Hiroyuki Wajima
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Hiroyuki Wajima
Sr. Technical Specialist
Sun Java Consulting
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20060715 2006年 7月 15日 土曜日
医療機関のIT化,インテグレーション
最近,子供を連れていろいろな医療機関に行くことが多いのですが,医療機関のITシステムはいわゆる「サイロ」の巣窟のようです。私が遭遇して「IT化されるといいのになぁ…」,「(SOA等を活用して)インテグレーションされるといいのになぁ…」と思ったケースを挙げてみます。
(いわゆる医療業界の常識は全く知らないので,思うままがままに書いてみます。あと,セキュリティ上の問題点もいろいろありそうですが,その辺はちょっと脇においておきます。)
  1. 問診表
    初めての医療機関,薬局に行くと,様々な個人情報(住所,氏名,年齢,連絡先,既往症,アレルギーの有無,今回受診した経緯など)を,問診表に記入させられます。医療機関も薬局もCRMのようなシステムが導入されているようなのですが,たぶんスタンドアローンのシステムなのではないでしょうか。統一データベースみたいなもので一元管理してもらえると無駄が省けます。
  2. 診察券
    医療機関ごとに診察券が発行されます。これも数が増えてくると管理が結構面倒です。統一カードみたいなものを作ってもらいたいです。(住基カードが普及すると,統一カードみたいに使えるようになるのでしょうか…)
  3. 処方箋
    医療機関を受診すると,紙に印刷された処方箋を持って,院外の薬局に行かされます。医療機関と薬局のシステムがオンラインで繋がっていれば,紙をわざわざ持っていかなくても良いですよね。
  4. おくすり手帳
    いまどきの薬局では「おくすり手帳」なるものを配っています。これは何かというと,ある人がいろいろな薬局でもらった薬に関する情報を一元管理するための手帳です。薬が処方されるときに,今回の処方薬一覧を印刷した「おくすり手帳」用のシールをくれます。このシールを「おくすり手帳」に貼ってください,という訳です。何も無かった頃に比べると格段の進歩なのかもしれませんが,煩わしいです。ユーザに責任を転嫁せず,統一データベースみたいなもので管理してほしいですね。
  5. 予約システム
    進んでいる医療機関では,携帯でオンライン予約できたり,待ち人数をリアルタイムで確認できたりします。ただし,そうでないところも多いです。
    先日受診したとある大病院では,最近大々的にシステムの入れ替えがあったようです。例えば,再診予約システムが導入されており,診察が終わったその場で次の受診日時を予約できます。それから,再診の自動受付機も導入されています。診察券を挿し込むと受付番号が発行され,その番号を使って,診察室前の電光掲示板で呼び出しが行われます(個人情報保護への配慮でしょうか)。ただし…いったん治療が終わったり,予約をキャンセルしたりすると,次の予約をするためのユーザインタフェースが電話のみになってしまいます。さらに,電話受付センターの受付時間が14:00 - 17:00の3時間のみ,しかも全く繋がりません。ストレス性胃炎になってしまいそうです。
  6. 紹介状
    症状が重かったり,詳しい検査が必要になったりすると,紙の紹介状を持って他の医療機関に行かされます。紹介状には,これまでの経緯等が記入されているそうです。また,レントゲン写真等がある場合には,それも持たされるようです。紹介状があればまだしも,引越ししたりして新しい医療機関に行かなければならなくなった場合には,口頭でこれまでの経緯を説明しなければなりません。とっても面倒です。カルテが統一データベースで管理されていれば済みますよね。
この分野,韓国では非常に進んでいるようです。イギリスでも積極的な取り組みがなされています。イギリスNHSのシステムは現在,徐々に出来上がっているようですが,統一データベースSpineをBTが運営しています。そして,このSpineの統合基盤として使われているのが,何を隠そうSun Java CAPS(a.k.a. SeeBeyond, Sun Java Integration Suite)なのです。

調べてみると,日本でも平成13年に厚生労働省に対して「保険医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」という提言がなされていました。上に書いたような内容はおおよそ網羅されています。目標年次が平成18年だったそうですが…早く実現してほしい内容です。

(*)愚痴っぽい内容ばかり書いてしまいましたが,子供が出来て良い面でびっくりしたことを1つ。(自治体によって違いはあるようですが)乳幼児の医療費はほぼタダで済みます。これは地方自治体が乳幼児の医療費助成制度(マル乳)を導入してくれているからです(例えば東京23区では…)。うちの場合,医療機関でも薬局でもほぼ現金不要です。素晴らしい。
最近キーワードになっている「少子化対策」,いろいろ考えるところはありますが,ユーザにメリットがある施策は積極的に実行して欲しいものです。

posted by wajima 7月 15日 2006年, 12:00:00 午前 JST Permalink 投稿されたコメント [0]