2007年 5月 15日 火曜日
[JavaOne 2007 Report (6)] 5/10(木) Day-3
JavaOne もあっという間に 3日目に突入。前日無理しなかったおかげで何とか体調も
回復です。
この日は朝から 今回の JavaOne で SunSPOT と並んで個人的に楽しみにしている
NetBeans Platform のセッションがあるのでさらに気合を入れて臨みます。
o TS-3742: 「Modular Programming With the Netbeans Platform」
朝イチの 9:35 から行われたこのセッションのスピーカーは、最近発売した
ばかりの NetBeans Platform 本、「Rich Client Programming」の著者である
Tim Boudreau と Jaroslav Tulach です。
Tim の方はスーツにネクタイとフォーマルな感じで、Jaroslav はポニーテイルに
ラフなスタイルと対照的な2人。
さすがに発売されたばかりとあって、スピーカー席の壇上に本を終始立てて置いて
宣伝しまくりです -- (こんなところでも宣伝を)
さてセッションの内容ですが、非常にためになる内容でした。
主題は、メンテナンス性に優れたソフトウェアを作成したり、ソフトウェア
互換性の維持を容易にするための、モジュラープログラミングについて。
- The NetBeans Platform/Module System
- OSGi
- Java Module System (JSR 277)
が挙げられていましたが、"API と SPI の分離" という観点での
NetBeans Platform に関する話題がメインでした。
なお、セッション中でも Tim が紹介していましたが、Netbeans Platform 本の
最初の数章にこのセッションでも話にあったモジュールプログラミングに関する
内容が書いてあります。
...
Chapter 2: The Benefits of Modular Programming
Chapter 3: Modular Architecture
Chapter 4: Loosely Coupled Communication
Chapter 5: Lookup
...
ということで私もこのセッション後に本を購入し、早速帰りの飛行機で Chapter 5 まで読破。
# もっと前にこの本あればなぁ、、と思うぐらい役立ちます!
o TS-2656: 「JMX Who's Doing What」
続いて参加したこのセッション。JMXです。「ちょっと遅れても大丈夫かな~」と
セッションの合間の時間を使って JavaOne グッズを買い漁ってから会場に向かった
ところ、何と超満員の立ち見まで!結局一番後ろの隅っこの方になってしまった。。
大失敗。
# み、身動きとれない。。横に座ってる人、大き過ぎ!
さて内容ですが、JSE 6 から導入された MXBeans の話など。JConsole 使っていろいろ
デモもしてました。JMX関連の Open Source Project としては、MX4J、MC4J、jManager、OpenDMK が紹介されていました。
興味深かったのは Glassbox 。自動化されたトラブルシューティングツールだそうですが、
JMX 使っているみたいです。
あとは、JMX 2.0 (JSR 255) - これは JavaSE 7 で追加される機能ですね - の話題があり、
MBean サーバのカスケードやネームスペース、MBean定義用のアノテーションなどが紹介
されていました。アノテーション全盛です。
後半残り35分ぐらいは、Web Services Connector(JSR262)を延々と。。
WS-Management の話とか。
Web Services Connector RI は ws-jmx-connector project から入手できるとのこと。
o TS-2602: 「Deploying Java Platform, Standard Edition(Java SE) in Today's Embedded Devices」
Java SE for Embedded なるカテゴリの製品があることを知ったことが最大の収穫。
セッションの内容は、組み込みデバイスに JavaSEを導入する際のステップ(対象デバイス
の要求定義、組み込みOSの選択、ライブラリの選択 etc.)の説明。40分弱であっさり
と終わってしまいました。。
o TS-1161: 「Straightforward Jini Network Technology」
あまりの懐かしさに思わず予定を変更して参加--;
# Jini が発表された 1999年から2000年にかけて大学の卒業研究で Jini を使ったので。。
内容は全くもって、初心者向けの内容。最初にスピーカーが「Jini について全く知らない
人」と聞いたとき、会場の9割以上が手を挙げていたのには一抹の寂しさを。。
このセッションの内容も、「実は Jini って情報も見つけにくいし取っ掛かりが悪い
し、いろんなコンポーネントがあって分かりづらいけど、きちんと基本さえ抑えれば
Jiniサービスの開発って実は Straightforward なんですよ」というもので、懇切丁寧
に説明してました。
ちょっと収穫は、Jini 1.1 以降本が出てないと思っていたら、結構最近 Jini 2 系の
本が出ていたこと。2 になってからセキュリティとかいろいろ拡張されているので、
本買って久しぶりにプログラムしてみようかなーと思った次第。
Jini は面白いですよ!
-> "Foundations of Jini 2 Programming"
o TS-9511: 「Using Ajax With POJC(Plain Old JavaServer Faces Components)」
この日の注目セッションその2。スピーカーがあの Craig McClanahan ですから!
Struts の McClanahan ですから。
# ちなみに、本人が発音したのを聞いた限りでは "McClanahan" はマクラナハンでも
# マクラナンでもなく、マクラニアンのようでした。。まぁ私の英語耳など当てに
# なりませんが。
このセッションでは、JSF、Ajax の基本についての説明のあと、
既存の JSFコンポーネントベースのアプリに Ajax の機能を追加するための Tips
について紹介していました。既存の、ということろがポイントで、同じAjaxの機能を
追加するにも JMaki などを使うのではなく、JSFコンポーネントに "onclick"や
"onchange" を追加する、非同期通信に XMLHttpRequest を利用するといったローレベル
なテクニックから、Ajax4JSF、Dynamic Faces といったフレームワークを使うハイレベル
なものまで紹介していました。
最近少し Ajax の実装とも疎遠になっていたので、かなり参考になりました。
気になるところとしては、
- JSF 2.0 がまもなく JSR に
でしょうか。Ajax サポートなどが取り入れられるとのこと。
o BOF-3066: 「SwingLabs」
デスクトップJava(Swing)開発者のコミュニティ SwingLabs のプロジェクトの紹介でした。
- SwingX
- SwingWorker
その他、
- Beans Binding (JSR 295)
- Swing Application Framework (JSR 296)
についても。
SwingLabs は以前より岡崎さんから聞いていて、何だろなーと思っていたのですが、中々
取っ掛りがなく。。セッション聴いて良かった、という感じです!日ごろ Swing GUIアプリ
作っている身としては、このサイトをチェックしていなかったのはモグリみたいで
恥ずかしい--;
SwingLabs.org では プロジェクトのバイナリがダウンロードできますね。
これからいろいろ試してみようと思います。
# Aerith のGUI、すごく Cool ですね。
o BOF-5122: 「JRubME Is JRuby on Java Platform, Micro Edition(Java ME): Making It Happen」
この BOF は最後のQ&Aが最高。
内容としては、Symbian のエンジニアがスピーカーで、JRuby の実装(0.8.2)を
Symbian OS上のCDCで動作するようにとりあえずプロト的にポーティングして
みましたよ、というもので、一応 Sony P990 という機種でデモをしていました。
ただ、何より面白かったのが、JRuby 開発者の Charles Nutter と Thomas Enebo
がセッションを聴いていたこと。ポーティングに際して 0.9.8 でなく 0.8.2 を
使ってたり、CLDC ではなく CDC だったり、Ruby のフル機能からいろいろ削ってたり
してたのが気に障ったらしく、Q&A タイムは Charles Nutter による質問攻め(という
より詰問)でした--;
Posted at 03:06午前 5 15, 2007 by Shuichi Machida in NetBeans | 投稿されたコメント[0]