Katsuya Tanaka - 田中克哉 のブログ

思いついたこと、発見したこと、そしてビジネスになりそうなこと。


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20060816 2006年 8月 16日 水曜日

マネージメント層に課せられた義務 マネージメント層に課せられた義務

私が以前いた会社での話です。まだSOX法はありませんでしたが、上場企業、とりわけIT企業に関しての会計処理は非常に厳しい目で見られていた頃、すなわちITバブル崩壊の前後の頃の話です。先のBlog でも書きましたが、その時は私自身は年間で億単位の費用を利用する部隊を見ていました。そのポジションであったため、毎四半期ごとに「内部統制違反をしていない」ことの確認を行う誓約書にサインをさせられています。しかも、誓約書に1箇所のサインではありません。細かい項目ごとに10箇所以上サインをする必要がありました。さらには四半期ごとにサインをする項目が増えていました。

覚えている限りの内容を書くと、おおよそ下記のような内容です。

1.私は会社が定めるルールに従って、合法的なビジネスを行っており、いかなる法律を破るような行為をしていません。[サイン]

2.私は会社の利益に反するような行動、取引先企業に特別な利益を誘導するような行為、バーター取引などの契約は行っていません。[サイン]


3.私は会社の利益に反するような行動、取引先企業に特別な利益を誘導するような行為、バーター取引などを将来行うことを約束するコミットメントを文書であるか口頭であるかを問わず行っていません。[サイン]

4.私は取引先企業のグループ会社に特別な利益を誘導するような行為、バーター取引などの契約は行っていません。[サイン]

5.私は取引先企業のグループ会社に特別な利益を誘導するような行為、バーター取引などを将来行うことを約束するコミットメントを文書であるか口頭であるかを問わず行っていません。[サイン]

6.私は自分の知り合いが働いている企業に対して、特別な利益を誘導するような行為、バーター取引などの契約は行っていません。また、それらの企業とのいかなる取引に関しても、リベート、バックマージンなど私個人に対しての金銭的、物品的な報酬を受け取っていません。[サイン]

7.私は自分の知り合いが働いている企業に対して、特別な利益を誘導するような行為、バーター取引などの契約を将来行うことを約束するコミットメントを文書であるか口頭であるかを問わず行っていません。[サイン]

8.私は自分の知り合いが働いている企業との、いかなる取引に関しても、私の家族、親族に対しての金銭的、物品的な報酬やサービスを受けていません。[サイン]

9.私は自分あるいは家族、親族の経営する企業ならびにそのグループ会社に特別な利益を誘導するような行為、バーター取引などの契約は行っていません。また、それらの企業との取引、商談には一切かかわっていません。
[サイン]

10.私は私個人、あるいは家族、親族への物品的、金銭的利益を要求するような行動を一切取引先に対して行ったことはありません。[サイン]

11.これら上記の内容に抵触するような行為を見つけたとき、または抵触する可能性がある行為を行おうとするときには遅滞なく関連する部署に報告します。[サイン]

などです。

SOXはCEO,CFOの財務諸表に間違いをないことを宣誓しサインしますが、これらの上級幹部以外は上記のようなサインをさせられ、それらも一緒に外部監査の際に、あるいはSECに出していたようです。

一見、何もここまで細かい統制は必要ないんじゃないだろうかという感想をお持ちになるかもしれませんが、これらのサインをした書類を対外的に明らかにするということは対外的な信用を勝ち取ることもできるだろうというIR的な要素も多分にあるわけです。いわば「戦略」として企業の健全性をアピールするのに使ったわけですね。
もちろん、こういった戦略を推進する場合、法律が要求する最低限のレベルの統制をしたところで意味はなく、「業界の中でも最も厳しい内部統制」を敷いているとアピールする方が良いので、結果的にかなり厳しい統制に向かっていくことになります。

その結果、うまく作用すれば、長期的に見れば会社をしては良い方向へ舵取りが行われ、株主からの信頼をあげることが可能になるということです。

Posted by ka28_tnk ( 8月 16日 2006年, 08:05:04 午前 JST ) Permalink


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