
今週出張で京都に行ってきました。
その中で、ある大学の先生にされた質問;
「ドリコムをどう思う?」
いきなりの質問だったので、「はぁ、ブログの
ドリコムですかぁ?」という気の抜けた返事をしてしまったのですが、やはり京都発のベンチャー企業としてのドリコムさんへの期待は地元では大きいようです。その場では、考えていることをちゃんと伝えきれてなかったので、ドリコムについて個人的にどう思うかを今回書いてみようかなと。
ライブドアの件があってから、マザーズが元気ない中での上場、日本ではいわゆる Web 2.0 系の企業としては初めての IPO だと思います。しかも若くて元気があって楽しそうな会社なので、個人的にはとっても応援しています。一時、時価総額 1,000 億円も超えたりして、すごいなぁっと思っているのですが、その一方で今後のドリコムはどうするべきか、以下に提言させていただきたいと思います。(きっと内藤社長にとっては、そんなことオマエに言われなくっても重々承知、大きなお世話、だと思いますが。)
-
新しい事業プランの作成
イントラ (企業内) ・ブログのライセンス販売がこの会社の主だった事業になりますが、このイントラ・ブログのブームは、ここ1年程度でそのハイプ曲線を急降下していくのではないかと見ています。今はどの企業ユーザも興味を持って採用をしたとしても、やはり企業内でブログを書く行為を社員の多くがやり始め、それが普及するかというと、なかなか難しいのではないかと。私自身ブログを書くことのすばらしさを社内で啓蒙活動してますが、みんな面白がっても実際書き始める人は少ないです。こんなカルチャーのサンであってもです。というわけで、イントラ・ブログのライセンス販売の代替となるビジネスを、一刻も早く事業として立ち上げる必要があるんじゃないかと思うわけです。一般向けブログ・サービスのユーザを増やして広告でお金儲けするのか (これはありあえないと思う)、US の Web 2.0 系企業の真似事を日本でやるのか (これは結構いけると思う)、アイデア勝負で誰もやったことな独自サービスを打ち立てるのか (これは結構難かなと)、サイボウズ等に勝つために、ブログや CMS だけでなく、メール、カレンダー、ポータル、インスタント・メッセージング等イントラ向けアプリケーションのスイート化を目指すのか (Java Enterprise System を利用してもいいと思う)、自分達の企業カルチャーと照らし合わせながら、限られたリソースと時間の中ですぐにでも方向性を決めなくてはいけません。
-
M&A
上記のストラテジーと事業プランが決まったら、何が今足りないのかを考えるべきです。上場を果たしてキャッシュ・リッチなうちに、自分達を補完してくれる企業を買収・統合すべきかと。例えば、最近 Mixi と比べて元気のない某 SNS 企業を買収して、企業向けソーシャル・ネットワーク・サービスを展開するというのも面白いかもしれません。社内での R&D も大切ですが、冷徹で気が短い株主は待ってはくれません。米国のネット列強たちがそうしているように、足りないところがあれば、すぐにそれを買うべきです。但し、日本のネット企業のように、ただ買い漁さればいいというものではありません。あくまでも Web 2.0 的な M&A をやってほしいと思います。
-
大人の招聘
若いことはとってもいいことです。それによるスピードと勢いと柔軟性はずっと保っていってほしいです。但し、少しずつサービスを取り揃えていったり、あるタイミングで列強に売却をしたりという事はせずに IPO という道を選んだことで、既に大きな社会的責任がのし掛かっています。これも Yahoo や Google がそうしたように、深くて広い良識と経験のある "大人" をマネージメントに迎えるべきかと。これは株主対策と言う側面もさることながら、若い設立者たちの相談役、ブレーキ役を果たすためです。Google にエリック・シュミットがいるように、はてなに梅田望夫がいるように、マネージメントにおけるメンターとしての大人を一刻も早く迎える必要があると思います。
というわけで、外資系企業のサラリーマン風情が言いたい放題書いてしまって、ドリコムの皆さん、ごめんなさい。。。
繰り返しになりますが、基本的にはすごく応援しているのです。
こんな私の指摘なんて吹き飛ばして、さらに成長してもらいたいと思ってます。今は、想像以上に自社に対する注目度が過剰になっていて、戸惑っていたりプレッシャーに感じてたりするとは思いますが、少なくとも、ミイラ取りがミイラにならないように、ブログの会社がブログでの市民的だけど無責任な意見によって潰されないように。。。
Trackback URL: http://blogs.sun.com/shingoy/entry/drecom