Java Enterprise System のようなミドルウェア製品を使っていて困るのは、ちょっとした評価をしようとしてもインストールや設定に時間がかかるために、気軽に製品評価をしてみようという気が起きないことです。たとえば、Messaging Server (メールサーバー)や Calendar Server が入っている Communication Suite をインストールしようとすると、

  • Solaris のインストール
  • パッチのインストール
  • Communication Suite のインストール
  • Communication Suite の設定
  • といった長い手順を踏まなければなりません。慣れていてもこれをすべて手動でやろうとすれば半日ぐらいは時間をつぶしてしまいます。初めての場合はおそらく2-3日は試行錯誤することになるのでしょう。 この問題を解決するために、簡単に製品の評価と導入を行えるキットが提供されています。Communication Suite と Web Infrastracture Suite の2種類あります。どれぐらい簡単になるのかということを、Communication Suite を例として説明したいと思います。インストール方法には、純粋に評価のために Communication Suite に入っているすべてのコンポーネントを1つのマシンにインストールしてしまう Fastplay と呼ばれるモードと、Two-Tier 構成、および Two-Tier + High Availability 構成の2つの Advanced モードがあります。一番簡単な Fastplay モードの場合、5回程度設定項目を入力し、あとは1時間程度待っているだけで、

  • Solaris10u2
  • Java ES をインストールするために必要なパッチ
  • JES4 Communication Suite
  • がすべてインストールされます。 インストール後には root でログインすると configurator が走り、やはり5回程度設定項目を入力し、1時間程度待っていると、フルセットの Communication Suite の設定が完了してしまいます。正直なところ Solaris をインストールするよりも簡単かもしれません。

    インストールに必要な機材は、

  • Solaris 10 x86 版をインストールできるマシン
  • 768MB 以上のメモリー
  • 10 GB 以上ディスク1台(ただし中身をすべて消してしまうので、重要なデータの入ったディスクは使わないでください)
  • モニターとキーボード
  • だけです。ネットワークは DHCP でも、最悪はなくても OK です。DHCP の環境でインストールできるのは、家でちょっと試してみようというときにはとても便利ですね。

    今まで Communication Suite を標準的な手順で入れたことがあるかたは、本当にこんなに簡単で良いの?という感想をもつと思います。今まで Communication Suite には興味があったんだけど、インストールが面倒だからといって敬遠されていたかたは、ぜひ試してみてください。

    次回は、実際のインストール手順について書いてみたいと思います。

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