Calibre on Solaris 10 for x86-64
半導体回路設計 SW の三強の一角、である、Mentor Graphics さんが、Physical Verification Tool の Calibre を始めとして、いくつかの Tool 類の Solaris 10 for x86-64 対応のための Qualification を開始した旨の Release が出ていますので、ご紹介しておきます。一 昨年末の Synopsys さんに引き続き、 昨年のお年玉で Cadence さん、と来て、次は当然 Mentor さん、と思っていたのになかなか、だったので、まあ Synopsys さんにしても Cadence さんにしても、Sun にとっては隣組ですから Smooth でも、Oregon は、というのはあったかも知れませんね。
この Release には、NEC エレクトロニクスさんに日本代表でコメントを頂いていますが、Calibre の Solaris x86 対応しようよ、は、Calibre の有力ユーザーさんの多い日本からの声、が、Oregon を動かした面もあって、皆様のご協力の賜物、と、改めて御礼申し上げます。Design Rule Check (DRC) や、Layout Versus Schematic (LVS) は、Sun OS の時代からの Sun の得意分野、というか、性能への要求レベルが最も高い用途の一つで、あの時代の Sun の営業は、Oracle DB は知らなくても (Oracle on Sun は、どちらかといえば Solaris になってから、です) Dracula 知らないと、「モグリ」扱いされたもので、Andyもその頃からの人ですから Calibre のようなフィジカル検証を一つの Target にして SunFire X4600 のような機械を設計してるに違いないのに、Calibre の Solaris x86 対応が未だなのは、どういう訳だ、とお叱りも頂いていて、ヤキモキしていましたが、ようやく揃い踏み、でホッとしています。
( 1 31 2007, 08:46:36 午前 JST ) Permalink Comments [2]
As Reasonable As Possible
昨日の Post に arap (asap の親類、だとすれば、As Reasonable As Possible かな、と想像していますが) さんから Comment を頂戴しているんですが、どうも、Comment のところでうまく Post できず、本文で「ご返事」を兼ねて...
自分は、NetBurst という「Marketing Driven な、あえて言えば妄想」と、IA-64 = Itanic の迷走、の間隙を、しかし堂々と打ち破った K8 は素晴らしい、と、若干は判官ビイキもあるかも知れませんが、思っていて、それが抜けないので、K8 よりも Merom Architecuture を「選択した」と言うのは、まだちょっと抵抗があり、まあ、「K8 も Merom 系も」適材適所、なのではないか、と思っています。確かに、本日現在で、2-Socket の Server で 64-bit じゃなくても、なら、Clovertown が強力、は、そういう用途はいくらもありそうですが、それで K8 から Merom 系に乗り換え、ではない、ありがたいことに Sun も多少余裕が出てきて、K8 も Merom 系も、が出来るようになった、それなら Merom 系の Server も欲しいよ、のお客さんにも対応しよう、が、今回の戦略的提携、の前段の部分の意味、ではないか、と。
自分流の解釈、では、前段、のところは、まあ普通の、といいますか、arap さんも言われるように、別に 会社で選んでいるわけではない、Technology で、なら、十分選択肢だ、で、「戦略的」なんていうと話が難しくなるけど、です。本命、のところは、Solaris + 明示はされていませんが Tigerton では、と。
Itanic の迷走、は、でも、迷走ではあっても、まだ (特に日本では) 沈没ではない。それは、やはり Intel さんの「実力」への世間様の評価が大きくモノを言っている、は勿論なんですが、Itanic には HP-UX があるけど、このままでは、Tigerton には、まともな OS がない、も、大きな支えになっているんだと思います。 (Itanic に Linux なんてのも日本ではあるようですけど、それは趣味が...) しかし、どう見ても、Tigerton (と、その Follow On) は「石の地力」でいえば Itanic 系より余程、になるのは、そう遠い話ではない。Tigerton + Solaris が真価を発揮すれば、Itanic は... は、自分の妄想かも知れませんが、 Hidden Agenda ではないか、と。Sun としては、そこは別に Barcelona + Solaris でも、悪いというわけではないと思いますが、しかし、それだけでは、世間様の「Intel さんの実力への評価」のところは打破できない。Niagara -> Rock の CMT 系の石だけで、すぐに、全ての Enterprise 領域を Cover はできないんですから、じゃあそこを補完するものとして、Tigerton + Solaris は Sun にとっても、有力な選択だと思います。
Intel さんにとっての選択、としても、Itanic vs Tigerton と考えると、忸怩たる部分はあるにしても、Itanic vs Power で良い様にされる、は、そんなの耐えられないから、と考えると、Tigerton + Solaris は、そこを突破する強力な選択、になりうる。戦略的提携、の本能寺は、Fishkill にあり、が自分にとっての、妄想と言われそうですが、Reasonable な解、なんですが、さて、どう展開して行くんでしょうか。
( 1 25 2007, 01:42:57 午前 JST ) Permalink Comments [1]
But We Didn't Hug
自分で「画期的合意」と言っているんですから、そんなにビックリしなくても、は、矛盾しているのかも知れませんが、とりあえずの x86 の DP Server に Intel さんの Merom 系の石「も」使って行きますよ、は、自分としてはエエッ、という感じではありません。例えば、これは昨年の四月の c|net の John Fowler の Interview ですが、Woody くんにはそれなりのエールを送ってきた、と思っているし、大曾根さんも書いていますが社内では「Merom 系も選択肢」は「良い物なら使うのは当たり前」(それが「好きか嫌いか」は別の問題として) という意味で常識的な認識でした。
自分が「画期的」と思っているのは、"Intel and Sun will also collaborate around greater than four processor scale-up systems optimized for the Solaris OS." と踏み込んでいるところです。これは当然ながら Itanic のことではなくて、Tigerton を意識しているんだと思いますが、MP といっても今までは FSB 周りに明らかに弱点があって、4-Socket 以上はどうかなぁ、だった Xeon が Tigerton ではここを補強して来る、と言われていますから、Quad-Core & 4++ Way MP なら、そりゃ Solaris の出番でしょう、ですね。AMD さんの Barcelona も良い石になりそうだし、Barcelona か Tigerton か、だけで考えると、Release Timing の問題はあるにしても AMD さんにこだわって Barcelona だよ、も悪いとは思わないんですが、やっぱり「Solaris の出番」を意識すれば、Tigerton に向けての Collaboration も進める、が正解、はよく分かる気がします。社内には、「でも Andy (の Team) は AMD 好き、じゃないの」と言う見方もあるんですが、少なくとも Andy は Technology Direction への評価、は厳然とあるにしても (ですから、ある時点で、NetBurst vs K8 なら、どう見ても、は、そうだったとおもいますが) それは NetBurst 否定、であっても Intel さん否定、ではない、は、Andy が昨秋の IDF で PCI Express 経由の Geneseo への Endorse 「も」お付き合いしてたり、で、雰囲気分かって頂けるのかな、と...
本件に関する Jonathan の Blog Post の Comment の七番目に Intel の Pat Gelsinger さんからのものが出ていますが、なかなか Pat さんらしくて、感じがいいですね。それはそうとこの Jonathan の Post の Permalink は、/but_we_did_not_hug になっていて、これは最初に付けた Title がそのまま出るものなんですが、ちょっと面白いですね。「オッテリーニさんとハグするって、そりゃどうかなぁ」(Pat さんと、なら未だしも...) という程度の、気持ちの良し悪し、みたいな単純な話かも知れませんが、違う読み方も出来ないではありません。
( 1 24 2007, 12:36:13 午前 JST ) Permalink Comments [1]
Sun Completes Tape Out of Rock
昨年末、「もし年内に間に合わなかったら罰ゲーム」が話題になって、ご心配をお掛けした次世代 CMT (Codename "Rock") の Tape Out ですが、完了しました、の Release が US の 18日に出ています。年内に間に合ったのか、若干 Overdue して罰ゲーム食らったのか、は、18th の Release じゃちょっと遅いかな、あるいは、と、東スポさんを覗いて見ましたが、東スポさんにしては好意的というか、"Sun cheers two SPARC advances in one week (true)" の (true) が利いている、というか、で、罰ゲーム話は、出ていませんでした。
Tape Out は、昔半導体の設計が完了した際に、レイアウトデータの磁気テープを設計部隊から製造部隊に引き渡すのが、一種の「儀式」だったことから、今はもう「テープの引渡し」なんか無いんでしょうが「設計完了」の意味で使われます。(引き渡されたレイアウトデータが論理上「完全」であるかどうか、を、製造部隊が「確認」して始めて「引渡し」が完了する、が正しいので、年内に「設計完了」し、製造部隊がそれを「確認」して、の、「確認の期間」まで考えれば、18th の Release は、順当) プロセスルールの微細化の中で、製造 side でのある種の「設計」(DFM = Design For Manufacturing) がますます重くなっていて、レイアウトデータ、は「区切り」ではあっても、完了、とはちょっといいにくい、というか、「重要な通過点」程度かな。昔のテープアウト、は、今にも製品が出てくるか、だったんですが、Sun のように製造部隊を持たないところが、使いまわしの少ない New Design の大規模な回路を "Tape Out" してから、実際の System Box に入った製品として出てくるのは、初代 (現行の) Niagara で大体一年半とかで、Rock も「初代」ですから、まあその位はかかるんだろうと思います。まだまだ道程は長いんですが、まずは「順調に進んでいます」の第一報です。
( 1 19 2007, 09:20:49 午後 JST ) Permalink Comments [1]
Q4 Earning of INTC
恒例、というわけでもありませんが、Intel さんの Q4 Earning の Release が出ていますので、気の付いたところを Memo しておきます。
まず Revenue は、$9.7B と、前年同期比の落ち込みの幅は、Q2 / Q3 の前年同期比二桁の Minus に比して -5% ですから、改善している、と見ることは出来ます。ただ、'05 の Q4 はもう「翳り」がかなり強く出ていて、Q4 としては「もう一つ」の結果でしたから、新製品の Line-Up が完全に出揃って、これ、は、食い足りないといえば食い足りない、と見れば、微妙なところ、は変わっていないのかも知れません。新製品効果、で言えば、Total microprocessor units set a record と言って居られますから、量的には確実に出ていて、でも Revenue は下がっている、は、問題は単価、なんですね。製品ジャンル別の内訳で見ると Mobile 系が前年同期比 $488M 増 (+16%) と相変わらず好調で、Desktop / Server 系の前年同期比 $1,243M 減 (-19%) を Cover しています。(Desktop / Server 系と、Mobile 系の比率、は、04/Q4 では 3.17倍だったのが、05/Q4 では 2.06倍、06/Q4 では 1.44倍、で、まさに Intel さんを支えているのは Mobile です) 比較的単価の高い (筈の) Mobile 系の比重が増えて、また、「新製品の出始め」の時期は、同じ Line-Up でも High-End が売れる傾向、を考えれば、本来は平均単価がぐっと上がる方が普通なのですが、それにも関わらず Revenue は下がっています、は、AMD さんとの価格競争はまずます激甚、なんでしょう。それを反映してOperating Income は、前年同期比 -55% の $1.5B と大きく下がっているのですが、これは一時期の、AMD さんとの製品そのものの競争力での劣位がそのまま響いた落ち込み、から、むしろ「体力勝負」での価格攻勢、への反転と見れば、「-55% でも $1.5B」は、体力の一つの現れ、とも言えます。
新製品ラインへの切り替えに際しての「一過性の増加」かなぁ、とも思っていた Inventories は、微減にとどまっていて、価格競争がますます激しくなるのに、重めの在庫は、まあ Intel さんは体力強いですから、「重めの在庫」だって「競争の際の資産」なのかも知れませんが、常識的には余り良いことではない、は、これも相変わらず、です。もう一つ「水膨れ」が言われていた人員の方は、Q2 End の 102.5K 人、が、Year End には 94.1K 人、で、こちらは (人員減、は下手な手の付け方すると、ロクなことはないので、「水膨れ」部分を上手に切った、という前提ですが、数字的には) 順調に進んでいるのと好対照、でしょうか。
( 1 17 2007, 12:08:55 午後 JST ) Permalink
Franz Liszt Chamber Orchestra
13日、サントリーホールでの「フランツ・リスト室内管弦楽団」(但し、今回は弦パートだけの来日) ニューイヤー・コンサート、に行って来ました。共演は前橋汀子さんとソプラノの幸田浩子さん。6日の福島県三春町を皮切りに、全国ツアーの東京公演です。三春町って、梅・桜・桃が一度に咲く (三つが一度に咲くから「三春」らしい) というとっても良い所のようですが、でも人口二万人行くか行かないかの言ってみれば田舎町で、でも、こういう「世界の一流ドコロ」が聞けるホールがある、ってワガクニはとんでもない文化国家ですね。三春の方の Blog に「感想」が載っていますが、演目は共通ですので、ひいておきます。
自分は前橋さんの、彼女の二十代後半の頃からだったと思いますが、ミーハーなファンだった時期があって、ご本人は国内のコンサートが少なかったこともあって、じゃあ妹さん (故・前橋由子さん、チェンバロ奏者) のコンサートでも、なんて、やってました。前橋さんは今でもとてもアツイ演奏スタイルで、ミーハーファンだった頃は、そこがタマラナカッタのですが、この頃はこちらが寄る年波でちょっとシンドイ感じもないでもない。でもフランツ・リスト室内、は、名前だけ聞くとこれも硬質な演奏かと思うと (リスト専門、という訳ではなく、ブダペストのフランツ・リスト音楽院の、の意味での Naming なんですが) ソフトで綺麗なアンサンブルなので、うまく補完してとても聞き易かった。プログラムの曲は、ニューイヤー・コンサートらしい定番もの、ですが、アンコールでは、ドヴォルザーク (op 72-2) なんかも出て、昔「母の教え給いし歌」とか、前橋さんのドヴォルザークにイカレていた自分としては大満足でした。幸田さんの「こうもり」や「春の声」も、ニューイヤー・コンサートの定番中の定番ですが、なかなか華やかだったし、ソリスト抜きの弦楽アンサンブルでも、当然といえば当然ですが、ハンガリア舞曲など、結構でした。
と、ガラにもなく音楽ネタ、になってしまいましたが、14日 (もう「今日」ですね) に関西 (15:00- いたみホール) で同プロのコンサートがあって、まだ余席もあるようです。こういうものに「お買得」は適切を欠くかも知れませんが、いわゆるクラシックファンじゃなくても充分満喫して頂けると思いますので、おススメしておきます。
( 1 14 2007, 01:12:29 午前 JST ) Permalink

