Kenji Tachibana's Weblog

« 前の日(Sep月 4日, 2006年) | 日付別メイン | 次の日(Sep月 6日, 2006年) »

http://blogs.sun.com/kenji/date/20060906 2006年 9月 06日 水曜日

Java ES 5 Beta: インストール事例: Java ES インストール

次に実際にインストールしてみます。ダウンロードしたイメージは、java_es_06Q4-beta-solaris-sparc.zip です。これをどこかに展開して、 Solaris_sparc/installer が、インストーラバイナリになります。今回は切り貼りできるように CLI モードを利用してみました。(画像を貼り付けるのが面倒なだけ...?) CLI モードで起動するには、

# installer -nodisplay
と、-nodisplay オプションをつけて起動します。GUI モードでインストールする場合は、何もつけないで起動してください。このインストーラーには、他にもいろいろオプションが指定できます。たとえば、
# installer -no
と指定すると、インストーラーは、環境のチェックや、プロダクトの依存関係などは通常通り調べるのですが、最終的に選択されたプロダクトをインストールしません。 これは、インストール環境のテストや、State ファイル(後述) を作成するときに役にたちます。
# installer -saveState 
と、-saveState オプションをつけると、サイレントインストール用の State ファイルを作成します。この State ファイルは、インストーラーに
# installer -state 
というように指定してやると、ユーザーの入力を必要とせずに、Java ES を インストールすることができます。いわば、インストール用のテンプレートファイルのようなものです。なので、-no -saveState で、state ファイルを作成し、 その後から、-state を使うと、自動でインストールされます。 サイレントインストールのメリットは、以下の通りです。
   1. テスト時にある環境での構成に失敗した場合、
再インストールをするのが楽
2. state ファイルを少し書き換えることによって、別のマシンの install にも
   使用できる。
詳しくは、Java ES のインストールガイドを参照してください。

話がそれましたが、-nodisplay を使用してインストールを始めます。 ライセンス条項の同意文があった後に、
インストールのタイプ
-----------------

Sun Java(TM) Enterprise System の製品とサービスの一式をインストールしますか ? (yes/no) [Yes] {"<" 戻
る, "!" 終了}
というのが出てきました。ここで、Yes を選択してしまうと、前に述べたように、日本語版で利用できなくなってしまいます。ですので、ここは、'no' を入力してください。すると、インストールできるプロダクトの一覧が表示されます。
Choose Software Components - Main Menu
-------------------------------
注: "* *" は、選択が無効であることを示します。

[ ] 1. Sun Java(TM) System Web Server 7.0 2006Q4
* * Sun Cluster Geographic Edition 3.1 2006Q4
[ ] 3. Sun Java(TM) System Web Proxy Server 4.0.4 2006Q4
[ ] 4. Sun Java(TM) System Directory Server Enterprise Edition 6.0 2006Q4
[ ] 5. Sun Java(TM) System Access Manager 7.1 2006Q4
* * Sun Cluster 3.1U4
[ ] 7. Sun Java(TM) System High Availability Session Store 4.4 2006Q4
[ ] 8. Sun Java System Message Queue 3.7 UR1
[ ] 9. Sun Java(TM) System Application Server Enterprise Edition 8.2 2006Q4
[ ] 10. Service Registry 3 2006Q4
[ ] 11. Sun Java(TM) System Portal Server Secure Remote Access 7.1 2006Q4
[ ] 12. Sun Java(TM) System Monitoring Console 1.0 2006Q4
[ ] 13. Sun Java(TM) System Portal Server 7.1 2006Q4
* * Sun Cluster Agents 3.1 2006Q4
[ ] 15. All Shared Components

Sun Cluster 関連のプロダクトがインストールできませんが、これは、 ゾーンを使っているため、サポートされていないからです。 ここでは、選択できるすべてのを選んで、リターンを押しました。
Enter a comma separated list of products to install, or press R to refresh
the list [] {"<" 戻る, "!" 終了}: 1,3,4,5,7,8,9,,10,11,12,13,15
しばらく、インストールするプロダクトのコンポーネントの選択が続きます。 基本的に全部インストールしようと思っているので、全部 'D' を入力しました。
インストールするコンポーネントのリストをコンマで区切って入力します(すべてを選択する場合は D を入力) [D] {"<" 戻る, "!" 終了} D
その後、多言語パッケージをインストールするかどうかの質問があるので、 'Y' を選択します。これで、日本語版が使えるようになります。 Java ES 5 から、日本語版と、そのほかの英語以外のプロダクトとの区別がなくなりました。つまり、日本語版を入れるには、中国語も、韓国語も、フランス語もその他の言語も入れる必要があります。
コンポーネントの選択 - 選択された製品 "All Shared Components"
--------------------------------------------

選択したすべてのコンポーネントに多言語パッケージをインストール [Y] {"<" 戻る, "!" 終了}: Y
次に、アップグレードの必要がある共有コンポーネント、がでてきます。 これは、アップグレードしてください。
アップグレードの必要がある共有コンポーネント
-----------------------------------

現在、以下の共有コンポーネントがインストールされています。これらは、インストール対象として選択された製品との互換性を維持するためにアップグレードされます。

コンポーネントパッケージ
--------------------
JAXP SUNWjaxpcompat
10.1.0.10.60.40.80.6 (インストール済み)
10.0 (必須)
SOAPRuntime SUNWxsrtcompat
10.60.40.80.6 (インストール済み)
10.0 (必須)
JAXR SUNWxrgrtcompat
10.80.60.40.80.6 (インストール済み)
10.8 (必須)

Enter 1 to upgrade these shared components and 2 to cancel [1] {"<" 戻る, "!" 終
了}: 1
次にインストールディレクトリを指定します。どこにしても構わないので、 そのままデフォルトにしました。
注意:
デフォルトの場合は、/opt に容量がたくさんいることになります。
次にシステム状況をインストーラが確認します。 確認する項目は、ディスクスペース、メモリー容量、スワップ容量、OS に必要なパッチがあたっているかどうか、システムリソースです。
システム状態の確認中

使用可能なディスクスペース... : OK

インストールされているメモリー... : OK

Swap space installed... : OK

オペレーティングシステムのパッチ... : OK

オペレーティングシステムリソース ... : OK


システムではインストールの準備が完了しています


システムはインストールの準備ができています。メモリーの検出はローカルゾーンで無効です。

ゾーンなので、メモリーはチェックしてくれないようです。 次に設定タイプを選択します。
設定タイプの選択画面

1. 今すぐ設定 - 選択した項目でデフォルトを上書き (エクスプレス設定)

2. あとで設定 - インストール後に手動で設定


設定の種類を選択 [1] {"<" 戻る, "!" 終了}
「今すぐ設定」は、インストーラで、プロダクトの設定を行います。 「後で設定」は、パッケージのインストールのみを行い、プロダクトの設定 はしません。そのため、ユーザーが、手動で設定する必要があります。 テスト目的であるならば、「今すぐ設定」が簡単ですし、確実なので、 こちらをおすすめします。

「後で設定」を選択したら、この後、インストールが始まります。 今回は、「今すぐ設定」を選択したので、この後、プロダクトの設定を する必要があります。それは、また、次回に。

Java ES 5 Beta: インストール事例: Java ES インストールの前準備

Java ES 5 Beta の実際のインストールをしていこうと思います。用意した環境は、Solaris 10 UR2 を sparc マシン (Sun fire 280R) にインストールし、そこに Solaris コンテナの完全ルートゾーンを作成して使用します。たとえば、完全ルートゾーン my-zone は以下の方法で作成できます。( は、ローカルゾーンの ルートディレクトリとなる場所です)

# zonecfg -z my-zone
zonecfg:my-zone> create
zonecfg:my-zone> set zonepath=/my-zone
zonecfg:my-zone> remove inherit-pkg-dir dir=/lib
zonecfg:my-zone> remove inherit-pkg-dir dir=/platform
zonecfg:my-zone> remove inherit-pkg-dir dir=/sbin
zonecfg:my-zone> remove inherit-pkg-dir dir=/usr
zonecfg:my-zone> set autoboot=false
zonecfg:my-zone> add net
zonecfg:my-zone:net> set address=
zonecfg:my-zone:net> set physical=
zonecfg:my-zone:net> end
zonecfg:my-zone> verify
zonecfg:my-zone> commit
zonecfg:my-zone> ^D

# zoneadm -z my-zone install -> ゾーンのインストール
# zoneadm -z my-zone boot -> ゾーンをブート

ブートコマンドが返ってきたら、# zlogin -C my-zone と
いうように、zone にコンソールログインし、ネームサービスの設定
などを、行います。通常の Solaris インストールを実施したときと
同種の設定が必要です。
その後 詳しくは、Solaris システム管理 の「ゾーン」を参照してください。

OS の設定が終了した後は、/etc/hosts, /etc/nsswitch.conf, /etc/inet/ipnodes (Solaris 10 のみ必要) を書き換え、/etc/resolve.conf 用意し、DNS server につながるようにします。/etc/hosts と /etc/inet/ipnodes は、完全修飾ドメインを 使えるように書き換えます。たとえば、ホスト名が、javaes、ドメイン名が test.com ならば、以下のように書き換えます。
javaes# more /etc/hosts
#
# Internet host table
#
127.0.0.1       localhost
XXX.XXX.XXX.XXX  javaes.test.com javaes       loghost


javaes# more /etc/inet/ipnodes
#
# Internet host table
#
::1     localhost
127.0.0.1       localhost
XXX.XXX.XXX.XXX  javaes.test.com javaes      loghost
/etc/nsswitch.conf は、私の環境では、NIS を使っているので、 nis が優先されていますが、これを、files dns を優先するように 変更します。
javaes# cat /etc/nsswitch.conf
          :
          :
hosts:      files dns nis [NOTFOUND=return] files
          :
          :
ipnodes:    files dns nis [NOTFOUND=return] files
最後に前の回でふれた、Application Server と Message Queue の package を 削除すれば、準備完了です。

Java ES 5 Beta: ローカリゼーション版のインストール時の注意

Java ES 5 Beta のローカリゼーション版(日本語版)をインストールする際には、いくつかの注意点があります。

6446805: (GUI モードのみ) 前回でもちょっとふれましたが、バンドルされた Application Server/Message Queue (以下、AS/MQ) のパッケージを upgrade する際に、ローカリゼーションパッケージを upgrade してくれません。なので、最新の日本語版のパッケージを使うには、upgrade する前に、以下のパッケージを削除しておく必要があります。日本語に関して言えば、以下のパッケージになります。

     MQ: SUNWjiqu, SUNWjiquc
     AS: SUNWjasu, SUNWjjaf, SUNWjjmail
ちなみにこの upgrade は、 GUI モード でしか実行できません。CLI モードでのインストールの場合には、前回、記述したように、パッケージをすべて削除してからインストールを実施してください。

6457919: (CLI モードのみ) CLI モードでインストールする際に、「Sun Java(TM) Enterprise System の製品とサービスの一式をインストールしますか ?」 という問いに 'yes' と答えると、ローカリゼーションパッケージが インストールされません。なので、Beta 版では、ここでは、'No' と答えて、 必要なプロダクトを個々に選択してください。


Valid HTML! Valid CSS!

This is a personal weblog, I do not speak for my employer.