渡辺 順のweblog ブログnabejun

日曜日 3 23, 2008

コミュニティの出現

さらにこのオープン・イノベーション、民主化の流れは拡大することになります。

オープン・イノベーションによって、企業間を超えた事業形態が成立したわけですが、そこにもう一つ重要なプレイヤーとしてが入り込むことになります。それは、ユーザ、つまりイノベーションの恩恵を受ける側です。今まで述べてきたイノベーションは企業で生まれたモノがユーザに届くという流れでしたが、ユーザの世界でおこるイノベーションは、時にはその流れを逆流させることとなります。

『民主化するイノベーションの時代』 によれば、例えばこんな例があります。
・スノーボーダーによる、ブーツやバインディングの改良。
・マウンテンバイクユーザによる、タイヤ・ウェアやプロテクターなどの改良。
・ユーザによるスポーツカイトの設計書のネット上での公開。

理由を考察するに、
・民主化の波は、一般ユーザレベルでも、十分な知識を手に入れられるようになった。
・そして、情報をシェアする仕組みができた。
 ことが挙げられると考えます。 #それこそがインターネットの賜であり、IT業界に従ずる喜びだと言えますが、そこは割愛。

コミュニティが勃興し、その知識・知恵の集合体は時にはイノベーションの流れを逆流、あるいは超越することとなります。

いままで述べてきた話は、IT業界以外でも実践されていることは一目置く必要がありますが、コミュニティによるイノベーションは IT業界では顕著に見られます。オープンソースの隆盛は今更言及することではありません。もちろん無償で入手できることがそのシェアを伸ばしている要因ではありますが、コミュニティによるイノベーションだからこそ、ユーザは無償で入手できるわけです。また、SunはMySQLを10億ドルで買収したのですが、言い換えれば、コミュニティによるイノベーションは、それだけの価値を創出している事実があります。
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