Isle of Man TT Race
農産物でもエネルギーでもそうなのですが、そういう資源系ではワガクニは「持たざる国」の代表選手で、まあ中途半端に「持てる国」だと何かと面倒だ、もあるし、割りに一途に「持たざる国」を貫く、というのも生き方としては分かり易いところもあるのかも知れません。ただ、「持たざる国」だからといって、資源周りの Technology 開発を無視してよい、にはならない。ソフトバイオマスからのエタノール生産、にしても、そんなのやってもワガクニにはソフトバイオマス資源さえないんだからどんなものだろうか、と考えるのか、むしろ「せめて Technology だけでも」と考えるのか、は、両方あるところにしても、Honda さんのような「世界」を相手にしておられる会社では、Technology だって、母国で一国的に成立するかどうか、には、そんなに意味はないんでしょう。
Honda さんの「世界を相手にする」はスジガネ入り、といいますか、Honda さんが二輪の世界最高峰のレースである、マン島 Tourist Trophy に挑戦、を発表されたのは 1954年で、ワガクニが被占領国からようやく独立国になりかけの時代ですから、本田宗一郎さんの「情熱」は並みや大抵ではありません。二輪のレースで「常勝」になった十年後の 1964年には今度は四輪の F1 にチャレンジされる。四輪事業に、最初は軽トラックからで進出された直後に、「普通の乗用車」より先に F1 やります、は、今と比較すれば、F1 へのまともな挑戦にはお金も Technology も半端じゃなく必須、ではなかったにせよ、Honda さんの企業規模、も今とは比較にならない、文字通り空前絶後のチャレンジです。(二輪での「実績」があったから、それなりに本気に取ってもらえた、はあるんでしょうが、評価されていたのは、Technology とか、いわゆる「実力」というより、「情熱」が実現させる何か、の方ではなかったか、と思います。いい年をして、「情熱」も気恥ずかしい表現ではありますが、本田宗一郎さんは 1906年生まれ 64年には 57才ですから、トシには関係ない、ということでご勘弁頂いて...)
何でもベトナムでは Honda は固有名詞ではなく、原動機付きの二輪車を指す普通名詞だそうですから、「模造車屋さん」はいくらでもあるんでしょうが、汎用の二輪 (趣味性の高い二輪、では BMW なり KTM なり、ヨーロッパ勢も頑張っていますが) は、もう長い間、日本企業以外に「まともなメーカー」は存在しません。(それを牽引したのは、Honda さんのマン島 TT を嚆矢とする、日本勢のレースでの圧倒的な Results です) ですから二輪にルーツのある企業が、「世界」市場を見ておられる、は当たり前といえばそうなのですが、ほぼ「十兆円企業」の Honda さんの海外売上比率が 83% = 国内販売比率は 17% というのもスゴイ数字ですね。17% と言っても、十兆円企業の 17% で、非常に大きな数字ではありますが、「日本の売上比率が世界の 17%」は Sun の日本法人だって円高の時期の瞬間風速とはいえ、それに近い数字だったことがあるような気がしますから、Honda さんの「母国」であるワガクニは、世界を相手にして居られる Honda さんにとっては、Market の一つ、であり、ソフトバイオマスエタノールの研究、も、その文脈で進めておられるに違いありません。
( 12 26 2006, 08:53:16 午前 JST ) Permalink

