川の流れのように‥(Eiji Ota's Weblog)

木曜日 2 09, 2006

GNU Solaris Nexentaをインストールする (Install GNU Solaris Nexenta)

先日、GNU/Solaris Nexentaをお試しにインストールしてみました。

GNUのソフトがapt-getでSolarisで使える? 何!というノリで、早速インストール することにしてしまいました。(^-^;)

そこで、今日はNexentaのインストールについて紹介したいと思います。


インストールは、比較的「簡単」という"感じ"ですが、手入力で情報をインプットする ためどこか間違えていないか、ちょっと不安であったのも確かです。特に、ディスクの パーティションは要注意かも知れません。僕の場合は、まんまとはまり、結局2度ほど パーティションを行うことになりました。(^.^:)

1) Install CDを用意する

  Nexentaのホームページ からダウンロードします。ページの一番下にダウンロードの方法について書かれて いますが、ダウンロードする前に登録が必要になっているようです。また、LiveCDも ダウンロードできるようですが、巷のCD-Rでは納まらないサイズ(実際、書き込みが できませんでした)のようで、 VMware QEMU で動作させることを想定しているようです。

2) ディスクをパーティッションしておく

Nexentaのインストールそのものは、それほど難しくないと思います。CDを4枚も 使う、通常の(?)OpenSolarisのインストールを考えると、CDを1枚だけ、しかも20-30分 で終わってしまうインストールは、逆に嬉しい?のですけれど、僕の場合 パーティッショニングではまって、結局やり直しとなってしまいました。

問題は、Nexentaのインストーラから起動されるfdisk(実際はSolarisのformatコマンド から起動されるfdisk)が拡張パーティッションを認識できないため、Nexentaを 拡張パーティッションの方にインストールするつもりでいると、結局インストール できなくなってしまうというものです。Solarisのfdiskをちゃんと意識していれば 事前に用意したと思うのですが、すっかり忘れていました。

僕の場合は、Windows XP/Gentoo Linux/Nexenta(+純正OpenSolaris)の3つ(4つ?)をインストールするつもりで あったので、Nexentaを拡張パーティッションの方にいれようとしてしまい、 インストール作業中にインストールできないことに気づき、結局やり直しました。

さて、パーティッションはLinuxのfdiskを使って、あらかじめNexenta用に 切っておきます。
僕の場合は、こんな感じでした。(Solarisが基本パーティション、Linuxが拡張 パーティション)
/dev/hda1 Diag
/dev/hda2 WinXP
/dev/hda3 Solaris用 << パーティッションIDを0xbfに設定。
/dev/hda4 Extended
/dev/hda5 Linux
/dev/hda6 Linux Swap
/dev/hda7 Linux (boot)

※ Solarisのパーティッションは、Linux fdiskのtコマンドを使い、 直接0xbfを設定 しておきます。

3) Install CDでブートし、インストールする

ブートするとログインプロンプトが出力されるので、rootでログインします。 パスワードはありません。 インストール手順は、基本的にNexentaのホームページに書かれているとおり (Getting Started) です。ただ、α1とα2を試したのですが、α1の場合、インストールスクリプトの名前 がドキュメントと違っているので、ちょっと戸惑うかもしれません。 (α1の場合、記述では、インストールスクリプトは、 /usr/gnusolaris/nexenta-install.shとなっていましたが、実際は /usr/gnusolaris/install-stage0.shでした。)

Solaris用のパーティッションが予め切られていれば、インストーラはそれをシステム ボリュームにしようしますので、インストーラに認識させればよいです。でも、表示の 際には、システムボリュームはSolarisの論理パス名(/dev/dsk/cXdYsZの類)で表示され ます。(たとえば、僕の場合、/dev/hda4で切ったパーティッションは、 /dev/dsk/c0d0s0として表示されました。)

Nexentaだけをインストールするのであれば、パーティッショニングは "Auto"でよいと思いますが、OpenSolarisもインストールしようと思うのであれば、 Fresh Installationで"Manual"を選ばないといけません。そうすると、OpenSolarisの Formatコマンドを呼び出し、自分で設定するようになります。


(注意) formatコマンドが起動されるときに、ディスクのジオメトリ情報(シリンダ数や ヘッダ数)が設定されてなく、自分で設定しないといけない場合がありますので、 予めディスクのジオミトリー情報を調べておいた方がいいかも知れません。

僕の場合は、Linuxをブートした時にディスクの型番をメモしておき、ディーラの サイトからジオメトリ情報を調べました。 今は昔と違ってジオメトリ情報が実際のディスクのHW実装を表すものでも何でも ありませんが、ソフトでは伝統的にこれらの情報を使用しているので、何らかの 値を入れる必要があります。できればメーカーの公表している数字がよいと思います。 そのときには、次の値を用意しておくとよいと思います。

 ○ Cylinder数
 ○ Header数
 ○ Sector数
 ○ RPM

これら以外を聞かれても、デフォルトでなんとかなります。^-^


 Linuxのインストールなどに慣れていれば、あまり違和感はないと思いますが、 これが初めてという方は"Auto"を選ぶのが無難かも知れませんし、ちょっと今は Nexentaは止めておいて、OpenSolarisの方をインストールしておくという手も ありそうです。(それに、Nexentaはちょっとした幾つかの問題があります。下の4を 見て下さい。)

fdisk (format)でパーティションを切った後に、Installerはどれをrootにするか、 swapにするか等々を聞いてきますので、ここではパーティションを切るだけです。 OpenSolarisの場合は、パーティションを切る時に設定しますが、それとちょっと 違います。

Installerがroot, swapなどをどれにするか決めるのに、論理番号を知っておく 必要があるので、パーティションを切ったときに、どれをroot, swapにするか、 /dev/dsk/c0d0sXのXの数字を一応頭の中にいれておくとよいと思います。

後は流れ作業ですが、最後にgrubを書き込むか聞いてきます。既にLinuxや OpenSolarisでgrubを書き込んでいる場合や、Windows XP boot loaderでブート する場合は、止めておいた方が無難です。

また、α1の時は、rootが(hd0,0,a)に固定で設定され、たとえば/dev/hda4を システムボリュームにした場合は、rootは(hd0,3,a)でなければいけないため、 これにより結局ブートできないということがありました。(そういう場合は、grubの 画面でrootの値を変更し、ブートしてから/boot/grub/menu.lstを編集します)



4) Nexentaの問題点

Nexentaは、Linuxで実績があるGNU Debianの環境を使っているだけあって、 Xサーバの設定など、OpenSolarisよりも優れているところがありますし、 gnomeの環境も、普段、Debian Linuxを使っている人には、馴染みのあり、 かつ綺麗なもので、好感が持てました。 ただ、次の2つの問題にインストール後、直ちにぶつかりました。

SVR4パッケージがインストールできない

これはかなり困った問題です。今回の場合、使ったノートのNetworkドライバが BroadcomでOpenSolarisに添付されていないものだったため、ドライバがインストール できず困りました。結局、opensolaris.orgから配布されている packaging tool 使い、なんとかドライバはインストールできました。

opensolaris.orgから、 pkgutils.i386.tar.bz2 をダウンロードしてコマンドを展開するのですが、このままではpkgaddが動かず、 結局次の2つのライブラリをOpenSolarisからコピーして動作させました。

 ・ /usr/lib/libwanboot.{so, so.1}
 ・ /usr/lib/libzonecfg.{so, so.1}

ただ、元々のパッケージがないので、必要なパッケージが存在しないというワーニング が表示されます。それを無視してインストールするわけですが(というか、それしか ない(+_+:))、依存関係がある場合は動作しません。

できればスーパーセットにしてDebian packageも、OpenSolarisのSVR4 packageも 使用できるようにして欲しいものです。

日本語環境がない

実は、apt-getで簡単に手に入るのだとばっかり思っていたのですが、GNU Debianの 全部のパッケージ・環境を用意しているわけではないようです。 また、Solaris10の languageCDのパッケージを上でインストールしたpkgaddでインストールしようとしても、 必要なパッケージがないためダメでした。結局のところ、日本語環境は自力でソース からコンパイルして作り上げる以外の方法はないようです。国際化、 ローカライゼイションなどまだ用意されていないDebian packageの提供が待ち望まれ るところです。

5) 感想

総じてよいできです。インストールにやや難がありますが、Linuxの出たての頃を考える と、仕方がないように思います。でも、インストール周りは、Linuxなどの ディストリビュートではよいものもたくさんあるので、短時間で相当改善されるのでは ないでしょうか? やはり頭が痛いのは、日本語環境。Debianベースのpackageを早く 充実させて欲しいです。それと、SVR4の環境は、やっぱり継承して欲しいなぁと思い ます。SVR4のパッケージを自由にインストールできるようにして貰えると、ソフト資産 を継承できるという意味でかなりよいと思うのです。 これらの問題が解決されれば すぐにでも使いたくなる気にさせるNexentaです。

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