梅田望夫氏の
「ウェブ進化論」を読み終わりました。"あちら側" にどっぷりな人たちだけでなく、「最近 Web でなんか面白いこと起きてるなぁ。」というオジサマ達こそをターゲットにしている本書ですが、その中で二つほど、はっとさせられたところがあったので、引用させていただきます。
もう一つ重要なのは、ブログは個にとっての大いなる知的成長の場であるということだ。fladdict.net blog の「知的生産性のツールとしてのブログ」という文章がある。ブログを書き続けることによる自らの成長がこんなふうに書かれている。
「実際ブログを書くという行為は、恐ろしい勢いで本人を成長させる。それはこの一年半の過程で身をもって実感した。 (中略) ブログを通じて自分が学習した最大のことは、「自分がお金に変換できない情報やアイデアは、溜め込むよりも無料放出することで (無形の) 大きな利益を得られる」ということに尽きると思う。」
(page 164)
日本でネット・ベンチャーをやっている若い人たちの集まりに招かれても、顧客である大手電機メーカーの若い人たちとの勉強会でも、彼ら彼女らの多くが、私のブログかソーシャル・ブックマークの常連で、初対面でもいきなり旧知の間柄のように、リアルな付き合いが始まったりする。
こんな状態を「バーチャル研究室」と言わずして何と呼ぼうか。
(page 170)
これは、まさに今自分自身に起きていることです。ブログをここで書き始めてもうすぐ一年半になりますが (実際真面目に更新するようになったのはここ半年程度ですが)、自分が今経験していることが書いてあって、読んだ瞬間ドキッとしました。梅田さんが言っているように、この "物凄さ" は "こちら側" にいる人にいくら説明しても理解してくれません。当事者同士でしか共有できない世界観の変化がそこにはあります。
あともう一つ;
でもこんなメールのやり取りをしたあとに、実は、考え込んでしまったのである。
私が渡米したのは 34 歳のとき。このメールを書いたのが 44 歳のとき。「44 歳の私」が「34 歳だった私」から相談を受けたら、どんな回答をしただろうかと悩んでしまったのである。ひょっとして「お前がやろうとしていることは、危なっかしくて見てはいられない」と答えたのではあるまいかと。
(page 237)
34 歳のとき、もっとモノをよく知っていて、もっと客観的で、それゆえ「もう少し力をつけてからでも遅くない・・・」なんて考えて、冒険しなかったらと思うと、ぞっとする。モノが見えてなくてよかった。今、心からそう思うのだ。
(page 238)
う~ん、この言葉には、勇気づけられました。説得力があって重みがあります。感動で涙するほどです。(本当は泣いてないけど。)
私って単純だなぁと思いつつも、やはり、梅田望夫は師匠だなと。
Jobs 師匠の講演とともに殿堂入りさせていただきます。しみじみと;
ブログによって、生まれて初めて世の中に対する言葉を得た。
って言えるもんなぁ。

今週出張で京都に行ってきました。
その中で、ある大学の先生にされた質問;
「ドリコムをどう思う?」
いきなりの質問だったので、「はぁ、ブログの
ドリコムですかぁ?」という気の抜けた返事をしてしまったのですが、やはり京都発のベンチャー企業としてのドリコムさんへの期待は地元では大きいようです。その場では、考えていることをちゃんと伝えきれてなかったので、ドリコムについて個人的にどう思うかを今回書いてみようかなと。
ライブドアの件があってから、マザーズが元気ない中での上場、日本ではいわゆる Web 2.0 系の企業としては初めての IPO だと思います。しかも若くて元気があって楽しそうな会社なので、個人的にはとっても応援しています。一時、時価総額 1,000 億円も超えたりして、すごいなぁっと思っているのですが、その一方で今後のドリコムはどうするべきか、以下に提言させていただきたいと思います。(きっと内藤社長にとっては、そんなことオマエに言われなくっても重々承知、大きなお世話、だと思いますが。)
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新しい事業プランの作成
イントラ (企業内) ・ブログのライセンス販売がこの会社の主だった事業になりますが、このイントラ・ブログのブームは、ここ1年程度でそのハイプ曲線を急降下していくのではないかと見ています。今はどの企業ユーザも興味を持って採用をしたとしても、やはり企業内でブログを書く行為を社員の多くがやり始め、それが普及するかというと、なかなか難しいのではないかと。私自身ブログを書くことのすばらしさを社内で啓蒙活動してますが、みんな面白がっても実際書き始める人は少ないです。こんなカルチャーのサンであってもです。というわけで、イントラ・ブログのライセンス販売の代替となるビジネスを、一刻も早く事業として立ち上げる必要があるんじゃないかと思うわけです。一般向けブログ・サービスのユーザを増やして広告でお金儲けするのか (これはありあえないと思う)、US の Web 2.0 系企業の真似事を日本でやるのか (これは結構いけると思う)、アイデア勝負で誰もやったことな独自サービスを打ち立てるのか (これは結構難かなと)、サイボウズ等に勝つために、ブログや CMS だけでなく、メール、カレンダー、ポータル、インスタント・メッセージング等イントラ向けアプリケーションのスイート化を目指すのか (Java Enterprise System を利用してもいいと思う)、自分達の企業カルチャーと照らし合わせながら、限られたリソースと時間の中ですぐにでも方向性を決めなくてはいけません。
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M&A
上記のストラテジーと事業プランが決まったら、何が今足りないのかを考えるべきです。上場を果たしてキャッシュ・リッチなうちに、自分達を補完してくれる企業を買収・統合すべきかと。例えば、最近 Mixi と比べて元気のない某 SNS 企業を買収して、企業向けソーシャル・ネットワーク・サービスを展開するというのも面白いかもしれません。社内での R&D も大切ですが、冷徹で気が短い株主は待ってはくれません。米国のネット列強たちがそうしているように、足りないところがあれば、すぐにそれを買うべきです。但し、日本のネット企業のように、ただ買い漁さればいいというものではありません。あくまでも Web 2.0 的な M&A をやってほしいと思います。
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大人の招聘
若いことはとってもいいことです。それによるスピードと勢いと柔軟性はずっと保っていってほしいです。但し、少しずつサービスを取り揃えていったり、あるタイミングで列強に売却をしたりという事はせずに IPO という道を選んだことで、既に大きな社会的責任がのし掛かっています。これも Yahoo や Google がそうしたように、深くて広い良識と経験のある "大人" をマネージメントに迎えるべきかと。これは株主対策と言う側面もさることながら、若い設立者たちの相談役、ブレーキ役を果たすためです。Google にエリック・シュミットがいるように、はてなに梅田望夫がいるように、マネージメントにおけるメンターとしての大人を一刻も早く迎える必要があると思います。
というわけで、外資系企業のサラリーマン風情が言いたい放題書いてしまって、ドリコムの皆さん、ごめんなさい。。。
繰り返しになりますが、基本的にはすごく応援しているのです。
こんな私の指摘なんて吹き飛ばして、さらに成長してもらいたいと思ってます。今は、想像以上に自社に対する注目度が過剰になっていて、戸惑っていたりプレッシャーに感じてたりするとは思いますが、少なくとも、ミイラ取りがミイラにならないように、ブログの会社がブログでの市民的だけど無責任な意見によって潰されないように。。。
今京都に来てます。
この前の
Shain 2.0 のエントリはそれなりに反響があって、喜んでくれる人もいれば、会社のブログで如何なものか、やり過ぎだろって人もいます。そんな中、今日は異常にアクセス数が多いなぁって思って referrer 見てみたら、あの小飼弾さんがこんなエントリを。。。
Shachiku1.0 or Shachiku2.0
これにインスパイヤされて、とりあえず作ったので張っておきます。激しく吐きたい放題吐いていた昨日の飲み会と今日の噴飯物です。
Shachiku1.0 or Shachiku2.0
404 Blog Not Found, 2006年02月21日 15:52
有名人からの引用は初めてなので、ちょっと感動。改めて、おもしれー、ブログって。こういういじられ方は大好きです。誰かが既存のメディアとブログのような市民的なメディアは「ボケと突っ込み」の関係だと言っていましたが、blogosphere の Trackback や引用によるカゲキなやり取りは、ある意味「プロレス」のようでエンターテイメントとしては最高に面白いです。ロープに振られたら必ず返ってくるみたいな。
それにしても
工藤さんも前に言っていたけど、弊社のコーポレイト・ブログ、trackback を許してないんだよなぁ。前までは使えたんだけど、spam が増えだしてから、使えないようになって、そのままです。個人的には、一方通行なのはブログの効用を減退させているし、な~んか卑怯な気がしてならないのです。
"参加の時代" とか言っておきながら、結局お里が知れてんのはオマエのところなんじゃないかと。。。それにしても、小飼さん、ブログの更新早すぎ。。。会社を経営しているみたいだけど、ちゃんと仕事してんのかなぁってくらいに。
最近では
このエントリなんかはかなり的を射てるなぁと。ある意味私の思っている通りのことを書いてくれてます。ドリコム RSS、試してみたけどおもいっきり使いずらかったので、今は Feedbringer に乗り換えてます。内藤さんとは何度かお会いしたことがあるので、表立っては決して言えないし、個人的にはこの会社をかなり応援しているのですが、"日本の Google" っていうのはねぇ、ちょっと。それでも、一時であれ時価総額 1000 億円超、すごいよなぁ。。。
Blogosphere は、
梅田望夫さんの
「ウェブ進化論」の話題で持ちきりのようです。私はまだ読み途中なのですが、SalesForce.com のオフィスで開催された、
出版記念イベントでは「Web 2.0 の流れでネットが既存のメディアを凌駕するか?」という結構ベーシックな話題を中心としています。皆さんご存知だと思いますが、このイベントの模様、
Podcast でも一部始終を聞けたりしますので、梅田さんの渋い声で耳元囁かれたいはどうぞ。「君たち若い人が思っているほど、Net が全ての人にとってすぐに既存のメディアの代替にならないだろう。」というコンサルタントで大人の梅田さんならでは意見は、逆に新鮮に聞こえたりします。
それに関連して、先週開催された
Open Source Business Conference にて、
弊社の社長の講演で「なるほど」と思ったスライドを張っておきます。

なかなか味わい深い言葉です。
既存メディアが市民的な (民主的な) メディアを理解してないように、既存のテクノロジー企業も市民的なテクノロジーを理解していないと。講演の Audiocast は
こちらから聴けます。
これ、ちょっといろいろ反省させられる言葉です。っていうのは、私自身が現時点で、「民主的なテクノロジー・イノベーションの本質 (っていうかビジネスにどう繋げたらいいか) を理解していない」という側面もさることながら、梅田さんの言葉を聞いたあとで考えると、「市民的なイノベーションが既存の企業のビジネスを凌駕するのは時間が掛かるし、完全にそのようにはならない」ということになるからです。IT 業界におけるエンドユーザ、ベンダー、SIer の構図が今まで通りで、引き続きレガシーな日々のビジネス・スタイルはなくならないということです。まあ、当たり前と言っちゃあ、当たり前なのですが、この二つの点 (特に後者のほう) でなんとなく反省させられたのでした。0 か 100 かなんてなく、何でもバランスが大切ってわけです。
フォースにバランスをもたらすからこそ、互いの共生が成立するわけで。何事も驕ったり、否定したりしてはいけませんね。
ま、サンとしては、競合との差別化において、誰よりも早く "あちら側" にシフトチェンジして、マーケットやインダストリーを煽動しようとするのは、至極当然なんですけどね。
というなんだか言いたいことが上手く説明できないエントリでした。
これに
インスパイアされて、とりあえず作ったので張っておきます。楽しく言いたい放題言っていた昨日の飲み会と今日の昼飯時の賜物です。
こんなん出したら、誰かエライ人から怒られるかなぁ。。。まぁ、いいや。
はじめに謝っときます、ごめんなさい。
但し、一概に Shain 1.0 を批判しているわけではありません。そっちのほうが短期的に売上をちゃんと上げてくるケースも間々あります。まだブレスト度合いが足りないようですので、「こんなのもあります」的なコメントがあれば、情報ください。または、
PPT ファイルを up しておきますので、他の "1.0 vs 2.0" ネタ考えて教えてください。例えば「Soshiki 2.0」とか「Chukankanrishoku 2.0」とか。
話は変わりますが、スノーボードクロス、面白れぇ。。。
さて今回は (も?) 長文、駄文でいきます。
Sun Analyst Summit (SAS) 2006 の Videocast や、Presentation が公開されてます。時間がある時にさらっと見てみたんですが、なんだかすっかり様変わりしちゃっていて、弊社もいよいよ本気になってきたんだなぁ、って感じます。もちろん基本的には今までの延長線上にあるのですが;
もう、ビジョンやら戦略やら全てが Web 2.0 しちゃってます。
これは 3 万人もの従業員を抱える規模の会社にとって大きな賭け (Big Bets) なわけで、非常に大胆な戦略です。今までは
ジョナサンや
ジョニー L が言っていて、会社の戦略の一つであるけど、どこまでやるかは未知数だったし、ビジョンと実ビジネスの乖離があったりして疑わしい部分もあったのですが、今回の SAS のプレゼンテーションを見て、かなり一貫してきたというかスッキリしてきましたね。もう、弊社ってば、この世界 (Web 2.0 と言っていいのかわかりませんが) にどっぷりなんですね。。。
We Drive Participation (参加を促して)、On the Network (それがネットワーク全てに広がって需要を喚起して)、To Drive Revenue (その結果相乗的に売上が増える)という信念の下;
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全ての製品の Open Source 化するつもりで、
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Ning や Google といった、ASPSP への支援を 100% コミットして、
(最終的には Network Service の全てがこれらに収斂されると言っている。)
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で、サン自身も Developer 向け、User 向けの Utility Grid を提供
(こっちは、Ning よりももう少し Enterprise ですね。)
しているわけです。
Open Source に関しては、私の担当している製品であります Identity Manager や、Directory Server, Access Manager のフェデレーション部分なんかも含むようです。既にこれらの製品は
タダでばら撒いちゃってますが、さらに Open Source 化することによって、「裾野を広げる→コミュニティができる→ Volume ビジネスに繋がる」ことを狙っているわけです。世界のいろんなところで、
Solaris Enterprise System をいじくり倒す開発者やスタートアップ企業が増えてくることによる相乗効果は計り知れないものがあるでしょう。身近なところでは、「Identity Manager をいじくり倒してスキルつけて、構築サービスを提供しようする人がいれば、連絡下さい!もれなく仕事あげますので。」みたいになるかな。「買うか、買わないか」ではなく「ただで使うか、サポート付きで買うか」になるモデルは、ある意味 Red Hat と一緒ですが、サンは OS だけでなく、全ての製品でそれをやってしまうわけです。これは、競合にとっては脅威でしょうね。
で、Service Network の時代が来るまで、Greg Papadopoulos はあと 3-5 年掛かるっていうけれど、もっと時間が掛かるんじゃないかなぁと個人的に思います。一方で日本はどうなんでしょうか。既存の顧客への Selling Model, ハードウェアを中心とした大手リセラーとの Partner Model が大きな影響を受けることは間違いないです。ただそれでも既存のビジネスモデルが完全になくなって、こっちのほうに急激にシフトチェンジすることはないと思いますが、サンの社員としては日々の仕事でギャップを感じながらも、大きなトレンドとして理解してそっちのほうについていけるかどうかが、ポイントとなりそうです。まあ、そう言う私も、Identity Manager という、良くも悪くも "ヘビーなソリューション" を既存の Selling Model のもとライセンスとサービスを組み合わせて売る、という非常にレガシーな仕事を主としているわけですが、仕事の 1, 2 割くらいは、やっぱりこっち Web 2.0 的な動きをしなくちゃいけないなぁと思っており、ワクワクすると同時に焦ってたりします。。(とりあえず、Ning 使って Identity Management の Open Community でもつくろうかな。)
若い人 (若いというのは年齢がじゃなくて、発想が) がメインストリームになる時代が来るのにあと 3 - 5 年くらい掛かるのか。少なくとも、サンの社員だったら
Web 2.0 (又は Participation Age) 的なことを身を持って体験している、もしくは
Web 2.0 を日々の仕事と照らし合せて自分の言葉で語れる、現時点でこの二つのいずれかに該当しない人は、肩書き問わず即クビだよなぁ、と個人的に思います。だって、それって以下の会社のビジョンやミッション、ストラテジーに反することになるわけですから。
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ビジョン: Everyone and Everything Participating on the Network
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ミッション: To Create the Technologies, Products and Services that Power the Participation Age
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ストラテジー: Sharing Creates Communities, Communities Create Value
会社のビジョンがこうなってる以上、3 - 5 年後にこっちにシフトできる準備はみんなで整えていかなければなりません。
で、今提供されているもの見えているものは、本でいうところのプロローグというか、まだ始まりにしか過ぎないんでしょうね。ドラッカーやジョナサンや MIT の先生方が言っているように、ユーティリティ化が進んで初めて、誰も今は想像してないような産業が生まれてくると。ただ、サンという会社にはそれが何なのか他の競合よりかは見えているような気がします。
今更ながらですが、
Ning に関しては、今回の SAS で興味を持ちましたが、彼らのサービス内容を知って、ちょっと腰抜かしました。。。やっとこさ、
藤井さんが言ってることをちょっと理解できました。もう、
マーク・アンドリーセンは神認定ですね。まだ、34 歳ですか。。。
あと、腰抜かしたといえば、
こちらの神もかなりキテマス。(噂によると CG らしいけど。)