩と発展に誇りを持っていることは、 はっきりと感じられます。とりわけ行政機関の本部内でさえ、 おそらくはっきりと分かるエネルギーがあります (他の国では、こういった場所でエネルギーを感じることは、時として難しいものです)。 私はブラジルにおける権力の中心地であり、興味深い歴史を持つ都市、 ブラジリアを訪問する機会がありました。

到着すると、私はブラジル議会議長と、ルラ大統領その人にお会いしました。 私たちはフリー / オープンソース・ソフトウェアやネットワークの未来について、 また Sun が雇用や輸出機会の創出につながるスキルやテクノロジを伝えることに加えて、 より多くのブラジル人にインターネットをもたらすにはどうすればよいかを話し合いました。 Sun が慈善事業を行っているからではなく、私たちのビジネスにとってよいことだからです - より多くのブラジル人がインターネットを使えるようになれば、 インターネットに接続する市民が参加者となって、 Sun にとってはより多く、メディア企業や政府系機関、金融機関などとのビジネスが発生します。 しかしブラジルは、フリー / オープンソース・ソフトウェアがもたらす競争と機会がなければ、 接続された社会にはなりえないということが分かっています。

ブラジル政府は積極的に、デジタル・インクルージョン、 すなわち社会のあらゆるセグメントをネットにいざなうことに注力しています。 彼らはフリー・ソフトウェアに対して世界最大級の投資を複数行ない、 従来型の通信インフラからデジタルテレビに至るまで、 次世代ネットワーク・プラットフォームの展開にフリー・ソフトウェアを活用しています。 (政府の IT 推進担当者のひとりは私を連れて議会のロビーを案内し 彼らの投票システムを見せながら、誇らしげに 「私たちは今、オープンソース・ソフトウェアだけを走らせているんですよ。 Solarisをね」と言いました。) IPTV のプロジェクトは本当に興味深いものです - スケールの点だけでも (ブラジルでは、携帯電話よりも多くのテレビがあります。 もしネットワーク・トポロジの問題に関心があれば、 国土の広さを見てみてください)。

しかしながらブラジルでは、デジタルテレビやインターネットそのものの普及が、 ライセンス供与当局や特許権所有者によって脅かされています。 彼らはブラジルや他の発展途上国を、 ロイヤルティの要求やライセンス料の人質にしているのです。 また彼らは、 オープンソース・ソフトウェアが安全ではないとか (そんなことはなく、安全です。 私たちは、ソフトウェアがクローズド・ソースであった時と同じように、 オープンソースの顧客を補償しています)、 ブラジルが市民一人一人について、 もしくは市民のアクセス一回一回について、 その基礎技術に関する高額なロイヤルティを支払う義務を負うことになる (これも真実ではありません)、などと主張しているのです。

こうした脅しは単純です - (IT業界ではよく知られた名前の) 特許権所有者や (同じ会社がスポンサーとなっている) ライセンス供与当局は、 発展途上国にネットワークが普及することを妨害しているのです。 私たちは、世界中で行なっているように、 他の選択肢を示すために存在しています。 進歩や透明性、また最終的には私たちが作り上げるものへの需要を加速するために、 選択肢を示すのです。

つまりは、デジタル・ディバイドの克服によって、 私たちは席を立ち、歓声や叫び声を上げることができるようになるのです。 ネットワーク効果とは、 結局 Sun にとってのブラジル効果なのです。 私たちが進めていることに引き続きご注目ください - 間もなく、興味深い事柄をいくつか発表することになると思います。 

それからもう一度、サンパウロでのタウンホールの折、 私は 「ブラジル訪問について、あなたはブログにどのようなことを書くつもりですか?」 と訊かれました。 私の答えは、「私たちのチームがいかに素晴らしいかを書くつもりです」。 素晴らしいチーム、顧客にとって重要なだけでなく、ルラ大統領との面会が示すように、 ブラジルにとって重要な仕事を行っているチームです。

おめでとう、クレベルとチームの皆さん - その調子で!

(端で切れてしまった皆さん、ごめんなさい - 次回はもっと広角のレンズを使うようにします…)

Posted by tkudo ( 8月 11日 2006年, 06:41:30 午後 JST ) Permalink

20060511 2006年 5月 11日 木曜日

The Network is the Computer (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 3 月 20 日: The Network is the Computer の日本語訳です。)

長々としたブログである事を前もってお詫びします。 これこそ私がもっとも書きたかったブログなのです。

数年前、私はウォール街の CIO (私がニューヨークで訪問していた多くの方々の一人) の向かいに座っていました。 私は、彼のような人々に同じ質問を繰り返していました。 「あなたの構築しているグリッドはビジネスに競争的利点をもたらすと感じていますか?」 (ご存じない方に説明すると、グリッドとは低コストのネットワーク、 ストレージ、コンピューティングとソフトウェア要素の集合体であり、 これまで非常に高価なプロプライエタリ・テクノロジーを必要としていた作業のために活用されています)。 私は、石油を発掘するためグリッドを使用する、とあるエネルギー産業の CIO にも同じ質問をしました。 また薬やタンパク質モデルを発見するためにグリッドを使用するライフサイエンス産業や、 映画のレンダリング (描画) にグリッドを使用する映画産業の人々にも同様の質問をしました。

それに対する回答、 典型的にはグリッドの構築に 1 年を費やした情熱的な CTO からの答えというのは、 きまって同じものでした。 「もちろん。我々のグリッドは、競合のどこよりも相当優れていますよ。」

私はしばらくその質問をし続けましたが、 約 1 年前、Sun が (まさに電力会社の運営するような) 一般向けのマルチテナント・グリッドを 1 CPU あたり 1 ドル / 1 時間で提供することを計画し、 そして業界の著名な企業が検討しはじめると、 次第に以下のような声が聞こえてくるようになりました。 「うーん…。 おそらく私のグリッドは、 他社のものとさほど違いのあるものではないでしょう。」

現在、 ジョン・ゲージが最初に言葉にし、 Sun のキー・メッセージとなっている 「ネットワークこそがコンピュータ」 というフレーズ、 それは時間を超えてより一層真実味を増している、類まれなビジョンなのです。 そして来週、 我々は世界初のオン・デマンド・スーパーコンピュータによってこのビジョンを証明するつもりです。 そしてオン・デマンドがなにを意味するかというと、 それはクレジット・カードでブラウザを通じてのアクセスが可能となるということです。 これは過去のオン・デマンドの定義とは全く異なるものであり、 顧客をファイナンス契約や、棚卸の準備や、 ぱりっとした青いスーツのセールスマンとの交渉準備などに巻き込むものではありません。 私たちの定義する 「オン・デマンド」 とは、まさに eBay のようなものです。 ブラウザとクレジットカードをご用意いただければ、私たちはサービスを提供します。 大騒ぎすることではありません。 私達はこのサービスのもつ明快さ、アクセスの容易さ、手ごろさこそが、 規模の大小や公共 / 私企業を問わず、 全ての組織におけるコンピューティングのありかたに変化をもたらすと信じています。

Sun Grid (二、三日中に公式に公開されます) は、 我々とパートナーとが今後何年にもにわたって拡張し、 提供し続けるサービスです - その他の優れた製品と同様、 可能な限りのイノベーションが続きます。 これは Sun における製品開発の将来を代表するだけではなく、 Java プラットホームやインターネットが体現する様に、 コンピューティングの未来を象徴するものです。

奇妙に聞こえるかもしれませんが、 ことグリッドを使うということに関しては (そしてそれに料金を支払うことに関しては)、 ほとんどの企業より一般消費者の方が先進的なのです。 多くの人々がすでに長いことグリッドの上に暮らしています - Google と Yahoo! を使い、eBay がお気に入りで、 写真映画をアップロードしたり共有したりして、 さらに、 Web いろいろな ソース から ニュース を集めています。我々のほとんどは家から振込みをし、 電子メールサービスを活用しています。 そして考えてみると、 その変化はここ 10 年以内で全て起こったのです。ほんの一瞬、 まばたきする間に。

しかし企業ファイアウォールの内側での、 マルチテナント・グリッドに向けての変化は遅々としたものでした。 率直に言って、 パブリック・グリッドが魅力的な将来を象徴していると大手の企業に信じさせることは難しいものでした。 ジョージ・ウェスティングハウスはその当時、自社の発電環境を優先し配電網 (グリッド) からの電力購入を拒否した最高電力責任者 (Chief Electricity Officer) たちに振り回されてしまいましたが、 これと同じ現象がビジネス界で起こっていないとは、 私は言い切れません。

Salesforce.com - あるいは RightNowPayPal の、 きら星のような勢いを目の当たりにしてください。 または他の、 企業のファイアウォールの内側にあった従来の基盤をリプレースするために開発されたサービスをみてください。 とくに中小企業は、 自らデータセンターを設計し所有するという頭痛の種を取り除くために、 グリッドに殺到しました。

しかし大きな企業に対しては、確信させることはさらに困難でした。 たとえば過去 15 ヵ月の間、 私たちは我々のグリッドを活用することに興味を持った、ある金融機関と交渉していました。 彼らの目的はポートフォリオ・シミュレーションの急増する負荷に対応することでした。 あるとき彼らの調達部門は契約を一時延期し、グリッド施設を囲うチェーンリンク (金網) の規格や、 ネットワーク・ケーブルを供給するベンダはどこが認定されているかといった交渉をはじめてきたので、 私たちは慎重にその案件を従来の販売チャネルへ引き継ぎました - そのようなお客様というのは、 自分自身でインフラストラクチャを構築したいとはっきり望む人達なのです (金網に関して PayPal に文句を言う、なんてことがあり得るでしょうか?)。 それならそれで仕方のないことです。 それは今日の一般的な 「IT」 の購入方式であり、 そこでは今後何十年もそのようにあり続けるでしょう。

しかし、起こりつつある変化を否定することはできません。

私の親友の一人は生物情報工学者 (素敵な肩書です) ですが、 あるとき、 大学のスーパーコンピュータ施設に関し彼がどれくらい待たされフラストレーションを感じているかについて解説してくれました。 「もしオンラインで利用できるグリッドがあるのだったら、全部の予算をそこにつぎ込むよ。」 彼の予算は四半期につき 1 万ドル程度にすぎませんが、 良質なビジネスはそういったロングテールの中にあるといううわさです。 私の私見では - 大部分のコンピューティングは、 そのロングテール (を構成する人々) によって購入されるのです。 小さな金融機関は大手をはるかに越える数で存在します。 同じことが映画スタジオ、製薬会社、学術機関などに限らず、 世界中のほとんどすべての産業にあてはまります。 私は数量がもたらす価値 (規模の経済) と、より小規模の企業がネットワーク・サービスを通じた競争優位の獲得のために、 自らの意志で企業文化、プロセス、ライフスタイルを変化させることに自信を持っています。 ちょっと 10 年前を振り返ってみてください - 私が会った大部分の企業が、 業務システムをインターネットに置くというアイデアを笑ったときのことを - 今グリッドを否定するのもそれと同じことです。

今週までの道のりは決してなだらかなものではありませんでした。 私たちは発表後、多くの企業と話をしました。彼らは先に書いたような、 金網フェンス的な交渉事に興味を持っていました - どの商談にも、IBM グローバル・サービス (それと HP の類似サービス) が存在していました。 私たちはさまざまなことを学びましたが、その中でも大変参考になったのは、 今日の大部分の企業が、 オン・デマンド・コンピューティングをホスティングと同義に考えているということです。 彼らはサード・パーティにコンピュータ、ソフトウェア、ネットワークとストレージを用意させ、 それを期間あたりの定額で借り上げるのです。 しかしそれはまるで、電力会社が発電機と独自の電力供給機をそろえて、 自身の施設の外にグリッドを構築するようなものです。 それは私たちがやろうとしているビジネスではありません (ましてやテクノロジーが重要な役割を果たすものでもありません - 我々の知りうるかぎりでは、 それは不動産やコール・センターを管理すること以外のなにものでも無いわけです)。 グリッドの本質は標準化と透明性なのです - そして規模の経済を創出するものです。

安全で、一般に利用できるマルチテナント・グリッドを造ることが、 並はずれて複雑なこともわかりました - 誰もこれまで実現しなかった理由があるのです。 大部分のグリッドは特定のアプリケーション専用です - 検索やオークション、または決済のような。 汎用コンピューティング・グリッドを構築するということは、 新たな土地を耕すようなものでした - そして可能な限り可用性が高く、 安全なものであることを確固たるものにしたいと考えていました。 グリッドに負荷を加える為、実は私は Sun の全社員にメールし、 (新しいワークステーションを賞品にして) グリッドをダウンさせることができるかどうかチャレンジしてみるよう、 けしかけました。 理論的には、 Sun の社員、とくに我々の製品に対して深い洞察のあるエンジニアは、 乱暴なユーザよりももっと優れた突破方法を示してくれるはずです。

コンテストに参加することのできない、広い地域の従業員を失望させてしまった後に (現在の輸出管理方針は、世界のどの地域の社員がグリッドを使用できるかを制限しています)、 私たちはハードウェア、ネットワークとソフトウェア・プラットホームにおける大量のやりとりによる、 いくつかの脆弱性に直面しました (繰り返しますが、誰も実現したことがないのですから、何がおきても不思議ではないのです)。 また我々は、米国におけるテクノロジー輸出規制に関して監視を行う人々と関わりを持ち (もしこれより厳しい一般官庁職があれば知りたいものです) - よからぬ意図を持った人々のグリッド利用の防止を確実なものにするための協力を仰ぎました。 彼らは、私たちがグリッドをシンプルに、 顧客が eBay に申し込むのと同じくらい単純にしたいということを理解しました - 私たちは今やそのレベルに迫りつつありますが、 一方でより高いレベルの精査は必要となります (これこそが、アカウントを申請してもそれが即時有効になるのではなく、 完了までに数時間かかる理由です - しかしながらこれが私たちの目指すゴールなのです)。

これらは私たちの前に立ちはだかったハードルのいくつかにすぎませんが、 いまや準備は整いました - はじめての、 一般にアクセス可能な未来のコンピューティングをインスタンス化したものをリリースする準備ができたのです。 さて、知っていただきたいいくつかの事柄があります。

最初に、この最初のリリースでは、Sun Grid は米国内のお客様のみご利用いただけます。 なぜでしょうか? 輸出制限です。国際的に使用できるまでいましばらくお待ちください。 そしてご推察の通り、これをグローバルに展開していくつもりです。

第二に、即座にアカウントが用意されるとは期待しないでください。 需要にもよりますが、数時間お待ちください。 最悪でも 24 時間かかるようなことはありません。 しかしながらご理解いただければと思います。 私たちはアカウント生成の簡素化に注力していますが、 リスクとセキュリティの要件も併せて考慮しています。

第三に、我々は 5000 弱の CPU ソケット (Opteron と UltraSPARC の両方です) で初日を迎えました - 世界で最も効率よく動作するサーバです。 需要の創出につれ、我々はキャパシティを増加させていきます。 際限なく。

そして最後に、Web サービス API に関しても楽しみにしていてください。 みなさんに今週お見せするものは、 比較的単純なバージョン 1.0 の基盤です。 我々は何を目指しているのでしょうか? サービスとしてのコンピューティングを提供し、 他のサービスと「マッシュアップ」されることなのです (私には世界中のベンチャー・キャピタルの拍手喝采が聞こえます -『スタートアップ一社につきひとつのデータ・センターを構築する必要なんてもうないんだ!』)。

もしここまで読んでいただけたのであれば、 ここに、未来のコンピューティングにふさわしい、 信じられないくらいぴったりなドメイン名をみつけるでしょう: Network.com です。

実はストレージテック買収におけるデュー・ディリジェンス (買収審査) の過程で、 私たちは彼らが Network.com の所有者であるということを知ったのです。 彼らはそれまでこのドメインを一切使っていませんでした - まさに秘宝です。 結果的には、 このドメインがコンピューティングの歴史でも最も価値あるドメイン名のうちのひとつになるのかもしれません。 そして私たちは間違いなく、その価値を磨くためにできることを推し進めます…。

さあ、お試しください! 今週後半に network.com へ行き、 PayPal のアカウントを手に入れ、 世界最大のスーパーコンピュータを使うとはどういうことかをあなた自身で体験してみてください。 置き場所も、管理も、電源も、運営も、事前設定も… 買うことさえも必要のないコンピュータです。

ネットワークこそがコンピュータ。

繰り返しますが、これは日に日に真実に近づいているのです。

Posted by yonaka ( 5月 11日 2006年, 07:21:01 午後 JST ) Permalink

20060328 2006年 3月 28日 火曜日

Why Free Standards Matter (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 3 月 9 日: Why Free Standards Matter の日本語訳です。)

みなさんが海岸沿いの街、 たとえばリオデジャネイロの静かな通りに住んでいると想像してみてください。 そこにハリケーンや津波が襲ってきたとします。 政府機関には、 救援を得る方法や場所をみなさんに伝え援助や緊急サービスを用意する責務がありますが、 そんな彼らが不思議なメッセージを発信するのです: もし Microsoft Windows を買う余裕が無いのなら、 すみませんが、 あなたをお助けすることはできません。

これこそが数ヵ月前にニューオーリンズで起こった出来事 (訳註: ITmedia ニュース:カトリーナの災害申請には Windows 版 IE が必須?) です。 通信、テクノロジー、メディアの融合が、 非常に偏った不満足なかたちで行なわれているのを、 たくさんの人々が目の当たりにしました - Web サービス、 社会的サービス、 救急サービスの間にあった境界を消し去るデモンストレーションにはなりましたが…。 ネットワークとはつきつめればデータを流通させることであり、 そのデータが注文書であろうと、納税書であろうと、 低気圧の経路であろうと関係ありません。

先週末、 私はプライベートで似たような体験をしました。 我が子たちに雪がどのようなものかを見せたくて、 シエラ山脈のタホ湖に連れて行ったのです。 北カリフォルニアについてご存知の方であれば、 ドナー峠を越えることが何を意味するかもご存知でしょう。 アンディ・グローブの、 「パラノイアだけが生き残る」 という有名な言葉を思い出さずにはいられませんでした。 吹雪の中、この地域を軽い気持ちで走行するなんてことはできません - チェックポイントには警察がいて、通行者の装備が十分かどうかを確認しています - チェーンがついているかどうか、あるいは四輪駆動車かどうか。 都会に住んでいる私のような者は、さらに飲料水や食糧、毛布を積みこみます。 万一に備えて

出かける前に、私は天候をチェックしました。 吹雪が近づいていたのと、 また交通状況をみるための Web カメラをカリフォルニア州が主要地点に設置していたのを知っていたので、 私は検索エンジンに California highway video と入力し、 リアルタイムの道路状況を確認しようとしました。

その結果何が得られたと思いますか?

Windows Media 9 が必須な、 カリフォルニア州当局の Web サイト。 私はそのとき自分の Solaris のラップトップを使っていたので、 道路状況のビデオを見ることができませんでした。 わたしは州に税金を納めている一市民ですが、 マイクロソフト製品を買わなければ州の緊急サービスを受けられないと、 州政府から宣告されてしまったのです。 シュワルツネッガー州知事殿、 私は自分や自分の雇用者の納める税金がカリフォルニアにおける独占の助長に使われることは望みません。 (彼らのことはビジネス・パートナーとしては好きですけど。)

だからこそ Open Document Format Alliance が重要なのです - 民主主義社会においては、政府機関、企業、 あるいは個人の行なう公共への利益の提供はフリーであるべきで、 受益者に対し、 ある一企業の製品の購入義務を負わせないようにするべきです。 これを実現するために ODF Alliance は貢献します - 文書ベースの情報を表現するための標準を策定し、 それを求める人々にフリーで提供します。

政府が市民に対し、暴風雨警報や住民投票の情報を得るためにまずマイクロソフトの Word の購入を促すという、そのことが間違っているのは明らかだと思います。 あるいは災害救助の申込をするために、 Macintosh 上でのインターネット・エクスプローラの実行を諦めるよう促したりすることも。 または 911 (警察への緊急電話) をかけるために Windows Mobile 搭載の電話を買うよう勧めたり、 税金を納めるために Solaris をインストールするよう求めたり。

ただ傍観して不満を言うのではなく、 いくつかの企業・組織が - 競合会社やパートナー企業、 さらには世界規模の産業や図書館協会までもが - 文書ベースの情報を自由に交換するための標準を普及させるべく、 みな一致団結したのです。 どこか一企業のテクノロジーに依存せず、 ロイヤルティを払う必要もなく、 特許訴訟のおそれのない標準。 フリーでオープンかつ中立的な標準を、 企業や個人あるいは政府を区別することなく提供するという、 共通の利益に適った標準。

公共の利益をもたらす標準。

私たちはただ表明するだけではなく自ら実践しています。 ODF を完全にサポートする初のアプリケーションが、 世界で最も人気のあるフリー / オープン・ソースのオフィス・スイート、 OpenOffice です - 私たちは政府に、 これを市民へ配布するよう勧めています。 公共の利益をもたらすための最良の方法は、 彼らに自由を提供することです。

そして、選択する権利も。

Posted by tkudo ( 3月 28日 2006年, 07:10:00 午前 JST ) Permalink

20060327 2006年 3月 27日 月曜日

The Future of HP's UNIX... (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 3 月 1 日: The Future of HP's UNIX... の日本語訳です。)

今朝, 私たちは公開書簡を HP の CEO であるマーク・ハード氏に送りました。 その内容はこちらにあります。

私は必ずしも公開書簡の熱烈なファンというわけではありません - しかしこれまで出した公開書簡はどれも、 私たちの立場を説明する上で有効であり、 またこの業界を顧客が望む方向へ導いていきたいと、 顧客自身が考えて参加していただくことにもつながっています。 そして顧客自身が関わることで、 目覚ましい革新が起こっています (私のお気に入りの例がこちらにあります)。

(公開書簡により) 全面的に開示した通り、 私たちはお互いの Unix の成果を融合する件について HP と対話を行なおうと、ここしばらく試み続けています - 彼らの Unix、すなわち HP-UX は、 私たちの提供する Solaris に次いで最も広まっている Unix でした。 しかし HP の顧客は次第に HP-UX から離れていっています - 彼らが HP-UX を好きではなくなったのではなく (好きな人はたくさんいますし、 Sun の社内にも HP-UX に深い敬意を抱いている人が多くいます) - 顧客の利用範囲に HP が制限を設けたからです。 HP Precision Architecture 専用 OS として、 HP はインストール・ベースを 10 億ドル以上の規模にまで成長させました - 当然でしょう。 すばらしいプラットフォームでしたから。

しかしその後 HP は PA-RISC の生産終了を決定しました - それにより、 HP ユーザ・コミュニティは難しい選択を迫られることになりました: これまでの HP-UX への投資を無駄にしたくないのなら、 インテルの問題の多い Itanium プロジェクトを導入するために、 データセンターを再設計しなくてはなりません。 しかしもし HP の一大ボリューム製品ラインである x86/x64 コンピュータの恩恵を享受しようと望んでも、 そこでは HP-UX を動作させることはできません - Sun とは異なる道を HP は選んだのです。 すなわち、 彼らの Unix である HP-UX に彼ら自身の x86/x64 サーバをサポートさせるための投資は行なわないという道を。

そこで私たちは、 HP と HP のユーザ・コミュニティに対し、 第三の選択肢を提供したいと考えています: Solaris と HP-UX を融合し、 HP 自身の Proliant 製品ライン上で稼働させます。 HP にこのことを話したのですが、 彼らはわずかにしか興味を持たなかったようなので、 今度は彼らの顧客とパートナーにも手を貸していただきたいのです。

この可能性の実現に向けて、 Solaris 10 が HP の Proliant ファミリの全てのサーバをきちんとサポートできるよう、 私たちは全力を尽くしています。 すべてのマシンで基準を満たしています - 試しにダウンロードしてみてください、 こちらです

そして私たちは引き続き、HP-UX ユーザ・コミュニティへの 「オリーブの枝」 (和解の申し出) を、 ツールやテクノロジ、 パートナー・サポートを通じて広めていきます。 しかし私たちは HP にも同様の貢献を、 顧客および開発者を代表して、 また同時に彼らと協力して行なっていただければと思います。

さて、ここからはあなた次第です - HP のユーザおよび開発者コミュニティのみなさん。 もしこのプロジェクトの発展をお望みでしたら、 おつき合いのある HP の営業担当者や幹部と会話してください。 この対話の中で一番の力となるのはみなさんなのです。 そして Sun はそれを強力に支援します - 私がお約束します。 みなさんは HP-UX を見捨てるべきではありませんでしたし、 また私たちはこれがうまくいくように喜んで活動します。

実のところ、 Solaris/HP-UX のロードマップが融合することは、 我々双方の顧客に対して選択肢、 革新性、 そして多種多様な認定済みハードウェアを提供することにつながるのです - 一方みなさんのスキルに対する投資や、 その基礎をなす知的財産やテクノロジに対する自信も活かせることになります…。 そして最も大事なことは、 Solaris はオープンソースですから、 あなたの選択が噸座することはありません。 私たちが考える限り、すべて良いことばかりです。

あと必要なのは、 HP をその気にさせることだけです…。

Posted by tkudo ( 3月 27日 2006年, 08:30:00 午前 JST ) Permalink

20060307 2006年 3月 07日 火曜日

Niagara FREE TRIAL Update (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 2 月 24 日: Niagara FREE TRIAL - Update の日本語訳です。)

問い合わせが殺到しています… もし、Niagara の無料試用についてお探しでしたら こちら をどうぞ。

さて、お手元に届いたシステムを返却していただく場合にその送料をサンが 負担する契約条項を反映しました。受け取っていただく箱の中には必ず着払いの 伝票が入っています。 - 私達の法的同意事項についてはまだです(同意事項が 理想的な単純さであるとは思っていません。これは次回の挑戦としたいと思います)。 もし 60 日たってそのシステムが気にらないようでしたら 1-800 のトールフリー番号に連絡をください。誰かにとりに行かせます。

我々は フリーソフトウェアについて明らかにうまくできていると言えます。 フリーシステムおよびハードウェアは若干タフかもしれません。 - しかし、 我々は正しい方向に進んでいますし、私達はすべてのリクエストを遂行して いくことをお約束します。一切合財の透明性のある試みを実行していることに 信頼をよせて頂きたいと思います。

あと、この質問にもお答えしておきましょう。 - このオファーは興味のある誰にでも適用されるのか - 法人顧客ではなくても。 我々は、この世で最速で最も効率のいいサーバを買いたいと望んでいるのでしたら、 教師であろうが公園管理者であろうがブロガーであろうが物理学者であろうが CIO で あろうが気にしません。

繰り返しになりますが、一度システムを受け取りましたら、ご自身のベンチマークを 走らせてください。そして (ポジティブでもネガティブでも) 結果を公開してください、 そうしましたら、私共のマーケティングチームが Niagara システムを無償で お持ち続けていただく方を決定します。無償です。

追伸 : slashdot の方に連絡です。コンタクト情報をお知らせください。私達は 喜んで Niagara システムを試してもらえるよう送ります。(浮動小数点演算がないことや、 重いスレッド等)完璧に相性が良いと聞きました。

追追伸 : プロモーションページの履歴が残っていない場合は こちらをどうぞ。

Posted by kuniya ( 3月 07日 2006年, 04:09:41 午後 JST ) Permalink

20060304 2006年 3月 04日 土曜日

Er... (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 2 月 23 日: Er... の日本語訳です。 )

Try and Buy の契約条件との矛盾点 (フリーの Niagara 獲得に値するような高度なベンチマークが妨げられる懸念や、 (現在そうなっていない) 返送の際の受取人払い) についてコメントをしてくださった方々 - しばらくお待ちを。

変更は PDF に反映されます (これが契約条項として理想的な形式ではないことについては私も同意します、 Elliotte さん - ご了承ください…)。

混乱させてしまって申し訳ありません (と同時に、みなさんが注意深く読んでくださっていることに感謝いたします)。

Posted by kuniya ( 3月 04日 2006年, 12:27:41 午前 JST ) Permalink

20060301 2006年 3月 01日 水曜日

FREE SERVER (v2.0) - Honest! (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 2 月 21 日: FREE SERVER (v2.0) - Honest!の日本語訳です。)

以前、 サーバをタダで試していただけるプログラムを始めたということをお伝えしました - その目的は金融アナリストをビックリさせることではなく (多少は胸倉を掴んだと信じていますが)、 そのかわりに Sun を知らなかった顧客への認知度を向上させるためでした。 そしてデベロッパには、 タダであることがサーバの採用・導入を進めるのに適切な価格であるように思えました (5,000 ドルのサーバを買わないと決めた人たちが返品しないのでは、 ということはそれほど心配していませんでした (郵送料は返品においてもこちらで負担します)。本当ですよ)。

このプログラムはゆっくりと始まりました - 内部的に確信をもてなかったのが一因ですが (話せば長いのです)、 もう一つには、フォーカス・グループの調査報告によれば、 Niagara を本当にタダで送るということを誰も信じなかったというのです。 ですので、繰り返し言わせてください: sun.com に行って、 フォームに記入していただければ、 地球上で最も高速なサーバを、本当にタダで、みなさんへお送りします。 もしそのサーバがお気に召さなければ、 誰かにそれを引き取りに行かせます。

私たちは次の事にも本気で取り組んでいます: もしマシンのパフォーマンスを (肯定的であれ否定的であれ) 公平に評価し、 それをブログに書いたのならば、 そのポインタを送ってください。 そのマシンをそのまま貴方のもとに置いておきます。 (みなさんに質問される前に書いておきますが、 このプロモーションの適用条件を決めるのはマーケティング・チームになります。 私ではありません - 彼らがドラマやチャート、 切実な競合分析が大好きなことを私は知っていますけど。)

パフォーマンスに関するほとんどの人のはじめの反応は、 率直に言って信じられない、ということです。 少し前に、 これが (チップのクロック周波数を尺度として) 9.6Ghz のマシンであると称することが正しいかどうかについて、 このマシンを作ったテクノロジストたちとちょっとした口論になりました。 Paul Murphy はそれが公正な指標かどうかの興味深い分析をしています (興味深いというのは、 我々がパフォーマンスを誇示しているとはいえないと言っているからです - 業界初のことですから!)。

ここにベンチマーク結果の例があります (それと ディスカッションも)。 SPEC benchmarks ("Result" のカラムです) を見ていただければ、 それが第三者機関によって検証されていることがおわかりいただけると思います。 私は Sun の名称を AAA_Sun にすべきなのではと考えています。 そうすれば私達の名前は SPEC リストの最初に現われますから。

私は今日、名誉なことに、David Berlind の MashUp Unconference にゲスト参加させていただきました - そのイベントはとても面白い試みでした。 与えられたトピックに興味を持つ多くの人々をカンファレンスに招待し、 参加費はすべて無料、カンファレンスのアジェンダを参加者がその場で作成し、 Sun (や他の企業) のようなところに費用を払わせるというのです - 伝統的なカンファレンス・ビジネス・モデルとは逆ですね。 私は (返却義務のない) Niagara マシンを、 そのイベントで最も人気を博したマッシュアップ - podbop.org に進呈しました。 Taylor McKnight 氏、 すなわちこのマシンを受け取った方は、 非常に喜んでいるようです。しかし彼は当然のことを聞いてきました。: "どうすればこのマシンを飛行機に載せられますか?"

このマシンは米国政府によって軍需品に分類されていますから、 彼の質問はもっともなことでした。 きっと空港のセキュリティは通らない (もしくは客室上部の収納庫には入らない) でしょう。ですから、郵送に関しては私たちにお任せください。

Taylor、あなたがシステムを使って経験したことをブログに書いてくれるのを期待しています (マシンが到着したら :)…。 結局、あなたのような方がこのプログラムの対象となる人々なのです。

Posted by shita ( 3月 01日 2006年, 04:00:00 午後 JST ) Permalink

20060228 2006年 2月 28日 火曜日

Coffee, Keynotes and Linux on Intel vs. Solaris on Opteron (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 2 月 17 日: Coffee, Keynotes and Linux on Intel vs. Solaris on Opteronの 日本語訳です。)

Open Source Business Conference (OSBC) で私が行なったキーノートの Webcast はこ ちらにあります。スピーチ前にかなり大量のコーヒーを飲んだのですが、そのことがスピーチのペースに明らかに影響を与えていたと、あ る聴衆の方から言われてしまいました。ご自身で聞いてみてください。
参加者のなかにスタートアップ企業がかなり多く見受けられました。- 私たちはスタートアップ企業の Sun への再リクルーティングにフォーカスしはじめたのですから、私は (遅くなってしまいましたが) 自分の果たすべき約束の履行、すなわちマーク・アンドリーセンから受け取った、彼のス タートアップ企業における "Linux on Intel" 対 Solaris の経験についてのメールを公開し、みなさんの期待に応えないといけないと考えました。

-------- オリジナル・メッセージ --------
Subject: followup
Date: Thu, 02 Feb 2006 15:51:28 -0800
From: Marc Andreessen < >
Organization: Ning Inc.
To: Jonathan Schwartz < >, Anil Gadre < >

みなさん、-- 以下の内容が私が昨日ステージで話したデータのまとめです。

私たち(Ning)としては、どのように使ってもらっても問題ありません。

マーク

Ningサーバ・プラットフォーム分析

以下のデータは、われわれの運用環境実装についての分析に基づいています。Ningはホワイトボックス (ローカル・システム・インテグレーターのクローンPC) AMD Opteron サーバ上の商用 Linux ディストリビューションをベースとしてベータ・システムを稼動させています。この運用環境は、商用コロケーション施設内のケージにホスティングされていま す。私たちはケージの合計面積(平方フィート単位) と、そこに供給される合計電力 (アンペア単位) に基づいて毎月使用料を支払っています。

スペースと電力のコストはわれわれの地域 (カリフォルニア州サンノゼ) の平均値を合わせたものです。

月額設置代: $27.00 / 平方フィート(1 平方フィート = 0.09290304 平方メートル)
月額電気代: $17 / アンペア

4 ポスト・ラック (またはキャビネット) は 20 平方フィートを占有します。各ラック、もしくはキャビネットにはおよそ 40 のラック・ユニット (RU;1RU = 1.75") が収容可能です。このため:
ラックあたりの月額費用: 20 平方フィート * $27 / 平方フィート = $540
RUあたりの月額費用: $540/40 = $13.50

分析のために、すべてのサーバが同じコストだと仮定します。

サーバー価格: $3,000.00

次に、サーバのオペレーティング・システムに対するコストを考えます。購入価格とメンテナンス料金を加える必要があります。商用Linuxディストリ ビューション(エンタープライズ・クラス)とSolarisを比較します。 商用Linux

年間サブスクリプション費用: $900.00
商用Linuxインシデント毎費用: $380.00
合計: $1,280.00
Sun Solaris サブスクリプション費用: $120.00
Sun Solaris インシデント毎費用: $0.00
合計: $120.00

ある種の制約 (利用可能なスペースや電源容量の合計) を伴うホスティング環境を利用すると考えれば、取得コストは方程式の一部にすぎません。ポール・ハーベイならば "ここからが本番"というのでしょう。

我々が契約しているコロケーション・サービス業者は、ラック単位でどれだけの電力を提供するかの上限を決めています。我々の場合は 60A です。経験則からいえば、負荷は全容量の 80% に抑えることが理想です。よって:
60A * 80% = 48A  ラック当たり利用可能な電気量

ここでどれだけのシステムを 1 ラックに搭載可能なのか決めなければなりません。ラックあたり 40RU と 48A 利用可能だということはわかっています。しかし、どれだけの電力がシステム全体で必要となるのでしょうか? 見てみましょう。
Sun x2100 (model 175; デュアル-コア Opteron): 1A
ホワイトボックスAMD(2x AMD Opteron 248): 2A
インテル デュアル Xeon: 3A以上

ラック当たり搭載可能なシステムの最大値は:

Intel: 48A/ラック / 3A/システム = 16 システム/ラック
ホワイトボックスAMD: 48A/ラック / 2A/システム = 24 システム/ラック
Sun x2100: 48A/ラック / 1A/システム = 48 システム/ラック

1ラック当たり40RUしかありませんから、実際のSunのシステムの場合は40システム/ラックになります。次にシステムの1月あたりの運用コストを計 算する必要があります。

60A/ラック * $17/A/月 = $1,020.00 /月
月額ラック費用: $540.00
Intel (@ 16 システム/ラック):
電気代: $1,020 / 16 = $63.75/月
設置代: $540 / 16 = $33.75/月
合計: $97.50/月
whitebox AMD (@ 24 システム/ラック):
電気代: $1,020 / 24 = $42.50/月
設置代: $540 / 24 = $22.50/月
合計: $65.00/
Sun AMD: 電気代: $1,020 / 40 = $25.50/月
設置代: $540 / 40 = $13.50/月
合計: $39.00/月

サーバ+OS+設置代+電気代を合わせて、36ヶ月定額で分析すると次のような結果になります。

Intel + commercial Linux
:
$3,000 + (3 * $1,280) + (36 * $97.50) = $10,350.00 3年間

whitebox AMD + commercial Linux
:
$3,000 + (3 * $1,280) + (36 * $65.00) = $9,180.00 3年間

whitebox AMD + Solaris
:
$3,000 + (3 * $120) + (36 * $65.00) = $5,700.00 3年間

Sun AMD + Solaris
:
$3,000 + (3 * $120) + (36 * $39.00) = $4,764.00 3年間

この分析によれば、Sun のソリューションはインテル・ハードウェア上で Linux を使用するより半額以下です。

考慮すべき重要な事柄: データ・センターのスペースは、我々からは最低限のコントロールしかできない制限つき商品だということです。拡張のためのスペースを "予約" することは可能ですが、これには追加の費用がかかります。我々が購入するスペースを最大限に活用させてくれるソリューションには特筆すべき優位点があり、 より大きなコスト効率の良い成長をもたらします。

------------------

追伸. コメントを ON にしました。

追追伸. この点に関し、The Registerす ばらしい分析を公開しました。- ガートナーや IDC が精 査を進めているようですが、もし彼らが金融アナリストたちのように、調査対象であり顧客であるベンダーからどれくらいの収益をあげて いるのか公開するようになれば、彼らの信頼度はきっと高まることでしょう。彼らの規模であれば、いずれ公開せざるを得なくなると考えています。

個人的は、それが最終的には、我々が彼らとビジネスをするかどうか考える上での決定要因となるでしょう。透明性は良いことです。


Posted by akihito ( 2月 28日 2006年, 11:47:23 午前 JST ) Permalink

20060223 2006年 2月 23日 木曜日

Recommended Reading (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 2 月 10 日: Recommended Readingの日本語訳です。)

The Wisdom of Crowdsは、さっと読めて、かつとても良い本です。

読んだ後には、こ ちらの記事も・・・。

その内容自体も、また集合知という観点からも、興味深い内容です。 Timさん、アドバイスに感謝します。

Posted by akihito ( 2月 23日 2006年, 03:54:01 午後 JST ) Permalink

20060215 2006年 2月 15日 水曜日

The Death of the Cold Call (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 2 月 4 日: The Death of the Cold Call の日本語訳です。)

私のテクノロジー業界でのキャリアは、 あるスタートアップ企業で営業部門を統括することから始まりました。 まあ 「統括する」 というのはたぶんひいき目に見た言い方ですね、 なにせ営業担当者は私だけだったんですから (私のパートナーは製品開発で忙しかったのです)。 でも毎朝、私はベッドから起きてすぐデスクに向かい (デスクは寝室にあったのです - まだベンチャー・キャピタルからの資金調達 (raising venture capital) が手を挙げる (raising your hand) くらい簡単なことになる前のお話です)、 リスト順に電話をかけていきました。 私たちはいたるところから引き合いを集めてきました - けれどもスタートアップ企業においては、 営業活動のすべては基本的に売り込みの電話をかけることなのです。 そして正直なところ私は売り込み電話が好きではありませんが、 その思いは胸にしまっていました。

先ほど Sun が年に一回開催しているアナリスト・カンファレンスが閉幕しました - 私たちはこの会議に金融アナリストの方々と業界アナリストの方々をともにお招きし (彼らが会場の同じ側に座ることは決してなかったようです)、 近況報告と市場での今後の見通しについてのプレゼンテーションを行ないまし た。 (上記のリンクにビデオとスライドがあります。)

わたしのプレゼンテーションの一番のトピックはフリー・ソフトウェア (訳註: リンク先の日本語訳) に関してでした - いくつかの疑問、 とくに金融アナリストのみなさんから寄せられている、 フリー・ソフトウェアが与える私たちの業績へのインパクトに関する問いに答えるためです。 ある人たちはいまだに 「フリー」 がビジネスに対し良い効果をもたらすはずがないと信じています - 「フリー」 に基づくビジネスはますます勢いづいているというのに。 わたしがお伝えしたかったことは、 フリー・ソフトウェアは収益を減少させるのではなく、 採用・普及を拡大させるということです。 そしてこのことは顧客の獲得と選定プロセスの劇的な単純化につながります。

このことを明確にするために、 わたしはマーク・アンドリーセン氏 (訳註: マーク・アンドリーセン - Wikipedia) をステージに招きました - 彼の (多数存在する) 会社のうちの一社、Ning について話してもらうためです。 Ning はソーシャル・ソフトウェアの成長を、 そのようなソフトウェアが必要とするインフラストラクチャをサービスとして提供することで加速化させようとしています (そこにはクローン効果 (訳註: そのまま模倣すること) やティッピング効果 (訳註: シェア一位が急激に市場を占有すること) に関する、 本当に素晴らしい考えがあります)。 この会社の着眼点はとてもクールで、 何人かのとてもスマートな方々によって運営されています。 そして Ning は IT マーケットプレースに来たるべき革命のグラウンド・ゼロなのです: ソーシャル・ソフトウェアにはより多くのインフラストラクチャが必要となり、 そこを流れるトランザクション量は 10 年前の ERP が作り出した量を上回るでしょう。 実例を挙げると、Sun の運用している ERP は 5 年前のコンピュータ上で動いていますが、 その性能にはまだ余裕があります - これに対し、私たちの開発者コミュニティと顧客ポータルは 24 時間、 数百万のユーザにサービスを提供するために、 より多くのインフラストラクチャを必要としています。

しかし Ning と私たちとの関係の中で私がもっとも興味深く感じたのは、 これまで Sun からは誰ひとり Ning を訪問したことがなかったという点です。 Sun の誰も、売り込みやそれ以外を問わず、 営業の電話はしたことがありませんでした。 マークは単純にホワイトボックス上で Linux を走らせればいいと考えていたようです - しかしそれは SunFire サーバで稼働する Solaris より 2 倍も高くつくことがわかったのです (このことは多くの顧客が驚く点であり、Sun によって解決されるうってつけの課題です)。 C|Net から記事が出ています、 こちらをどうぞ。 そして、彼はいまや Sun の顧客となりました (彼から受け取った、 計算の詳細に関するメールを来週ポストします (訳註: "Solaris is a better Linux than Linux" - Marc Andreessen))。

これは私の視点ですが、 Sun の今後の成長は、 単に既存顧客の維持と彼らの伸びによってもたらされるものではないと思っています。 私たちの成長は新規顧客の獲得によってなされるのです。 顧客規模の大小は問いません。 重要な点は、 彼ら新規顧客のうちほとんどの方には私たちはお会いできないろうということです。 - 私たちが世界中に配布した 400 万の Solaris ライセンス (訳註: Solaris 10の登録ライセンス数が400万件を突破) の一件一件に電話をするほど多くの営業社員は、 この世界にはいません。 しかしインターネットによって彼らと私たちがつながっている限り、 フリー・ソフトウェアの配布によって彼らは私たちのほうに目を向けることになります - そして我々にとってみれば、この双方向リンクの確立への投資が、 最終的には高付加価値のサービスとインフラストラクチャを希望する方々だけから収益を得ることを可能とします (一方、希望しない方からはいただきません)。

このようなことから、私は売り込み電話の日々が終わりつつあるのだと信じる (というより願う) ことができるのです…。

Posted by tkudo ( 2月 15日 2006年, 06:44:00 午後 JST ) Permalink

20060203 2006年 2月 03日 金曜日

Thinking About GPL3... (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 1月 27 日: Thinking About GPL3... の日本語訳です。)

選択肢があるということは顧客にとっていいことです。その証拠として、ここ1年以内で、デベロッパーから約400万のSolarisライセンスの申請がありました。ダウンロードの65%はNon Sunハードウェアで動いています。これは、つまり我々が新しい顧客を開拓しつつあるということを意味しています。何故ならSunは顧客が自由に好きなハードウェアを選択できる環境を提供しているからです。

この400万というボリュームのため、HPがIBM同様x64プラットフォーム上でのSolarisをサポートするチームに加わることになったことは明らかに見えることと思います。これにより更に多くの選択肢を提供することになります。そしてSolaris サポートプランにコミットしてないのはtier 1 vendor (テキサスに本社をおく企業でswellという単語と韻をふむといえばおわかりでしょう)唯一です。

Solarisはこれらのすべてのシステムの上で利用可能なので 顧客へのオプション、つまり、寿命末期のレガシーシステム、またはなかなか市場に浸透せず忘れ去られつつあるIntelのItaniumの代替のオプションとして考えられています。

また私たちは、多様性と選択は重要だと認識しています。故にSunは2つのオープンソースライセンスのもとで(Solaris Enterprise System全体を視野にいれて)Solarisをリリースする可能性を探し始めています。まずひとつはCDDL(Common Development and Distribution License)-顧客の知的所有物がSolaris ソースコードの中で安全に入り混じることを認めるものです。もう一つは フリーソフトウェアファンデーションのGPL3です。まだ検討の初期段階ですが、Sunはこの2つのライセンスを同時適用を考慮に入れています。

まず最初に、私たちはいかにGPLを好むデベロッパーや顧客に効果的にアプローチするかを調べています。
SunはGPLの大規模な貢献者として、リナックスとOpenSolarisの関係を効率化し、互いに実りのあるものにするためにできることにとりくみたいと思います。なぜ dTrace や ZFS、あるいは GRUB や Xen のようなテクノロジに関して「車輪の再発明」をする必要があるのでしょう。

2番目に、マルチスレッドのNiagaraシステムの背後にあるコアな知的所有物をどのオープンソースライセンスで公開するか、まだ決定していない事を心に留めて置いてください(心はGPLに傾いているのですが、、、)。今後2つのコミュニティ(OSとシステム)が相互作用する機会はあるでしょうか? もちろん確実にありますよね。

これらの問題を考慮するにあたって、多くのフリーソフトウェアコミュニティの方々が我々を援助してきて下さったことに感謝を申し上げたいと思います。このライセンスの問題は、今後引き続き議論をしていくべきだと思っています。それには選択の自由(束縛のないFair Use- この件についてはまたそのうち別のブロッグでお話ししましょう)に価値感をお持ちの皆さんの意見が重要です。

私は2006年はきっと興味深い選択で満ちた年になることと思います。

Posted by akihito ( 2月 03日 2006年, 01:11:57 午後 JST ) Permalink 投稿されたコメント [0]

20060125 2006年 1月 25日 水曜日

Fabulous Team in Sun Mexico (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 1 月 22 日: Fabulous Team in Sun Mexico の日本語訳です。)

先週のメキシコ出張は (端的に言って) すばらしいものでした。私はカリフォルニアに住んでいますが、メキシコへの旅はまるで地元と同じ感じです (メキシコシティがカリフォルニアの都市を全部あわせたよりも大きいという事以外は)。 交通は、信じられないかもしれませんが、主要な高速道路の上でまるで公園を歩いているかのような気分を味わえます。交通渋滞のよい面としては、ジャーナリストと一緒に乗って、移動中にインタビューの時間を提供できるということでしょうか。

勝ち組とはどんなものか知りたいのなら、この写真をどうぞ:

彼らは教育セクターに注目していて、めざましい成果を上げています。私たちは昼食時間に、学生や職員に対して完全に無料 (教室でも家でも、友達や家族も)OpenOffice を使ったソリューションの普及について話をしました。 フリーソフトウェアは何千万ドルものライセンス料金を節約し、その負担からメキシコとメキシコ国民を解放することで、インターネットに教室をつなげるための投資に焦点を合わせることができます。言うまでもなく、教師の採用や学校の建設にもつながります。フリーソフトウェアは政略ではなく、Participation (参加型) なのです。

私はエネルギー・セクターから小売業界、銀行からメディアにいたるまで、さまざまな顧客に会いました。 IT エグゼクティブの直面している課題はよりグローバルになっています。そしてインフラストラクチャとネットワークが全世界的な規模のサポートを実現できるようになった今日、それらを活用したソリューションは明確になってきています。 そして、そのための予算は増えつつあります。もちろん国の事情によりますが、メキシコは間違いなく投資することに関心をもっています。

帰国の途につく前に、メキシコの社員がラテンアメリカ向けのタウン・ホール・ミーティング放送を企画しました。そのときの Q&A で、私がどのような事を blog に書くつもりかを知りたがっている方が何人かいました。 私はカメラをつかみ、聴衆の写真を撮りながら、こう答えました。 「これが私の blog に書こうとしていることです。- 私はみなさんの自慢をするつもりです。」 こちら:

楽天主義でいることは最高です…。 そしてもう一度、ハイメ (Jaime) とエドゥアルド (Eduardo)、そしてサン・ラテンアメリカの全てのチームは素晴らしい仕事をしています。もし私が競合相手だったら、この写真にいるみなさんの笑顔を見て驚異に感じることでしょう。

Posted by kuniya ( 1月 25日 2006年, 11:19:10 午前 JST ) Permalink 投稿されたコメント [0]

20060118 2006年 1月 18日 水曜日

There are Better Conspiracies ( Japanse Translation )

(このエントリは 2006 年 1 月 15 日: There are Better Conspiracies の日本語訳です。)

スティーブ、あなたの関心, SunがORACLEと一緒に行った 最近のアナウンス の場(もしくはコンピュータ歴史博物館でのSunの創業者達 の回顧イベント)に私がいなかったことに関し、深読みしないでください。私は重要な旅の最中なのです。関心には本当に敬意を表します-- もしネット上での対話に私を引きずり出してくれる人がいるのであれば。スティーブ、あなただったのです。

プレスイベントを見損ねた方にお伝えしますが、SunとOracleは、共同作業を幅広い分野で再び活性化する旨のアナウンスを行ったのです。Java Community Process を支持し、Javaプラットフォームがばらばらになってしまう可能性を打ち消し、そして新たに10年のパートナーシップを再びアナウンスしました。Sun上でのOracleの特別なプロモーション、それはOracleの顧客は、Sun上で稼動するOracleのフラグシップ・データベースを50%引きで購入 できるというものです。このことは私達の優秀な地方組織に活力を与えています。事実、私は先週メキシコにて直接経験しました。(その後、さらにいろいろなことがありました)

さらに私達は、Oracleが推薦する64ビットオープンソース・オペレーティング・システムとしてのSolaris に対する、Oracleの広範囲にわたる支持が表明されたことを決して忘れません。 OpenSolarisのまわりでは私達が見ている信じられないモーメンタムが拡大しています。Solarisライセンスのダウンロード数は、なんと、400万になろうとしているのです。 (実際に非常な数に上る、Solarisへの移行開始を私は見ています。)

私達はOracleの適用とNetBeansの支持をアナウンスしました。NetBeans5.0に対する世論の支持が高まっていることを、私達は確かめています。(私は最新のMobility Kit のデモを手に入れました。非常に素晴らしいものです。そしてそれは、世界中で約10億台の携帯Java端末(電話)を使って仕事をしていたり、もしくはエンタープライズ・Webサービスにつなごうとしている時を過ごしている皆さんのための物なのです。)もし、あなたの心が傾くのであれば、Sunで模範的かつ経験豊富なブロガーの一人であるジョン・クリンガンがNetBeansのディベロッパやユーザがいる世界をちょこっとかいつまんでお見せすることができます。こちらをご覧下さい。)

関心を持って頂きありがとうございます。ギルモア様。大変感謝しております・・・

(追伸:もし、更に一層の共謀をお望みならば、この写真 を近くでよく眺めてください。ラリーのベストのポケットの黒いテープの下にどんなロゴが隠れているでしょうか・・・・・)

Posted by shita ( 1月 18日 2006年, 01:00:00 午後 JST ) Permalink 投稿されたコメント [0]

20060116 2006年 1月 16日 月曜日

All Technology Becomes a Fashion Item (Japanese translation)

(このエントリは 2006 年 1 月 9 日: All Technology Becomes a Fashion Item の日本語訳です。)

(遅くなりましたが) あけましておめでとうございます。

新年の抱負のひとつとして、ブログを短めに書くことを約束したいと思います。私を知ってるひとであれば、この約束はニコチン中毒の喫煙者の禁煙と同じことだということが分かって頂けると思います。

では、新しい話を 2 つ - 少しユーモアを交えて - 紹介しましょう。

CES (ラスベガスで行われたコンシューマ向けエレクトロニクスの展示会) に参加しました。参加されたことがないのであれば、この展示会はお勧めです。 - すばらしい展示会です。フットボール競技場 28 個分の会場に、ヘッドアップディスプレイから、クールなヘッドセット / ハンドセット、キャリアによる家庭用 100 Mbit の回線、新しいコンテンツ・フォーマット、様々なゲームなど、色々なコンシューマ・デバイスが展示されており、いたるところに素晴らしいイノベーションを見て取ることができます。「全てのテクノロジーは最終的にファッション・アイテムとなる」 (グレッグ・パパドポラスの自明の理) を信じるなら、まさにここで証明されています。

数件の顧客とのミーティングをするために会場に来たのですが、メディアの方々にも偶然お会いしました - 「え、なぜ Sun がここに?」と聞かれたので、「Sun が 20 年以上提唱している "The Network is the Computer (ネットワークこそがコンピュータ)" という言葉をご存知ですか? 下に行けば、展示場のいたるところで、それが正しかったことを証明してくれていますよ。」と私は笑って答えました。彼女は納得してくれました。来年の CES で JavaOne を開催することを考えるべきなのかもしれません。- BluRay の開発、OCAP の活動、JME のイノベーション、エンタープライズ Java ネットワークサービス等は、Java の開発者と結びついています。Java テクノロジーは引き続きイノベーションと多様性を推進していきます。- そして世界中のネットワーク対応製品のコストを引き下げていきます。次世代 DVD プレーヤーとコンテンツ・フォーマットからセット・トップ・ボックス、携帯電話まで様々です。もちろん、すべての退屈な古いコンピュータにも。

複数の米国大手小売業者の方々とも、話をする機会に恵まれました。かれらの店舗ではとても大きな IT 予算を (教えてもらったのですが、電気料金も) 使っています。*数千* の単位の店舗をもついつくかの小売業者は、ミニチュア版データセンターを持った店舗を展開しています。そして全ての大規模小売業者は、HP と Dell を競合会社として見ています。- 両社はともに家庭のリビングルームに自身のやり方で入り込もうとしており、小売業者を飛び越えて、よりよいマージンを確保するためにコンシューマ・エレクトロニクスに目を向けています。私が雑談した Dell の営業担当者でさえそのことを認めています。

ところで、Dell で働く私の友人の話ではなく、最近の広告でみつけた面白い話に話題を変えましょう。- この広告でシャイで内気な我々が、競合会社の熱と電力消費の問題を取り上げたことを思い出してみてください。

ラウンド・ロック (訳註: Dell の本社拠点) の状況は、さらにもっと悪くなっていたようです。データ・センターのパフォーマンスで驚くより以前に、自社のコンピュータについて顧客に注意を促す必要性を感じているようです。

(出だしが悪かったですね。- 新年の抱負を果たせませんでした・・・)

Posted by akihito ( 1月 16日 2006年, 11:16:26 午前 JST ) Permalink 投稿されたコメント [0]

20051209 2005年 12月 09日 金曜日

Let's Change This (Japanese Translation)

(このエントリは 2005 年 12 月 9 日: Let's Change This の日本語訳です。)

おそらくみなさんは、 社会的公共インフラに進化をとげたテクノロジーとして、 私がしばしば電力を例に挙げることをご存知かと思います。 電力は当初ある大きな資産家の所有する高級品でしたが、 いつしか世界中の政府が市民に対しその提供を保証するようなテクノロジとなりました。 なぜでしょうか? それは、電力が生活を変革し機会を創出するからです。

同じことが自動車にも言えます。 - 今日、世界中の政府は大陸を横断する道路の建設に援助を行ない、 市場を接続し機会を創出しています。 自動車の持つ強大な変革の力を、 だれも疑うことはできないでしょう。 (ショーファーとは、 もともとクルマを運転する人ではなくクルマを修理する人のことだったのはご存知ですか? 初期にあった、ショーファーを何人育成できるかという懸念は、 あくまでも技術的な適性を持った人ということであって、 運転のスキルではありませんでした。 - コンピュータ・プログラマの不足に関してささやかれていた迷信と似ていなくもないですね。)

しかしこれらの発明、すなわち電力と内燃機関は、高い代償を伴いました。

電力を生み出すためのダムによる環境破壊や、 発電所が引き起こす環境と健康への被害。 道路や自動車、石油化学産業はこの地球に対して多大な影響を与えており、 それらは必ずしも好ましいといえるものではありません。

間違いなく、 産業界や一般消費者、および有権者はこの現実を重く受け止めていたはずです。 そしてすべての人が最終的には 「このことを変えなくては」 と言いはじめました。 人々、マーケット、そして基礎経済学が、大変革へ向かってギアを上げはじめました。

ひとつの例としては、トヨタ自動車のプリウスでしょう。 私の住んでいるところではずば抜けて人気のある車種です。 人々を惹きつける理由はそのデザインによるものではなく、 非常に高い燃費効率のためです。 冗談抜きで、ここベイエリアでは数週間前のガソリン価格は 1 ガロンあたり 3 ドル 99 セントでした。今や燃費効率が人々の関心事なのです。 カリフォルニア州は自動車の燃費効率と排気基準が世界中のどこよりも厳しい地域であり、 故にプリウスが人気を集めるのです。(プリウスは一人でも乗り合いレーンを走行できます。) ボーイングの次世代機であるドリームライナー、およびエアバスの A380 は、 航空輸送における効率性を - そして経済的な意味を - 再定義しようとしています。 GE には今盛り上がっているビジネスがあります。 それは自然破壊や環境汚染を抑えた発電技術の供給であり、 その分野は風力発電から高効率ジェット・エンジンまで広がっています。

さて、これはどういうことなのでしょう。

消費者と有権者、そして株主は効率性を求めるのです。 ひとつには地球環境にやさしいということがありますが、 効率性は利益性を高める点においてよい方法だからというのが大きな理由です。 持続可能な事業、あるいは持続的な競争力のある事業を行ないたいと思うのであれば, これらのことを念頭に置かなくてはなりません。 消費者は CFO と同様に出費を抑えたいのです。 企業が優位性を求めると同様に、有権者はクリーンな地球環境を求めるのです。

ところで今度は IT の世界について考えてみると、 IT は世の中にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。

ポジティブな面は、明らかにインターネット (私は Web 2.0 という言葉をそんなにいいものだとは思っていません。 しかし、このことは随分前に思い知ったのですが、 パレードがすぐ後ろにいたら一緒に行進しておきましょう。) が莫大な富をもたらしました。 またインターネットは透明性、社会の進歩、効率性を高めています。 インターネットによって接続することの重要性について誰も疑う余地はありません。

ネガティブな面としては、カリフォルニア州の電力危機を覚えていますでしょうか。 責任の一端は誰にあるのでしょう? コンピュータ産業です。 私たちが作っているコンピュータは膨大な電力量を引き出し、 非常に多くの熱を放出します。それによって発電所の建設が必要となり、 さらにはかなりの電力を消費するエアコンの設置を必要とします。 あまり知られていない事実をお教えしましょう。 グーグルとヤフーの経費の上から 2 番目にくるものは… 人件費についで電力使用料なのです。 ふざけて言っているではなく、 データセンターが精錬所の隣に建設されるのは、その理由からなのです。 こちら (訳註: 「電気代がサーバ本体よりも高くなる」--グーグルエンジニアが警告 - CNET Japan) をご参照ください。

週に 300 万人が新たにインターネットに参加しています。 もしそれぞれがデルの、 消費電力 200 ワットの PC を持っているとしましょう。 するとこれは新たに電力が 10-20 ギガワット必要となるということになり、 地球に大変な影響を及ぼします。 発展しつつある企業や経済圏が利用することのできる技術の開発に真剣に取り組めば、 何かが変わるはずです。

これで Sun が Niagara と Galaxy システムを作った理由がおわかりでしょう。 これらのマシンでは、さまざまな OS を稼働させることができます - Solaris、 Linux、*BSD、(Galaxy の場合には) Windows も。 どちらのマシンも、競合製品と比較して驚くべき価格性能比を提供し、 業界におけるスペース、電力消費量、運用効率 (そして私たちが "SWaP" と呼ぶ、包括的なベンチマーク) についての考え方をリセットするでしょう。

また、両システムともある単純な仮定に賭けています。 生涯を通じて、私の消費する電力は両親の消費した電力のおおよそ 3 倍になることでしょう。 - そして私の両親も、かれらの両親の 3 倍消費しているはずです。 この傾向が続くにつれ、エネルギー効率は (トヨタ、ボーイング、GE と同様に) Sun にとっての競争上の優位となり、 さらに政府と有権者が環境のためにエネルギー効率を要求するようになるはずです。 一個人の書斎では気にかけないことかもしれませんが、 それを 300 万倍してみてください。 ミネソタやインドの田舎にいようと大いに気にかける必要があるでしょう。

データセンターで働いている人に聞いてみてください。- スペース、熱さ、電力がとてつもない重要事項であるかどうか。 もしそのデータセンターがロンドンの中心街 (世界中で最も不動産価格の高い場所のひとつ) にあるのであれば、 Niagara や Galaxy が同等機能のものと比較した場合小規模となるという事実は、 かなりの優位となります。 また他の優位性のある事実として、 Niagara と Galaxy の電力消費量があります (Intel の Xeon や、IBM の POWER5+ (まさにぴったりの名前ですね) と比較して 5 分の 1 以下)。 さらなる素晴らしい事実は、 Niagara と Galaxy がほとんどすべてのベンチマークにおいて競合製品を圧倒していることです。 みなさん、これら Niagara と Galaxy という、 市場に出荷済みの最高にホットでクールなサーバに、 視線を向けてみませんか?

あるフレーズを引用するならば、 「偉大な技術を持った偉大な会社」になりたいとは Sun は考えていません。 我々は「善き会社」になりたいのです - この世界を変えることができると信じています。 そして世界中の意思決定者、すなわち有権者から開発者、議員、CFO までもが、 皆 「何かを変えなくてはいけない」 と声を上げることを信じています。 もしかしたら、私たちが一番最初にその声に応えることとなるのかもしれません…。

Posted by tkudo ( 12月 09日 2005年, 09:44:00 午後 JST ) Permalink


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