「こちら側」のセミナーと「あちら側」のセミナー (1):「こちら側」:内部統制

[Summary] In a couple of weeks, we held two seminars : One is for 'on this side', another is for 'on that side': subject of the seminar 'on this side' was 'Role of IT infrastructure for Internal Control'

(Translate to English)

2つのセミナーが2週間のうちに同じ場所で行われました。方向性があまりに違うこのセミナー・・・ある意味では「白と黒」ともいえる思想の違いが存在します。それではまず、3/13に行われた「こちら側」のセミナーを。

「内部統制を実現するIT基盤の役割」セミナー



Sunの今までのセミナーと比較すると、超硬派の内容でした。いつもの先端技術フリークの方ではなく、企業の企画・管理、監査、財務といった部門からの参加者が非常に多かったことも、いつもとは大きく違いました。「内部統制」は英語にすれば「Internal Control」です。即ち、企業内部(のプロセス)を統制し、正確無比・矛盾のない企業活動を行うか、ということなのですが、最近ではJ-SOX とか日本版SOX法とかでクローズアップされている、正確な財務報告を行うための企業における様々な仕組みと活動がその中心の話題となっています。金融庁CIO補佐官の桑原氏トーマツの丸山氏に基調講演を行っていただきました。

内部統制やSOX対応といった問題は、いわゆる「リアル」な世界、即ち「こちら側」で、今、経営者が最も頭を悩ましているトピック(問題)で、政財界を巻き込んでの論争と、実ビジネスに繋げるべく、監査・コンサルティング・SI・ITベンダー等が、寄ってタカって煽っているのは、日本在住の方々はよくご存知のことと思います。(煽りすぎて、叱られています。




内部統制という語は、監査の世界では以前より使われていて、その語がITの分野に持ち込まれたのはシステム監査の世界だったかもしれません。写真は私が1992年ぐらいに購入した参考書。「Information Systems Audit Review Manual」の日本語版です。これは1984年初版で私が手にした1992年まで増版されていなかったようです。その語そのものはあったけれど、当時は全く、ブレイクしなかったということです。エンロン/ワールドコムの事件から生まれた考え方というわけではありません。
「こちら側」ではっきり言える事は、統制活動を強化する方向に企業は進んでいる、というより進まざるを得ない状況になっていることです。一見、決して楽しい話ではありません。投資家や社会を守るため、企業は責任を果たさなくてはなりません。そのために、時には外部とのネットワークを遮断したり、職務の分掌をすすめるための兼任を禁止したり、「参加の時代」と盛り上げようとしている一方で、企業内ではそれと反対のことが行われつつあります。

しかし「こちら側」の企業がより強く、将来にわたって発展するためには内部統制の強化による企業活動の正確性・透明性・効率性が不可欠です。その後には、「あちら側」の企業になるところも出てくるかもしれません。

いずれにしても満員御礼。参加されたみなさん、ありがとうございました。

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