Braunschweig
なかなかフルに夏っぽくならないのに、暦はもう八月で、先々月の話題になってしまうんですが、Pat Gelsinger@stanford のお話は、場所柄ということもあるでしょうが、分かっているなぁ、でした。中でも、さすが、と 思ったのは、大事なのは Software Paradigm であり、Hardware だけ独走してそれで進む、というものではないからね、という Tone です。当たり前の話といえばそうですし、これだけの性能の LSI を、安く、大量に製造していること、が、全体としての "Computing Paradigm" の基盤になっている、は一方では当然あって、そこをリードしているのは俺たちだぜ、の自信があるからこそ、「でも」だって言える、はあるんだと思いますが、でも、を「ムーアの法則」屋の大将が言われるのが、さすが、の所以ですね。「ムーアの法則」のある意味では誤用なんですが、LSI 屋の Technology が Computing Paradigm を「引っ張っていく」と考えると、どんどん Clock 上げりゃ文句ないだろ、や、600mm2 って凄いだろ、が帰結になる、そこを「そうじゃないんだ」(「それだけじゃないんだ」かも知れないですが) とちゃんと言っておられる、は、Pat さんの人柄だと見れば普通でしょうが、自分には (会社としての Intel さんも) 吹っ切れたな、の方を強く感じます。
昨日、2,015年のコトなど誰にも分からない、と書いたら「イヤイヤ、Intel さんはちゃんと 2,015年の石の Project (笑) を始めてるようですよ」と Mailを頂きました。その記事がこれなんですが、確かに五年先、十年先に実を結ぶ Many Core (数百、となると Many Many Core ですかね) の開発を、今までは CPU 系はやっていなかった筈のドイツでやります、と書いてありますね。この記事に出てくる、Justin Rattner氏、は、反 NetBurst というと語弊があるかも知れませんが、10GHz とか、今となってはヨタ言ってた時代に、Clock だけじゃ駄目なのよを堂々とおっしゃっていた、気骨あふれるオジサンで、Many Core 展開を昔から、積極的に主張していた (消去法で Multi/Many Core しかないなぁ、ではなく) と言われています。Braunschweig は最も歴史の古い工科大学のある、Intel さんでは光インターコネクトの開発をやっているところですが、確かに、Many Many Core の Interconnect なら光じゃないと駄目だろう (光ならできるのか、は別問題) は説得力があります。まだ CPU 間通信でも実用化されていない光インターコネクトで Many Many Core ツナグ、は、そりゃ (2,010年ではなく) 2,015年のテクノロジーでしょう。十年後、を見据えて、腰の据わった開発、となると、場所としてはドイツの古い大学町、というのもそれらしいし... 「吹っ切れた Intel さん」は、 Keifer から Braunschweig まで、多分他にも色々な Many / Multi Core Project を、精力的に進めておられるんだと思います。
全然関係ないんですが、同じソースで イランが SPARC 開発中も教えて頂きました。これは眉唾、というか、まああまりまともな CPU 売ってもらえそうもないお国柄ですから、CPU を自分で開発までは分からないでもない。でも、設計はできても製造はできないでしょう し (記事では TSMC のプロセスで、と書いてありますが...) 誰もイランのために作ってくれるとは思えないから、どうもツジツマが合わない話です。教えて頂いた方のコメントは「イランは人口も多いし (7,000万人) 国際数学オリンピックにも優勝したことあるし、将来国際社会に復帰した暁には(笑)、SPARC 開発の有力なリソースになるかも」なんですが、ウーンこれはどうみても 2,015年より先の話になりそうですね。
( 8 01 2006, 09:54:36 午前 JST ) Permalink

