Takayuki Okazaki's Weblog
ブログ: 岡崎 - Okazaki's blog
20061005 2006年 10月 05日 木曜日
GlassFish v2の"プロファイル"
English Translation: (Yahoo!) / (Google)
Glassfish

このお話はNetBeans Profilerのような、性能測定を行うようなプロファイルではなく、GlassFish v2の新機能となるプロファイル(英語では略称 profile、正式には usage profileと記述しています)についてです。
GlassFishコミュニティーでは毎週User Experience Meetingという勉強会を行っています。ここでは新機能の説明をしたり、またはGlassFishオープンソース・プロジェクトのユーザからのフィードバックを得るというような、開発者とユーザ間のコミュニケーションをより密にするような試みが行われています。
このミーティングは電話会議ですから、日本に居ながらにして参加することは不可能ではないのですが、国際電話の電話代もさることながら、時間帯はサンフランシスコ時間が基準ですから、直接の参加にはちょっと気合いが要りそうです。とはいえ、資料や議事録はWiki上で公開されていますからそれだけでもかなり勉強になります。

プロフィアルとは?

さて今回のプロファイルのお話はちょうど今週のUser Experience Meetingの話題です。このプロファイルとは、アプリケーションの設定をあらかじめよく使いそうなシーンに分けてプロファイル(=設定の集まり)を定義する。というような新しい機能です。
このプロファイルは現在のところ次の3種類が考えられています。

  • developer ... 開発者向け。頻繁に再起動が必要であったり、開発PC上で必要以上にリソースを消費しないように最低限の構成にする。
  • cluster ... クラスタ環境向け。クラスタ構成を構築するための設定。
  • enterprise ... エンタープライズ向け。特に本番環境に適用するような場合に使う。
これを見てカンの鋭い方は気づかれたかもしれませんが、現在もアプリケーション・サーバはPlatform Editon(特に開発者向け)、Standard Edition(本番環境向け)あるいはEnterprise Edition(本番かつクラスタ向け)というようにEditionごとに設定の最適化が行われています。プロファイルとはこのEditionの考え方を、もう少し動的に反映できるように機能強化したものなのです。
では実際の使い方を見てみましょう。
$ asadmin create-domain --user admin --adminport 4848 --profile developer dev-domain
今までのcreate-domainコマンドに加えて --profile というオプションが追加され、ここで developer プロファイルを選んでいます。これによって dev-domainという名前のドメインは開発者向け、つまり起動速度を改善したり、リソースを最小限に利用するような設定によってドメインが作成されます。
このようにプロファイルを導入することのメリットは、GlassFishプロジェクト側としては複数のエディション・バイナリを管理/配布しなくても良いというところです。ユーザ側のメリットとして出荷時点の状態で本番環境向けのパフォーマンスを引き出すようにしたり、開発環境向けの軽快な設定にすることが簡単に選べるようになるということです。



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このブログ著者について
ソフトウエア・インフラストラクチャー・ソリューション本部のソリューション・アーキテクトでした(2008年8月退職)。 本業はSOAソリューションならびにSun Java CAPSによるソリューションのプリセールスをお手伝いするエンジニア、とJavaエバンジェリストグループに参加してセミナーに行ったり、趣味のプログラミング・ネタをこのブログで紹介したりしていました。現在は、ふらふらとwatermint.orgで活動中〜。
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