内部統制:「日本版SOX」といわれるものの元ネタに出てくるCOSOキューブ日本版

[Summary] Booming! "Every solution for J-SOX". "Internal Control". COSO cube is extended from 3x5 to 4x6 in Japan.

(Translate to English)

ブームとしか言いようのない、「J-SOX」「内部統制」。ワタクシ的にもそろそろ疲れてきましたが、そうはいっても、実施基準はこれからです。先日、企業会計審議会内部統制部会から「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準のあり方について」が出ましたが、みなさん、見られましたでしょうか。こちらをご確認下さい。

内部統制に関しては当報告書では次のように表記されています。

内部統制とは、基本的に、業務の有効性及び効率性財務報告の信頼性事業活動に関わる法令等の遵守並びに資産の保全の4つの目的が達成されているとの合理的な保証を得るために、業務に組み込まれ、組織内のすべての者によって遂行されるプロセスをいい、統制環境リスクの評価と対応統制活動情報と伝達モニタリング(監視活動)及びIT(情報技術)への対応の6つの基本的要素から構成される。



COSOオリジナル・キューブを日本では拡張していますが、これは以下のようになります。



日本では「資産の保存」が目的に、「ITへの対応」が基本的要素に各々追加されて、3x5のキューブが4x6に変わったのです。

重要なことは、以前、「ITの利用」となっていた表現が「ITへの対応」となったこと。(現在、ネット上にあるほとんどの情報は古いということです。)

さらに言わせてもらえば、「J-SOX法」なんて法律はありませんし、できないでしょう。実施基準(ガイドライン)ができますけど。それと経営者からのダイレクトレポートが無い、等、米国のSOX法とも範囲が違います。このあたり、正確に理解しているコンサル、ITベンダーがどれだけあることでしょう。

本来は難しい話ではないはずです。「正確な会計報告をするにはどういう仕組みが必要か?」ということをブレークダウンして、組織やプロセスに当てはめ、そしてそのためにITに必要な機能は何か?とロジカルに考えていけばいいのです。とかくITベンダーは技術や製品に直ぐ結び付けますが、真実を見抜くには、勉強がかかせません。「これを入れれば、内部統制・SOX対応は大丈夫!」というベンダーの売り文句は「大変です!換気が悪くて家、潰れますよ。この換気扇を入れれば大丈夫!!」と言っているのと、大して変わらないのかな、、と思います。(そう言うワタクシも気をつけないと。。。。)
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