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20060811 2006年 8月 11日 金曜日

The Brazilian Effect (Japanese Translation)

(このエントリは 2006 年 4 月 16 日: The Brazilian Effect の日本語訳です。)

私は先週、光栄なことにブラジル大統領と面会しました。

私は有名人の名前を出して自慢するような人間ではありませんが、 これは比類ない交流のひとつであり、 冒頭に書かなければならなかったのです - なぜ大統領とお会いしたかという点は後でお話ししますが、 この投稿の後の方で、きれいにその話に移るのに非常に苦労しています。 ですから、実際の出来事から…。

私は数年にわたって Java One で基調講演を行なってきましたが、 その中で期待するようになったのが、私が「ブラジル効果」 (Brazilian effect) と呼ぶものです。

サンパウロとブラジリアへの出張から戻ってきた今、 フリー/オープンソース・ソフトウェアの利用という点において、 ブラジルは世界で最も進んだ国のひとつであると断言できます。 ブラジルには最も大規模かつ活気に溢れた開発者コミュニティのひとつがあり (OpenSolarisコミュニティが根を下ろしつつあるのを見るのは素晴らしいことです!)、

そのため私やジェームスが話をする中で引き合いに出す、 興味深いプロジェクトの例に事欠くことは決してありません。

ですがブラジルやブラジルにおけるプロジェクトに関して話をする時は、 いつもブラジル効果に気をつけなければなりません。 旗を振る (そして旗をまとった) ブラジル人は、 自国についての話題を耳にするやいなや、 歓声や叫び声を上げ、ホイッスルを鳴らし、拍手をするので、 スピーチは完全に中断されます。 静まるには数分かかり、その熱気は伝染します。 そしてそのことは、 なぜブラジル人は楽しい思いをできるのかを知りたいと思う世界中の人の、 競争心の原動力となります。 (今年はもっとたくさんの旗を見たいものです!)

ブラジルは、ブラジルをよりよい所にすることに、非常に注力しています - そして、オープン・ネットワークは大きな役割を演じています。 市場にはクレジットカード保有者数とほぼ同じくらい多くの携帯端末があり (携帯端末は、アプリケーション・プラットフォームになりつつあるのと同時に、 デフォルトの少額決済手段になりつつあります)、 ブロードバンドにアクセスできるブラジル人の数は急増しています。 ブラジル国内をつなぎ、またブラジルとグローバルな市場をつなぐ手段として、 ブラジル中をオンライン化するという動きがあります。 - そしてフリー / オープンソース・ソフトウェアは、 それを助ける役割を演じています。

ですから私はここで、「自分はブラジル効果を理解している」と言いたいのです。 ブラジル人がよりよいブラジルを望み、自国の進歩と発展に誇りを持っていることは、 はっきりと感じられます。とりわけ行政機関の本部内でさえ、 おそらくはっきりと分かるエネルギーがあります (他の国では、こういった場所でエネルギーを感じることは、時として難しいものです)。 私はブラジルにおける権力の中心地であり、興味深い歴史を持つ都市、 ブラジリアを訪問する機会がありました。

到着すると、私はブラジル議会議長と、ルラ大統領その人にお会いしました。 私たちはフリー / オープンソース・ソフトウェアやネットワークの未来について、 また Sun が雇用や輸出機会の創出につながるスキルやテクノロジを伝えることに加えて、 より多くのブラジル人にインターネットをもたらすにはどうすればよいかを話し合いました。 Sun が慈善事業を行っているからではなく、私たちのビジネスにとってよいことだからです - より多くのブラジル人がインターネットを使えるようになれば、 インターネットに接続する市民が参加者となって、 Sun にとってはより多く、メディア企業や政府系機関、金融機関などとのビジネスが発生します。 しかしブラジルは、フリー / オープンソース・ソフトウェアがもたらす競争と機会がなければ、 接続された社会にはなりえないということが分かっています。

ブラジル政府は積極的に、デジタル・インクルージョン、 すなわち社会のあらゆるセグメントをネットにいざなうことに注力しています。 彼らはフリー・ソフトウェアに対して世界最大級の投資を複数行ない、 従来型の通信インフラからデジタルテレビに至るまで、 次世代ネットワーク・プラットフォームの展開にフリー・ソフトウェアを活用しています。 (政府の IT 推進担当者のひとりは私を連れて議会のロビーを案内し 彼らの投票システムを見せながら、誇らしげに 「私たちは今、オープンソース・ソフトウェアだけを走らせているんですよ。 Solarisをね」と言いました。) IPTV のプロジェクトは本当に興味深いものです - スケールの点だけでも (ブラジルでは、携帯電話よりも多くのテレビがあります。 もしネットワーク・トポロジの問題に関心があれば、 国土の広さを見てみてください)。

しかしながらブラジルでは、デジタルテレビやインターネットそのものの普及が、 ライセンス供与当局や特許権所有者によって脅かされています。 彼らはブラジルや他の発展途上国を、 ロイヤルティの要求やライセンス料の人質にしているのです。 また彼らは、 オープンソース・ソフトウェアが安全ではないとか (そんなことはなく、安全です。 私たちは、ソフトウェアがクローズド・ソースであった時と同じように、 オープンソースの顧客を補償しています)、 ブラジルが市民一人一人について、 もしくは市民のアクセス一回一回について、 その基礎技術に関する高額なロイヤルティを支払う義務を負うことになる (これも真実ではありません)、などと主張しているのです。

こうした脅しは単純です - (IT業界ではよく知られた名前の) 特許権所有者や (同じ会社がスポンサーとなっている) ライセンス供与当局は、 発展途上国にネットワークが普及することを妨害しているのです。 私たちは、世界中で行なっているように、 他の選択肢を示すために存在しています。 進歩や透明性、また最終的には私たちが作り上げるものへの需要を加速するために、 選択肢を示すのです。

つまりは、デジタル・ディバイドの克服によって、 私たちは席を立ち、歓声や叫び声を上げることができるようになるのです。 ネットワーク効果とは、 結局 Sun にとってのブラジル効果なのです。 私たちが進めていることに引き続きご注目ください - 間もなく、興味深い事柄をいくつか発表することになると思います。 

それからもう一度、サンパウロでのタウンホールの折、 私は 「ブラジル訪問について、あなたはブログにどのようなことを書くつもりですか?」 と訊かれました。 私の答えは、「私たちのチームがいかに素晴らしいかを書くつもりです」。 素晴らしいチーム、顧客にとって重要なだけでなく、ルラ大統領との面会が示すように、 ブラジルにとって重要な仕事を行っているチームです。

おめでとう、クレベルとチームの皆さん - その調子で!

(端で切れてしまった皆さん、ごめんなさい - 次回はもっと広角のレンズを使うようにします…)

Posted by tkudo ( 8月 11日 2006年, 06:41:30 午後 JST ) Permalink


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