2007年 5月 15日 火曜日
[JavaOne 2007 Report (7)] 5/11(金) Day-4 その1 - General Session
JavaOne 2007 もあっという間の最終日です。
前日は、大渕さんのブログにもありますが SDC の取材を受けてしまいました(まさに
受けてしまいました!という感じです。。) 大渕さん、荻布さん、私の3人です。
「(サンの)Javaエバンジェリストに聞く」ということで、(JavaOne初参加の)若手に
今回の JavaOne の印象を聞くという企画でした。
何しろ取材など受けるの初めてなので、事前にお題を頂いていたにもかかわらず
しどろもどろ。。--; こっ恥ずかしい限りです。とにもかくにも、
JavaOne の熱気が伝えられるよう3人とも熱く語っておりますので是非チェックしてください!
閑話休題。
さて、最終日は朝から General Session で James Gosling の登場です。最初、Gosling による話
が1時間ぐらいあるのかな、と思っていたのですが、実際は Gosling はガイド役でした。セッションでは
Toy Shows と題して、ゲストが壇上に次々に登場して技術やツールの紹介をしていました。
とにかく見た目が派手!なものが多かったですね。
# 和太鼓により幕開けです
# Gosling 登場
# General Session については、JavaOne 2007 Photo Report をはじめ大渕さん、岡崎さん、荻布さんが写真満載のレポートを
# ブログにエントリしてますね ^^
全体的に、今回の JavaOne ではロボットとか、デバイスとかかなり目立っていたなーという印象があります。
# AIBOみたいなのが会場を歩いてたり--;
以下、紹介されていた "Toy" に関する個人的な感想など。
o DTrace for Developers
DTrace で取得したパフォーマンス解析データを可視化するツール、Project D-Light の紹介でした。
壇上では NetBeans を使ってデモしていましたが、プラグインは Coming Soon! とのことでした。
GUIで可視化できると解析ツールはますます便利になるので、楽しみですね。
# D-Light のデモ風景
o Sun Grid Computer Utility
Sun Grid アプリケーションのデモを行っていました。
network.com なるサイトがあるようです(知りませんでした--;)。また、開発者向けに NetBeans プラグインも
提供されているとのこと。Grid は直接仕事では関係していませんが、興味深いです。
o NetBeans 6
スピーカーが壇上に上がるとひときわ大きな歓声が。。 JRuby で有名な Tor Norbye の登場です。
IDE 6.0 Preview の新機能のデモ、特に JRuby on Rails と JPA を使ったアプリケーション作成のデモをしていました。
それにしても、デモの手際はまさに神業。。あぁ自分もデモであれぐらい高速にソースコード書きたい。。と思ってしまう
のでした。
# Tor Norbye
o Printers
JavaME を組み込んだ Ricoh プリンタ(製品)のデモです。このデモについては 大渕さんや岡崎さんがブログで詳しく
書いていますが、Javaを組み込んだプリンタが商用化されているなんて、まさに "Java Everywhere" といった
感じで興奮します。そして、ここでも開発に NetBeans が重要な役割を果たしているんですね。
# Ricoh Printer
o Blu-ray
こちらも大渕さんがブログで詳細にレポートしていますが、近未来のDVDの姿が垣間見れて
感動するとともに、その技術に Java が使われているというのが嬉しいですよね。
映画見ながらクイズかぁ。。。
今回 Blue-ray 関連は大人気で、あまりの混雑ぶりに諦めたり見たいセッションが重なったりで、結局1つも
Blue-ray 関連のセッションを聴けなかったのが心残りだったのですが、最後にこのデモを見れただけでも
大変な収穫でした。
# この写真では Blu-ray の凄さが全然伝わりませんが。。
# 大渕さんのブログにすばらしいショットが沢山あります
o Multi-media (CINESHOT)
Swing ベースのJavaアプリケーションの可能性を再認識させるような、素晴らしい Video 編集ソフトのデモが行われました。Cool です。
-> CINESHOT
# Gosling を編集中?
o Project Wonderland
今回は「魅せる」でもが数多くあったのですが、その中でも印象に残っているのがこの Project Wonderland です。Java 3Dベースの
仮想空間ですね。このProject の URL は lg3d- となっているのでどうやら Looking Glass をベースにしているようです。
# そういえばデモ中でも 仮想空間内で Looking Glass っぽいWindow を開いてその上でプレゼンテーションを表示させたりしてました
ちなみに
-> MPK20: Sun's Virtual Workspace
など、実際に Sun のオフィスで使われているらしく(大渕さんブログで紹介されてますね)
既に実用化されているのか、と純粋に驚きです。
# Project Wonderland
o Java ATMs/Hobart Meat Scale
こんなところにも Java! という例として紹介していました。それにしても Meat Scale って。。
o Robots
"I Will Survive"という曲 (らしいです。後で調べました)にあわせて3体のロボットが踊りだしました。
見事にシンクロしてます。
# 踊ってます
# 微妙に官能的?
Gosling も言っていたと思いますが、 SunSPOT を使うとさらに面白いことできるんじゃないかと思います。
実際今回の JavaOne では SunSPOT & Robots のセッションもありましたし。
o ABB Robot Arm
JRTS 2.0 ベースのクラス最速の産業用ロボットのデモが行われました。Gosling の似顔絵を描いたり。
荻布さんのブログでも詳しく写真付きでレポートされています。
Real-Time Java 、要注目ですね。
# Robot Arm
o SONIA AUV
Javaベースの自立型潜水艦(Autonomous Underwater Vehicle)が、Duke's Choice of Awards を受賞していました。
大学のプロジェクトなんですね。潜水艦にも Java が!と、かなりのインパクトがあります。
# SONIA AUV
o Real-Time Helicopter
最後のデモでは、 Perrone Robotics の Real-Time Java ベースのヘリコプタが颯爽と登場しました。
会場を飛び回って地形をスキャンし、読み取った地形を3Dモデルとして表示していきます。
# Gosling スキャン中。。。
o そして、いよいよ Gosling からの最後のメッセージ:
Be Inspired!
今回の General Session は、具体的で分かりやすく、面白く、刺激を受けるような、本当に
密度の濃い内容だったと思います。
# 名残惜しさを残しつつ、2007 JavaOne 最後の General Session も終了です。
# この後も テクニカルセッションはありますが、なぜか一区切りついた気分に。。
Posted at 10:09午後 5 15, 2007 by Shuichi Machida in JavaOne | 投稿されたコメント[0]
[JavaOne 2007 Report (6)] 5/10(木) Day-3
JavaOne もあっという間に 3日目に突入。前日無理しなかったおかげで何とか体調も
回復です。
この日は朝から 今回の JavaOne で SunSPOT と並んで個人的に楽しみにしている
NetBeans Platform のセッションがあるのでさらに気合を入れて臨みます。
o TS-3742: 「Modular Programming With the Netbeans Platform」
朝イチの 9:35 から行われたこのセッションのスピーカーは、最近発売した
ばかりの NetBeans Platform 本、「Rich Client Programming」の著者である
Tim Boudreau と Jaroslav Tulach です。
Tim の方はスーツにネクタイとフォーマルな感じで、Jaroslav はポニーテイルに
ラフなスタイルと対照的な2人。
さすがに発売されたばかりとあって、スピーカー席の壇上に本を終始立てて置いて
宣伝しまくりです -- (こんなところでも宣伝を)
さてセッションの内容ですが、非常にためになる内容でした。
主題は、メンテナンス性に優れたソフトウェアを作成したり、ソフトウェア
互換性の維持を容易にするための、モジュラープログラミングについて。
- The NetBeans Platform/Module System
- OSGi
- Java Module System (JSR 277)
が挙げられていましたが、"API と SPI の分離" という観点での
NetBeans Platform に関する話題がメインでした。
なお、セッション中でも Tim が紹介していましたが、Netbeans Platform 本の
最初の数章にこのセッションでも話にあったモジュールプログラミングに関する
内容が書いてあります。
...
Chapter 2: The Benefits of Modular Programming
Chapter 3: Modular Architecture
Chapter 4: Loosely Coupled Communication
Chapter 5: Lookup
...
ということで私もこのセッション後に本を購入し、早速帰りの飛行機で Chapter 5 まで読破。
# もっと前にこの本あればなぁ、、と思うぐらい役立ちます!
o TS-2656: 「JMX Who's Doing What」
続いて参加したこのセッション。JMXです。「ちょっと遅れても大丈夫かな~」と
セッションの合間の時間を使って JavaOne グッズを買い漁ってから会場に向かった
ところ、何と超満員の立ち見まで!結局一番後ろの隅っこの方になってしまった。。
大失敗。
# み、身動きとれない。。横に座ってる人、大き過ぎ!
さて内容ですが、JSE 6 から導入された MXBeans の話など。JConsole 使っていろいろ
デモもしてました。JMX関連の Open Source Project としては、MX4J、MC4J、jManager、OpenDMK が紹介されていました。
興味深かったのは Glassbox 。自動化されたトラブルシューティングツールだそうですが、
JMX 使っているみたいです。
あとは、JMX 2.0 (JSR 255) - これは JavaSE 7 で追加される機能ですね - の話題があり、
MBean サーバのカスケードやネームスペース、MBean定義用のアノテーションなどが紹介
されていました。アノテーション全盛です。
後半残り35分ぐらいは、Web Services Connector(JSR262)を延々と。。
WS-Management の話とか。
Web Services Connector RI は ws-jmx-connector project から入手できるとのこと。
o TS-2602: 「Deploying Java Platform, Standard Edition(Java SE) in Today's Embedded Devices」
Java SE for Embedded なるカテゴリの製品があることを知ったことが最大の収穫。
セッションの内容は、組み込みデバイスに JavaSEを導入する際のステップ(対象デバイス
の要求定義、組み込みOSの選択、ライブラリの選択 etc.)の説明。40分弱であっさり
と終わってしまいました。。
o TS-1161: 「Straightforward Jini Network Technology」
あまりの懐かしさに思わず予定を変更して参加--;
# Jini が発表された 1999年から2000年にかけて大学の卒業研究で Jini を使ったので。。
内容は全くもって、初心者向けの内容。最初にスピーカーが「Jini について全く知らない
人」と聞いたとき、会場の9割以上が手を挙げていたのには一抹の寂しさを。。
このセッションの内容も、「実は Jini って情報も見つけにくいし取っ掛かりが悪い
し、いろんなコンポーネントがあって分かりづらいけど、きちんと基本さえ抑えれば
Jiniサービスの開発って実は Straightforward なんですよ」というもので、懇切丁寧
に説明してました。
ちょっと収穫は、Jini 1.1 以降本が出てないと思っていたら、結構最近 Jini 2 系の
本が出ていたこと。2 になってからセキュリティとかいろいろ拡張されているので、
本買って久しぶりにプログラムしてみようかなーと思った次第。
Jini は面白いですよ!
-> "Foundations of Jini 2 Programming"
o TS-9511: 「Using Ajax With POJC(Plain Old JavaServer Faces Components)」
この日の注目セッションその2。スピーカーがあの Craig McClanahan ですから!
Struts の McClanahan ですから。
# ちなみに、本人が発音したのを聞いた限りでは "McClanahan" はマクラナハンでも
# マクラナンでもなく、マクラニアンのようでした。。まぁ私の英語耳など当てに
# なりませんが。
このセッションでは、JSF、Ajax の基本についての説明のあと、
既存の JSFコンポーネントベースのアプリに Ajax の機能を追加するための Tips
について紹介していました。既存の、ということろがポイントで、同じAjaxの機能を
追加するにも JMaki などを使うのではなく、JSFコンポーネントに "onclick"や
"onchange" を追加する、非同期通信に XMLHttpRequest を利用するといったローレベル
なテクニックから、Ajax4JSF、Dynamic Faces といったフレームワークを使うハイレベル
なものまで紹介していました。
最近少し Ajax の実装とも疎遠になっていたので、かなり参考になりました。
気になるところとしては、
- JSF 2.0 がまもなく JSR に
でしょうか。Ajax サポートなどが取り入れられるとのこと。
o BOF-3066: 「SwingLabs」
デスクトップJava(Swing)開発者のコミュニティ SwingLabs のプロジェクトの紹介でした。
- SwingX
- SwingWorker
その他、
- Beans Binding (JSR 295)
- Swing Application Framework (JSR 296)
についても。
SwingLabs は以前より岡崎さんから聞いていて、何だろなーと思っていたのですが、中々
取っ掛りがなく。。セッション聴いて良かった、という感じです!日ごろ Swing GUIアプリ
作っている身としては、このサイトをチェックしていなかったのはモグリみたいで
恥ずかしい--;
SwingLabs.org では プロジェクトのバイナリがダウンロードできますね。
これからいろいろ試してみようと思います。
# Aerith のGUI、すごく Cool ですね。
o BOF-5122: 「JRubME Is JRuby on Java Platform, Micro Edition(Java ME): Making It Happen」
この BOF は最後のQ&Aが最高。
内容としては、Symbian のエンジニアがスピーカーで、JRuby の実装(0.8.2)を
Symbian OS上のCDCで動作するようにとりあえずプロト的にポーティングして
みましたよ、というもので、一応 Sony P990 という機種でデモをしていました。
ただ、何より面白かったのが、JRuby 開発者の Charles Nutter と Thomas Enebo
がセッションを聴いていたこと。ポーティングに際して 0.9.8 でなく 0.8.2 を
使ってたり、CLDC ではなく CDC だったり、Ruby のフル機能からいろいろ削ってたり
してたのが気に障ったらしく、Q&A タイムは Charles Nutter による質問攻め(という
より詰問)でした--;
Posted at 03:06午前 5 15, 2007 by Shuichi Machida in NetBeans | 投稿されたコメント[0]