20060816 水曜日 8月 16, 2006

Ivan Pavlov


誰に、どう気に入ってもらうのか、は、IT 屋さんとしては、最終的には End User さんに決まっているのですが、そこまでたどり着くまでに、例えば Intel さんなら PC Vender さんに気に入ってもらえるには、を考えない訳には行かないし、SF X4500 で言えば Greenplum さんのように Developer さんに気に入ってもらう、が重要、はあります。特に Sun のように「新しい概念の System」を世に出していきたい、と思っている会社にとっては、それを支持して「新しい概念の System」と Meet した開発をして頂ける Developer さんは生命線であり、Message もそこに傾斜するのはごく「自然な傾き」と言えます。SF X4500 のお披露目で、"This is the Web 2.0 Server" は「何だよ、Sun も Buzzword なの」とちょっと見損なったな、みたいな受け取り方もあるかも知れないし、Web 2.0 を Keyword にしたのは、「何か Storage っぽい Server だよね」とだけ見て頂きたくない、これは Product for future なんです、も見て頂きたい、があるのはその通りでしょう。しかし、それを Tim さんに語って頂く、は、「ハクをつけよう」ではない、Buzzword 化しつつある Web 2.0 を Developer Oritented な世界として、もう一度再確認したい、が「思い」のハズ、です。

どう気に入ってもらうか、のアプローチで有効だけど、そう簡単ではないのが「神話」化する、というか、思い込みを作る、です。神話とか思い込み、は、まるっきりウソ、では、そもそも成立しない。クロック神話、だって、高クロック = High Performance が長年にわたって「ほぼ事実」だったからこそ、であり、NetBurst の初期の成功、も、今となってはコーデックを CPU でやらんといかんのか、ですけど、当時は Clock 上がってコーデックが早くなった、が論より証拠だったからこそ、ですね。パブロフの犬、じゃないですが、足音聞かせただけで餌を与えなければ、それは刺激にはならない。クロックだ、クロックだ、と言わなくても、クロックが上がればパフォーマンスも上がる、が長年の条件付けになっているところに、NetBurst というベルを鳴らすことで、刺激を大きくして条件付けをより強固なモノにされた。それが成立するためには色々必要な要素がありますが、それまでクロックって何? だったような「一般消費者」にも条件付けできるような刺激を、だとすれば、刺激は鉦や太鼓で大きくしないと、であり、そこが NetBurst の「気に入ってもらい方」の論理だったし、それは一定の成功を収めたんだと思います。

一年ちょっと前に、日本で最初の Niagara の、というか、まだ製品としては出ていない時ですから、Chip Multi-Threading とは、のプレスセミナーを開かせて頂いたとき、こちらは、クロック上げてパフォーマンスを稼ぐ、は、もう限界が明らかであり、これからは CMT の時代ですよ、をお話させて頂いているんですが、Q&A で出た質問が「Niagara は何ギガヘルツですか?」で、講師としてはドギマギしましたよ、という話が印象に残っています。このご質問が、こちらの「もうクロックスピードの時代じゃありません」を「そうだよね」と思って頂いていて、「おお、やっぱり、その程度の低いクロックでも、そんなにパファーマンス出るんだね」をお聞きになりたいのか、それとも「そんなこと言ったって、クロック低くてはパフォーマンス 出ないんじゃないの」がご趣旨なのか、によっては、講師としては答え方のニュアンスが違ってくるんですが、どうも会場の雰囲気としては後者寄りに見えて、CMT を「世間様」にご理解頂く (メディアの方々、は、良くも悪くも、「世間様」の小さからぬ部分を代表して居られるんですから) のは前途多難か、で、ドギマギ、ですね。少なくとも、一年ちょっと前の時点では、NetBurst 的な条件付け、や、ギガヘルツ神話、は、最盛期ほどではなくても健在だった、と思いますし、「いやぁ 1.2GHz で良かったですよ。さすがに、何ギガヘルツですか、と聞かれてメガヘルツで応える、は、ちょっと辛いかも」には実感がありました。

( 8 16 2006, 09:09:17 午前 JST ) Permalink
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