Katsuya Tanaka - 田中克哉 のブログ

思いついたこと、発見したこと、そしてビジネスになりそうなこと。


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20060418 2006年 4月 18日 火曜日

サブスクリプション・モデルへの流れ

Sun Java のソフトウェアのライセンスは大きく2つの形態があります。
1つめが、従来からある「恒久的」なソフトウェアライセンスで、一度ライセンス料金を払えば、将来にわたって利用し続けることができるものです。そして、2つめが「年度」契約。
Sunではサブスクリプション・ライセンスと読んでいますが、読んで字のごとく(? 英語のごとく)雑誌の年間購読をするように、毎年お金を払うというライセンスです。

ソフトウェアに対して、このサブスクリプション形式のライセンスをとり始めたのは いつの頃からか調べたことがないのでわからないのですが、エンタープライズ市場で最も早くこのタイプでビジネスを始めた企業のひとつが Salesforce.com でしょう。たまたまですが、知り合いが何人もこの会社の日本法人の設立にかかわったので、会社設立の発表会にも参加し、Marc Benioff の迫力あるプレゼンも聞いたのは もう 6年も前なんですね。

このころから続く、Salesforce.comのキャッチコピーは「No Software」です。つまりソフトを「買う」のではなく、「機能」を利用するものだと。そして、もうひとつの特徴が、ライセンスが売りきりではなく、サブスクリプション・ライセンスであるということです。業界的にはこのタイプは「ASP」(Application Service Provider)と呼ばれているので、 「サービス」を販売していることになりますが。


なぜ、サブスクリプション・ライセンスなのか、なぜ、ASPなのか、あれから6年にもなるのに、日本ではまだまだ、理解していない人、そしてその販売方法に抵抗がある会社が多いようです。
周りをみわたせば、皆さんがお使いのアンチウィルス製品はほぼ間違いなく、サブスクリプション・モデルで運営されていますし、ISDNや光はもちろん、携帯電話だってサブスクリプションモデルです。もっと基本的なところで行けば、電気や水道だって…。

IT業界がコモディディ化している昨今、ユーティリティコンピューティングの思想があったり、
「蛇口をひねると水がでるように」 ITは提供されるべきだと考えている人は多いにもかかわらず、なぜか、エンタープライズのソフトは「そうではならない」と考える人がいるのはちょっと残念です。
(Information Liquidity とかLiquid 何とか、SOAとかも、発想はそのあたりから来ているのに)

昨日のニュースで、食品添加物の問題を取り上げている中で、有名な本の著者の方が「作る人、売る人、買う人、それぞれが自分たちだけの利益を追求しているので、結果的に良いものが消費者に渡らない」という趣旨の発言をされていました。自分たちのビジネスも同じことが言えるなと、ちょっと考えさせられました。 
なぜなら、IT業界は使いもしない機能満載のソフトを売ってきましたけど、
実際のお客さんの視点は ソフトの機能ではなく、業務のプロセスが効率的にまわせれば良いわけですけど、そういう作り方、売り方をしてきていないなと思うからです。

ASP に関しては 私が
成長性がどうこう言っても、あまり信憑性がないので、最近のZDNetの記事を参照していただくのが一番良いと思います。ちょうど連載でASPの特集をやっており、今は「ガートナー、ASP市場の動向を語る:ソフトウェアのオンデマンド化を推進するASP(3)
という記事が書かれていますので、ぜひご一読を 

よく、日本のIT業界はアメリカから4~6年遅いといわれますが、このASPやサブスクリプションモデルが浸透するのもそれだけ時間がかかってしまうんですかね?

このあたりについては また今度書きたいと思います。

Posted by ka28_tnk ( 4月 18日 2006年, 07:29:17 午後 JST ) Permalink


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