Toru Takahashi's Weblog

The soul...
The feeds...
The links...
木曜日 9 08, 2005

IT History 01

ブログを始めた時から、ずっと考えていたのですが、私しか書けないブログとして、私が関わってきた IT の歴史を記述しておこうかな、と思います。私は運だけは良いので、歴史的な出来事や時代の変わり目にいつもちょっとづつ関わって来ました。ただし、前職がIBMなので、IBMとサンに関わる事が中心になります。サンのブログでサン以外の事を書いていいのか、という問題もありますが、やってみましょう。ブログに前例はないので。   これから書きたい内容の一部を、予告タイトル風に書くと。。。。   *IBMに入社した頃 *初めての海外出張 *プロダクトマネージャになった *RDB は、もはや当たり前の技術である *マイクロソフトが現れた *天安門事件と約束 *スコット・マクニリー、なんだこいつ *データ・ウェアハウスが始まった *なんてインターナショナルなんだ *会社を変わろう *ここがネットスケープの本社だ *アプリケーションサーバ・ウォーズ *お楽しみは、これからだ   ご期待下さい。   追伸:更新は不定期です、すみません。

木曜日 9 01, 2005

Dualism

二元論、というとなんか難しそうですが、YES か NO か、1か0かといったように、単純化して物を考える際には、まあ有効な手段だと思います。「山が好きか、海が好きか」、「朝方人間か、夜型人間か」のようなものから、「生きるために食べるのか、食べるために生きるのか」といったちょっとウィットに富んだものもあるでしょうね。   最近、私個人でいろいろと考えるときに、「日常的か、非日常的か」という観点をたまに持ち出すことがあります。朝起きて、シャワーをあびて、会社に出て、が日常的。ふらっと電車に乗って、適当な駅でおりて、その辺を歩いてみるのが非日常的。私個人が比較的、非日常的な(それとも非常識な?)人間のせいもあって、こんな尺度でものを考えるのでしょう。まあ、ふらっと電車に乗って、適当な駅でおりて、その辺を歩いて、なんてしたことない人が多いでしょうし。私はたまにします。   この「日常的か、非日常的か」が端的に出てくるのが、旅行でしょう。出張なら「日常的」の延長でしょう。どの飛行機にのって、どのホテルに泊まり、誰と何処で会って、など全部決まっている。私個人の旅は、行き帰りの便とホテルを決めているぐらいで、その場所で何をするかは決めていない。計画性がない、といってしまえば、身も蓋もないですが。   なんでこんな事を書くのかというと、Java って、この非日常的な部分があるのではと、ふと思ったからです。最近の Spring の動きなんかを見てると、EJB なんて誰も使わないから、こうしよう、とか言うけど、EJB の方ではもっと簡単に使えるようにしようと動いたり、いままでにも Struts があったり、開発環境でも、NetBeans と Eclipse の対立(?)があったりと、いろいろな人や組織が群がり合って変化していく。.netとはちょっと違うよなと思うのですが。   でも、今度の Mustang では、かなり計画的で日常的な性格に振れそうですね。Mustang のテーマとしては、   * Compatibility and Stability  * Diagnosability, Monitoring, and Management * Ease of Development * Enterprise Desktop * XML & Web Services * Transparency   特に、Diagnosability, Monitoring, and Management なんて、とっても日常的っ。えっ、理解不能なブログでした?

金曜日 8 12, 2005

SunRay is good

IT Media のブログサイト、「オルタナティブ・ブログ」の谷川さんによる「むささびの視点」にコメントしてしまいました。2009年までにビジネスPCの5%がシンクライアントになるという話。   何人かコメントを寄せていて、PCの根強さ(利便性)をコメントされる方もおりましたが、私はSunRayを使っていて、いかに便利でセキュリティが高いか、というコメントをしました。なにしろ、PCを持ち歩く必要がないので、40肩で苦しまなくても良いし、たとえば、社内ならどこに行っても(たとえ、米国のオフィスでも)、Javaカードを差し込めば自分のワークスペースに入れるのは、体感すると、すごく便利です。ヴィールスチェックをいちいちしなくて良いし、PCの代替案としては、とっても良いです。SunRay is good for you.   PCが便利、のコメントのなかで、「それこそ「メモを取る」というだけでも普通のPCを使う方が便利なのですよね。」というコメントがあり、「そういえば、最近、PCで会議中にメモを取っている人が多い」と気がつきました。私の昔の上長(韓国人で、とってもエリートな人です)が、会議中にPCを開けていないで、閉じて人の話を聞いたり、人の目を見て話せ、みたいなこと言ってましたが、PCでメモを取っているのにちょっと不快感を持つのは、私が「おやじ」だからでしょうか。  

月曜日 8 01, 2005

Nagoya Foods

椎名誠氏の「全日本食えば食える図鑑」という本を購入。日本中の「えっ、こんなもん食えるの?」という食べ物を中心に、椎名氏体当たりの食レポートです。   ハブやイソギンチャク、エチゼンクラゲ、ハチノコなどと同列に、名古屋の食べ物の突撃レポートがあります。名古屋って怖いところなんだ。   藤井さん、寿がきやの冷やしラーメンにはマヨネーズをかけるようですが、やっぱりそれはおかしい(邪道だあ!)。椎名氏もびっくり!マヨネーズはお好み焼きにかけるもの。でも、この前渋谷のお好み焼き屋にいったらなかった。鉄板が痛むからだけだと思う。けちくさ。ソース焼きそばには生卵ね。マヨネーズはだめ。むろん、たこ焼きにはマヨネーズをかけてはいけません。   一部、名古屋方面の方々のお怒りを買いそうですが、だって変なものは変なんだもん。椎名氏いわく、名古屋は元気でないといきていけない、とか。    

木曜日 7 28, 2005

Sun Java Enterprise System

サンでは、ミドルウェア・ソフトウェアの新しい提供形態・ライセンス形態として、Sun Java Enterprise System という製品を販売しています。   現在のオープン環境で IT のインフラを構築するのに必要な製品がすべてセットになったパッケージで、これさえあれば基幹業務も含んで、どのようなサービスでも提供できます。製品としては、   Sun Java System Application Server Sun Java System Web Server Sun Java System Portal Server Sun Java System Directory Server Enterprise Edition Sun Java System Directory Proxy Server Sun Java System Messaging Server Sun Java System Calendar Server Sun Java System Instant Messaging Sun Java System Access Manager Sun Java System Identity Manager Sun Java System Messaging Queue Sun N1 Service Provisioning System Sun Cluster Sun Java Studio Creator Sun Java Studio Enterprise   ですので、これだけあればどんな要求にも対応できるでしょう。(DBは除く。この話はそのうちに)   特色は、これが「その企業の従業員数x価格」を1年ごとに支払っていただくと使い放題になることです。従業員数は企業の大きさを測る指標として設定しました。ですので、使用している人数という意味ではありません。メリットとしては、   (1)毎年いくら必要なのかが簡単にわかる (2)使えば使うほどお得 (3)上記の製品の組み合わせテストはすでにしてあるので、複数ベンダーの製品の組み合わせで動くか動かないかわからない、といった問題が解消されている (4)複数ベンダーの製品の組み合わせによってサポートが複雑になる危険性を回避   等があります。   「きょうのニュース」で、GM(General Motors)が Sun Java Enterprise System を採用することが決まりました。GMは Sun Java Enterprise System を SOA / Web サービスのインフラとして利用していく、とのことです。このGMの採用で、Sun Java Enterprise System の従業員数(課金対象数)がほぼ100万人となりました。    

月曜日 7 25, 2005

Strange Modern Japanese (Again)

なんか、悲しいお知らせで今日を終わらせたくないので、ちょっとしたネタを。     この前の地震で、枕元に半年前ぐらいに流行った、「問題な日本語」って言う本が落ちてきて、ちらっとみたら、結構、的外れだったことが分かりました。買った当初は、「おざなりとなおざり」の違いだけで、なんか満足しちゃって、あまり突っ込まなかったのですが、今回読み直して、ちょっと赤面、しちゃいましたあ。    たとえば、「これってどうよ」という、おお、そうそう、うちらそう言うね、っという章を読み返したら、なんと、例文が「こっ恥かしい~」状況にありました。「どうよ」の例文として、編者のひとり、砂川有里子筑波大学教授は、   「最近どうよ?元気してる?」   「お台場どうよ?一緒に行かない?」   というのを挙げてますが、そんな風には言わないよ、俺!   「彼はねっ、あのピアニストの千秋雅之の息子だったのよ!!」「どうよっ、これ!!」「ガツ」「千秋雅之の息子で、シュトレーマゼンの弟子で、ピチピチの美少年!!」「新風よ!」「王子様よ!!」   「のだめカンタービレ#4」二ノ宮知子、講談社2003 Copyright    デスよ。これって、筑波大が、隔離された一帯にあるから(失礼)?いやいや。文献は、芸術小説の中だけには在らず、ということでしょうねっ。   (ああっ、言いすぎたあ)。。。。。

A sad thing

私がちょっとファンだった、江戸風俗研究家(?)の杉浦日向子さんが亡くなられてしまいました。40歳にして隠居して、道楽、気楽な生き方をされていたのに。46歳とは、ちょっと早いなあ。とても残念。

水曜日 7 20, 2005

Yose

この連休に、鈴本演芸場に落語を聞きに行きました。ああっ、おもしろかった。テレビにでている人は、出てこなかったけれど、江戸の風情を出している落語の師匠や、とっても軽ーい、マジックとか、粋な曲芸とか、よかった。みなさん、テレビを見るより、粋な寄席芸人の落語や演芸を見ませんか?     きっと、そういった文化を大切にしたほうが、いいと思うなあ。

金曜日 7 15, 2005

Japanese Local Beer

ベルギーのビールの話を書きましたので、日本のビールもがんばってるよ、というお話もしたいのですが、まだまだ、地ビールって一般消費者にまでは届いていませんね。             いったい日本の地ビールってどのくらいあるのか、ですが、「地ビール瓶の博物館」をご覧ください。これは館長さんというハンドルネームの方が日本の地ビールの瓶をすべて集めてしまった、というマニアックなサイトで、そのすべての実物の瓶は、福井県美作町の日本地ビール資料館に寄贈されています。             全部で519銘柄ということですので、地ビールって結構たくさんあります。でも、経営不振でつぶれたり、逆に成功している醸造所もあります。            このコレクターの館長さんは、実は弊社のお客様なので、地ビールフリークの聖地「POPEYE」というお店で「Solaris のアップグレードが実は、けっこう大変なんですよ。」とか言われて頭ポリポリ状態だったのですが、今度は役職が少し変わられて、Web系もすることになったそうなので「館長、Javaやりましょう!」

水曜日 7 13, 2005

Violin Concert

吉田直矢氏の「Violin de night」15回公演に行ってきました。うちのかみさんが追っかけなので、しかたないのですが。。。。。     だいたい、同じプレイヤーが、ピアソラのりベルタンゴとバッハのシャコンヌを第1幕で演奏するかよ、といった感じで、彼はクラシックとか、何だとか、全然関係無く、自分の思うままの表現をしているので、もうそれだけで、今までの常識をくつがえしてくれます。歌う、泣く、叫ぶ、笑う。すべての感情表現をバイオリンで表現するアーティストです。     彼をサポートする、APO(Acoustic Passion Orchestra)は、河崎恵、木次谷紀子と実力派をそろえ、レベルの高い音楽を提供してくれます。    ぜひ、吉田直矢とAPOを応援してください。

月曜日 7 11, 2005

St. Bernarudus

前のブログ(Mobile Phone and Local beer)で、「セントベルナルデス」というベルギービールの事を書きましたが、たぶんほとんどの方が「セントベルナルデス」ってどんなビールかご存じないと思いますので、簡単にご説明します。 まず、「セントベルナルデス」醸造所のあるベルギーですが、実はすばらしいビールだらけの国なんです。詳しいことは、「酒蔵奉行所」のサイトで読んでください。ベルギーには、だれでも認める世界最高峰のビールがたくさんあるのですが、その中でもトラピストビールというのがあり、現在、トラピスト修道会では、トラピストビールと呼べるビールを、世界でたった6つしか認定していません。「シメイ」「オルバル」「ウェストマーレ」「アヘル」「ロシュフォール」「ウェストフーレテレン」の6つです。 「セントベルナルデス」は、1992年までこの「ウェストフーレテレン」を醸造している「セントシクストゥス」という修道院からライセンス契約していました。「ウェストフーレテレン」の生産量が極めて少なく、現地の町に行かないと、ほとんど手に入らない代物です。 「ウェストフーレテレン」とほぼ同じビールの「セントベルナルデス」は気ままに「ウェストフーレテレン」の味と香りを楽しむのにうってつけなのです。たとえば、「セントベルナルデス」Abt 12は「ウェストフーレテレン」Abt 12とほぼ同じ味です。私の尊敬するベルギービールフリークの先駆者、Kenmochiさんによると、 ----- St. Bernardus Abt. 12 種類: 修道院ビール 度数: 9.5% 独断と偏見による評価: **** これも色は黒。濃厚で複雑な味と香りを持つビールでした。 さすがにずっとライセンシーだったこともあるのか、 WestvleterenのAbt 12と似ているところがありました。 甘くてどっしりしているのですが、 単にべたべたしているのではなく、不思議と飽きないのです。 ----- 前回のブログでは、この「セントベルナルデス」醸造所が「ウェストフーレテレン」系のビールしか造っていなかったのに、ヒューガルテン・ホワイトの成功を見て、ウィート(ホワイト)ビール=小麦も使ったビールを造っちゃった(苦労しているのか、もう一儲けたくらんでいるのか、という様子)、という話でした。 ちなみに、私が好きな世界最高峰のビールのひとつは、「ウェストマーレ」のトリペルですネ。

土曜日 7 09, 2005

Mobile Phone and Local beer

昨晩午後8時ごろ、突然ビール友達のH女史より携帯に電話があり、青葉台のビールレストラン「地ビール厨房COPA」で飲みましょう、とのこと。閉店まで飲んでました。H女史は、ベルギービールフリークでは全国的に有名な「四天王」のひとりで、日本の地ビール業界でも、特に醸造家の間で有名です。ビール業界の人ではないのですが。 「携帯と地ビールは細川内閣の時に同時にスタートしたけれど、携帯がこれだけ発展したのに、地ビールはパッとしなかったね。」という話になりました。そういえば、携帯の進歩は目覚ましいものがあって、例えば数年先、どうなっているのか想像するだけでわくわく楽しいですが、地ビールは今後どうなっちゃうんだろう、と心配になります。 昨晩は、日本の地ビール界の唯一の救い、ブライアン・ベアードのスペシャルと、ベルギーのセントベルナルデスのウィート(ホワイト)が目玉でした。ここで、「えっ、セントベルナルデスのウィート?」とつっこみの出来る人はビールをよく知っている人ですが、超マイナーなんですね。ヒューガルテンのホワイトに対抗しようとしているのか、ラベルもそっくりでした。

木曜日 7 07, 2005

My birthday July 16th.

私の誕生日は7月16日なのですが、この日は「藪入り」です。草深い土地へ帰る意で、お盆に奉公人が暇をもらって親元または請人(「うけにん」と呼びます)の家へ帰る日です。また、京都では、祇園祭の宵山で、山鉾が各町内で飾られ、祇園囃子が流れます。よく幕末の時代劇で、夜に祇園囃子が流れていますが、本当に夜祇園囃子が流れるのは、実は15日16日の両日の夜「宵山」だけなのです。あとは山鉾巡行の時ね。一昨年は、16日17日と祇園祭を楽しんできました。日本の夏、そのものを楽しみたいものです。エアコンの効いた部屋に隠れていてはいけませんね。 16日はしかし、駅弁記念日でもあるのね。だれが決めたんでしょう。なんで駅弁かなあ?まあ、桂三枝師匠と同じ誕生日なので、名誉というかなんというか。 16日は3連休の一日目。今年は、沼津のブルーレストラン(青いレストランではなく、レストランの隣でビールを醸造しているとこです)に行くか、上野の立ち飲み屋(これもいい!)にいるか。たぶん両方?

木曜日 4 07, 2005

My Wine Glass

昨晩、ちょっと手がすべって、10年来使ってきた、私のワイングラスを割ってしまった。自分の慣れ親しんだ物が壊れて使えなくなるのはとても寂しい事だ。このワイングラスは実は全然高価なものではなく、実は、ケンタッキーフライドチキンでもらった、カーネル・サンダースがサンタになった足のゴブレットなんだけどね(苦笑)。 工業製品のまったくの偶然で、微妙に良いカーブを持ったこのゴブレットは、非常に非凡で、どんなワインのブーケをもうまく引き出し、フィネスを堪能できるものだった。安いチリワインから南フランスの新進気鋭のドメーヌ、オーストラリア物の傑作、ボルドーのグランクリュまで、あらゆるワインに万能のゴブレットだった。むろん、リデルやバカラ、ウォーターフォードなどの大ぶりのグラスで引き出されるブーケとは比べられないが、小さすぎず、大きすぎず、万能のゴブレットとして私のワインライフを10年支えてきた。 ああ、これからどうやってワインを飲めばいいのだろう。新しい出会いがあればよいのだが。写真、取っておけば良かった。

金曜日 3 25, 2005

What is "Service"

SOA にしろWebサービスにしろ、「サービス」という単位でコンピューティングを考えていく時代ですが、「サービス」と日本人が使う場合とネイティブが「 Service 」といって頭に浮かぶ概念は、同じなのでしょうか?Serve、Servant、Serverなども同じServから来ています。 Goo の英和辞典では Service は、 奉仕; 職務, 公務, 軍務, 兵役; 軍; (役所などの)局, 部, 課; ((集合的)) 勤務している人々; 礼拝(式); 助力, 世話; (時にpl.) 貢献, 有益; 給仕, サービス; サービス業; 【経済】(普通pl.) 用役; 修理; 食[茶]器の一式 (a tea 〜 紅茶セット); (汽車・船の)便; (郵便・電話・ガス・水道などの)公共事業[施設]; 【法】(令状の)送達; 【テニスなど】サーブ; 【海事】巻き索; 種付け; 軍用の; アフターサービスの. 思った以上に軍務関係に使われることが多いのが意外です。あとはキリスト教関係でしょうか。「 I serve God 」とかの使い方があります。日本でサービスというと、 (1)相手のために気を配って尽くすこと。 (2)品物を売るとき、客の便宜を図ったり値引きや景品をつけたりすること。 となり、どちらかというと、「気配り」が背景にちらつきます。おそらく、「奉仕」のなかには「利害を度外視した」といった意味合いを日本人は感じ取ります。 コンピュータにおける「サービス」では、「気配り」とか「利害を度外視した」という意味合いはありません。「サービス」とは、コンピューティングにおける一連の意味ある処理を指します。意味あるとはユーザにとっての意味で、別の言葉を使うならば、ビジネスロジックとかビジネスプロセスと言い換えても良いかも知れません。 いままでは、コンピューティングの処理単位はプログラムだったり、アプリケーションだったりしました。プログラムやアプリケーションは、ビジネスロジックやビジネスプロセスと同じである場合もあり、一部分の場合もあります。たとえば、旅行の予約をする際、飛行機の予約、ホテルの予約、レンタカーの予約をそれぞれの会社(航空会社、ホテル、レンタカー)のWeb サイトに行ってそれぞれ予約していました。今後これをサービスとして考えると、「旅行の予約」というサービスにログインすると、フライト、ホテル、レンタカーの予約を完了してくれる、という処理になります。 ユーザにとっては「旅行の予約」をしたいのであり、ユーザにとって意味のある処理、「サービス」にアクセスするのが SOA の方向性です。いままではアプリケーションデベロップメントでしたが、SOA ではサービスクリエーションを行います。従って、SOAはツールやプロトコルの話ではなく、開発論の転換なのです。開発論がまずあって、ツールやプロトコルはその目的を達成するためにあるのであり、誤った議論をしてはいけません。 さて、この「旅行の予約」というサービスの例の場合、複雑なのは、飛行機の予約、ホテルの予約、レンタカーの予約もそれぞれサービスになりうることです。「サービスの粒度」という問題が SOA では必ず出てきます。適切な粒度のサービスは固定的な定義をすることが出来ません。個々のサービスの内容によって適切な粒度を決定する必要があり、決定するひとの経験とスキルが必要になります。 つまり、SOA は一日にしてならず、2年から3年の長いスパンで会社全体で積み上げていく、大きなプロジェクトです。これにはトップの決断とコミットメントが不可欠で、それができるかどうかがその組織や企業が今後の IT を確実に利用していけるかどうかを左右することにまります。 サンは本格的にこの SOA を推進していくことになると思いますが、世界の動向を見ながらも、日本独自の部分も付け加えていく必要があるでしょう。もしかしたら、日本独自の部分というのは、「気配り」なのかも知れません。