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Sun VDI 3.0ではデスクトッププロバイダーとしてVI3のほかにxVM VirtualBoxを利用できます。VirtualBoxについてはすでにご存じの方も多く、ご利用されている方も数多くいるかと思います。まだ試されていない方はここからダウンロード可能です。

VirtualBoxはいわゆるType2ハイパーバイザーと呼ばれる仮想化ソフトウェアでホストOSにインストールして使用します。あらゆるx86/x64プラットフォーム上で利用でき、Windowsだけでなく、Linux、SolarisやMacOSなど幅広いプラットフォームにインストールできます。しかも個人利用時には無償で利用できます。このようにお手軽な仮想化ソフトということになりますが、実はマニュアルを読むとそれ以外にも様々な機能があることが分かります。それは主としてエンタープライズ向けの仮想デスクトップ管理のための機能になります。

その中でSun VDI 3.0において使われているvRDP機能とiSCSIイニシエーター機能について簡単に紹介します。この二つは仮想デスクトップイメージをサーバー集約して、クライアントからアクセスする機能となります。

vRDP

vRDP(Virtual RDP)機能は、マイクロソフト社のリモートデスクトップ接続機能(RDP)を持たないゲストOSにも通常のPCのリモートデスクトップクライアント(RDC)からリモートデスクトップ接続を可能にする機能です。Sun VDI+vRDPを利用して一番驚くのはRDP接続時にWindowsの起動画面から見ることができることです。Sun Rayクライアントから見ると、Sun Ray自身が本当に普通のPCに見えます。 普通に電源をWindows上の操作で切ることができます。もちろんWindowsだけでなく他のOSも仮想デスクトップとして利用できるのですが、今のところリリースノート上でサポートとしているのはWindows Vista, XPと2000, Ubuntu 8.10とOpenSolaris 2008.11になります。

またvRDPを利用すると仮想デスクトップをNATを利用した論理上のプライベートネットワークに閉じることができるのでネットワーク管理をシンプルにすることができます。ただしvRDPを利用するとSun Rayのマルチメディアリダイレクション機能が利用できないという制限はあります。

iSCSIイニシエーター

VirualBoxにはビルドインでiSCSIイニシエーター機能があり、ホストOSにiSCSIイニシエーターがなくてもiSCSI経由で仮想ディスクにアクセスすることができます。つまり仮想デスクイメージを外部ストレージに集約して、実行環境と切り離すことが可能になります。今回Sun VDIはこの機能を利用して仮想ディスクイメージを外部ストレージ、しかもOpenStorageに集約管理するアーキテクチャになっています。またすべての構成情報はデスクトップブローカー側で管理しているために、VirtualBox実行環境自体を完全にステートレスな構成にすることができます。ステートレスということは、複数のVirutalBoxをクラスタ構成にしても、クラスタ内のどのサーバーでも仮想デスクトップを起動できるために可用性が高まります。

サポートするディスク構成はOpenStorageつまりiSCSIとZFSのコンビネーションのみになります。このZFSを利用することによってリンクドクローンによる瞬時のコピー、ディスク使用量の削減などができることになります。


以上のVirtualBoxの機能はVirutalBoxが提供するwebサービスAPI経由で実装されています。これらのAPIを利用すれば今回のVDI環境以外の様々なデスクトップサービスを提供するシステムを実装できることが考えれます。VirtualBox単体としてもまだまだ可能性を秘めた製品ではないかと思われます。

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