2007年 6月 06日 水曜日 間違っているわけではないけど、違和感を覚える翻訳。数の大小はあれ、ほぼ毎日のように出会っているといっても過言ではないです。この頃、特に気になっているものをひとつ紹介します。
This file is included in the directory named "install-base".
このファイルは、「install-base」という名前のディレクトリに含まれます。
気になるのは「含まれます」なんです。確かに include は他動詞で「含む」です。その受動態は「含まれる」です。だから「含まれます」でいいのでは?... と、翻訳会社さんからもフィードバックがありました。
でも...英語の受動態の訳し方には「受け身の表現」と「状態の説明」の二種類が存在するのです。I was dressed in black は「黒い服を着ていました」という状態です。一方、That child was dressed by her mother は「あの子供は、お母さんに服を着せもらいました」という受け身です。同じ受動態でも、「動作」と「状態」の二種類に解釈できます。
include は、受動態で使う場合は、ほとんど「状態」だと思います。「動作」の場合は能動態がよく使われます。
Posted by reiko ( 6月 06日 2007年, 11:20:13 午前 JST ) Permalink 投稿されたコメント [2]
You can learn many things including how to send notification, receive invoice, and get confirmation.
通知の送り方、請求書の受け取り方、確認の受け方を含む、各種の内容を学ぶことができます。That information is included in the section below.
その情報は、以下のセクションに含まれています。
私なら、この情報を日本語でこう書くと思います
「install-base」ディレクトリにこのファイルが格納されています。
"という名前の"が日本語だと少し冗長な感じを受けます。さらに、長い分節を前方にすると、日本語が読みやすくなります。
ひとつ前の文章にもよりますが、主従を逆にするかもしれません。
「install-base」ディレクトリが、このファイルを格納しています。
受動態より能動態のほうが伝わりやすいので。
まあ、日本語訳ではなく、その意味を日本語でどのように表記するかということですので。より良い訳からは、外れてしまっていますね。
Posted by catch on 6月月 16日, 2007年 at 02:00 午前 JST #
> ひとつ前の文章にもよりますが、主従を逆にするかもしれません。
そうなんですよね。「ひとつ前の文章」がどう書かれているか、って大きいです。英語のテクニカルライティングの場合、たぶん日本語もそうですが、文と文をつなぐキーワードがあります。前の文で末尾にきている単語 あるいは意味の主をなす単語を、次の文の先頭にもってきて、文章の流れを作るからです。 ここで、翻訳メモリーを使うことを考えると、「ここでのベストな訳」vs「無難な訳」の葛藤が生まれるんですよね〜...
すみません、なんか論点がずれちゃって。
Posted by れいこ on 6月月 27日, 2007年 at 05:43 午後 JST #