2006年 11月 28日 火曜日
やっぱり Sun がスキ!
戦場に咲いた一輪の花 Sun Fire X4600 の華麗な性能
Sun Fire T2000 で世界記録樹立!
BEAがSun Fire Blade x8400 で世界記録を樹立!
きらびやかに世界記録のプレスをSunが発表すると、競合他社も負けじとこれに迫るような性能値で応戦する。
業界標準のアプリケーションサーバの性能指標として名高いSPECjAppServer2004においてもこのような攻防は活発でして、特に Sun が Sun Fire T2000を使用した性能値を発表した昨年秋頃から各社の応酬は激化してきており、今後も予断を許さない状況が続きそうです。
今日は「こんな主戦場にまた一つ大物(性能値)が投入されました。」というお知らせではなく、そんな白兵戦の最中、最前線からは一歩距離を置いた所で知的に光る逸品(性能値)があるのを皆さまに知って頂きたくて筆をとりました。きっと皆さんもあらためて Sunが好きになるはずです。
タイトルにもあります通り、その「逸品」とは Sun Fire X4600 を使用して今年 2006年8月 に発表した SPECjAppServer2004 の性能値になります。尚、Sun Fire X4600とは Sunが今年の夏に発表した AMD Opteronチップを 8CPU/16コア搭載する高さ 4RUのサーバです。
http://www.spec.org/jAppServer2004/results/res2006q3/jAppServer2004-20060802-00033.html
1000.86JOPSに秘められた意味
1000.86 JOPS
なんの変哲もない性能値と思われた方、いらっしゃるかもしれません。
確かにこの数字、これだけを見るとぱっと見、あまり見栄えがしないかもしれません。
他にも 1000.86 JOPS を上回る値ならたくさんあります。
でも、実はこの数値、他の構成にはない大きな特徴をもっているのです。よく見てみると。もうお気づきですか?
そう、実は Solaris Container を使用しているのです。それもアプリケーションサーバ 6台に加えて、データベースサーバ 1台を統合する形で。Solaris Container とは、一台のサーバーハードウェア上で、SolarisOSを複数仮想的に稼働することを実現するOS仮想化技術で、他のOS仮想化技術と比較して低いオーバーヘッドが長所として挙げられます。
詳しい構成にご興味がある方のために少しだけ解説しますと、X4600 は下記の図のように構成されています。 WebLogicサーバ 6インスタンスのために各 1CPU/2Core のコンテナを計6つ構成し、またデータベースのために2CPU/4Coreのコンテナを1つ構成しています。
なぜ、アプリケーションサーバベンチにデータベースまで統合したのか?
ベンチマークに詳しい方、経験のある方なら分かって頂けると思いますが、SPECjAppServer2004 に限らず OLTP系の性能を計測する時、そのチューニングの範囲はアプリケーションサーバだけでなくデータベースまで及びます。これは、データベースサーバの性能を向上させないとアプリケーションサーバの性能を最大限引き出すことが難しいためというごく当たり前の摂理によります。ですので、通常アプリケーションサーバーの性能指標である SPECjAppServer2004の計測をする際はデータベースは別サーバ上で稼働させ、わざわざアプリケーションサーバと統合するようなことはしません。では、なぜ、この X4600 の性能値だけがわざわざデータベースまで統合しているのでしょうか?
それは、Sun が提案する未来を見据えた性能指標があるからなのです。
Space Watt and Performance、略して SWaP という指標は、単なる高いパフォーマンスやこれをコストで割っただけのコストパフォーマンスでは本当によい性能、システムが見つからないのではという指摘から来ています。
どういうことかと言いますと、システム選定時は何かとパフォーマンスにばかり目がいきがちになりますが、現実のシステム管理者はラックスペースや消費電力といった別の制約に縛られながら性能を求めなくてはなりません。そこで、パフォーマンスに加えて、スペースと消費電力も加味した形で提案されたのが SWaP という性能指標なのです。下記はその算出式になります。
パフォーマンス
SWaP = ---------------------------------
ラックスペース x 消費電力
新しく見えてくる X4600 の真価
SWaPに関するより詳しい情報はこちらをご覧頂きたいと思いますが、ここでは SWaP を使って今まで私たちが見慣れた SPECjAppServer2004 の値を見直してみたいと思います。
下記がその結果になります。SWaP値が高い程、優位であることになります。
| ベンダ | 構成 | パフォーマンス | スペース | 消費電力 | SWaP値 |
|---|---|---|---|---|---|
| Sun | 1ノードのX4600(App/DB) | 1000.86 | 4RU | 1200ワット | 0.21 |
| HP | 6ノードのDL380(App) 1ノードのrx8620(DB) | 1664.36 | 23RU | 5482ワット | 0.01 |
| IBM | 5ノードのx365 (App) 2ノードのx365(DB) | 1343.47 | 21RU | 4984ワット | 0.01 |
どうですか?
その差が歴然としていませんか?
それもそのはずです。なぜならば、X4600の値は一台に集約しているのですから、圧倒的にスペースが節約できているのです。そして、これを支えているのが、皆さんお馴染みの Solaris Cotainer による低いオーバーヘッドという大きな武器であることはもうお分かりですよね?
OS仮想化技術の課題の一つにオーバヘッドをいかに低く抑えるかというのがありますが、Solaris Container の場合、グローバルゾーンという各コンテナを管理する親玉コンテナのカーネルを各コンテナが共有することで、これを最小限に抑えることができているのです。
しかも、BEA WebLogicサーバも IBM社の DB2も Solaris Containerに対応するライセンス体系を既に発表していますので、X4600という 8CPU/16コア構成でも、それぞれのアプリケーションはそれが稼働するコンテナ分のライセンスを取得すればよいので、アプリケーションの観点からも不要なライセンスを余計に購入する心配は要りません。
BEA WebLogic Server 1CPU/2コアのコンテナ 6個 → 6CPU分のライセンスでOK IBM DB2 データベース 2CPU/4コアのコンテナ 1個 → 2CPU分のライセンスでOK
X4600が発表された頃、よく社外の方から「こんなに大きな AMD Opteronマシンの用途が分からないよ。」とご指摘を頂くことがありました。Solaris Containerが発表された頃も、よく皆さまから「他のOS仮想化技術があるのに、なぜ、わざわざコンテナなの?」とご指摘を頂くこともありました。事実、的確にお答えできずに慌てたこともあります。
でも、今こうやって両者を合わせてみてどうでしょう。
ハードウェアに加えて、OSまで設計している Sunならではの「8CPU AMD OpteronサーバとSolaris Container の組み合わせ」という提案が、データセンターにおける課題に見事に応えられていると言えないでしょうか。
今回は SPECjAppServer2004 における X4600を取り上げていますが、このような視点で既にある性能値を見直してみると、今まで見えていなかったサーバの新しい素顔が見えてくるかもしれませんので、是非試して頂きたいと思います。
そして、Sun Fire X4600 も Solaris Containerも、色んな用途に使えるマシン、技術ですので是非今後もご贔屓にして頂ければ幸いです。
[1] Standard Performance Evaluation Corporation web site.
http://www.spec.org
[2]APPLICATION AND DATABASE SERVER CONSOLIDATION ON
THE SUN FIRE" X4600 SERVER USING SOLARIS" CONTAINERS
http://www.sun.com/blueprints/1006/820-0040.html
[3]HP DL380の SPECjAppServer2004の数値
http://www.spec.org/jAppServer2004/results/res2005q3/jAppServer2004-20050802-00015.html
[4]IBM x365の SPECjAppServer2004の数値
http://www.spec.org/jAppServer2004/results/res2004q4/jAppServer2004-20041123-00006.html
[5] HP DL380、rx8620 の仕様
http://h18004.www1.hp.com/products/quickspecs/12166_na/12166_na.html
http://h18000.www1.hp.com/products/quickspecs/11849_div/11849_div.HTML
[6] IBM x365 の仕様
http://www.redbooks.ibm.com/abstracts/REDP3826.html?Open
Posted at 07:05午後 11 28, 2006 by kan in Sun | 投稿されたコメント[2]
Sunグッズ紹介(6)
Sun のロゴ入りグッズ紹介の第六弾です。
・Java Ring
先日、GPLv2 (GNU general Public Licence v2) として
オープンソース化された Java のロゴ入りシルバーリングです。
Java のロゴが指元にキラリと光ります!
・Sun のロゴ入りシステム手帳
Sun のロゴ入りシステム手帳です。
手触りのいい、皮製表紙のシステム手帳です。
・Sun のロゴ入り手帳
Sun のロゴ入り手帳です。
今の時期にぴったりの手帳です。
皆様は来年度の手帳は用意されましたでしょうか?
・Sun のロゴ入りバッテリーチェッカー
Sun のロゴ入りバッテリーチェッカーです。
各種電池のバッテリーの残量が確認でき便利です。
・Sun と Java のロゴ入りメモ帳
Sun と Java のロゴ入りメモ帳です。
電話の時などのちょっとしたメモに最適です。
Posted at 09:27午後 11 27, 2006 by Naoyuki Yamada in Goods | 投稿されたコメント[0]
Solaris で NAT ルータ
Solaris 10 にデフォルトでインストールされている Solaris IP Filter を使ってNAT ルータを作る事ができます。
シンプルな構成であれば、以下のように簡単に設定可能です。
例えば、以下の環境で、LAN 内部の全てのマシンからの外部へのアクセスを、
10.14.3.168 というアドレスで行いたい場合を考えます。
/etc/ipf/pfil.ap ファイルを編集し、 使用するインタフェースの行のコメントを外します。
eri0 と ce0 をフィルタリングしたいならば、
... #qfe -1 0 pfil eri -1 0 pfil ce -1 0 pfil #bge -1 0 pfil ...次に、/etc/ipf/ipnat.conf を作成して、NAT のルールを定義します。
ce0 から出て行く全てのパケットの送信元アドレスを 10.14.3.168 に変換するには
map ce0 192.168.128.0/24 -> 10.14.3.168/32 portmap tcp/udp 20000:30000 map ce0 192.168.128.0/24 -> 10.14.3.168/321行目は、TCP と UDP 用、2行目は ICMP (ping等) 用です。
編集後、リブートし、パケット転送を有効化し、ipfilter を起動すると、NAT ルータが完成です。
# init 6 # svcadm enable network/ipfilter # routeadm -u -e ipv4-forwardingしっかり NAT が動作しているか、確認してみましょう
NAT ルータマシン上で下記のコマンドを実行してパケットを監視しながら
# snoop -V -r -d eri0 icmp or port telnet
# snoop -V -r -d ce0 icmp or port telnetLAN 内部のクライアントマシンから ping や telnet をしてみましょう。
% ping (ターゲットマシンのIP) % telnet (ターゲットマシンのIP)IP アドレスが 書き換えられていたり、ポート番号が変換されていたりする様子を
読み取る事ができます。
このほかにも、IP Filter は NAT での静的ポートマッピングや、 パケット通過・破棄などの
ファイアウォールとしての機能も備えており、 システムに合わせて柔軟な設定が可能です。
Posted at 10:15午後 11 26, 2006 by noriho in Sun | 投稿されたコメント[0]
パワーカリキュレータ
- Sun Fire X2100 M2
- Sun Fire X2200
- Sun Fire X4100
- Sun Fire X4200
- Sun Fire X4500
- Sun Fire X4600
- Sun Blade 8000
Posted at 06:21午後 11 24, 2006 by Naoyuki Yamada in Sun | 投稿されたコメント[0]
VMwareでSolarisを動かす
自分の PC と共に Solaris 環境をいつでも持ち歩きたい、というのはいつの 時代も Solaris 使いにとって共通した願いです。しかし、様々な事情により Windows 環境を日常的に使用せざるを得ない人々にとって、パーティション を切り直してリブートで切り替えるデュアルブート環境は使い勝手が悪く、 特に初心者にはドライバ設定などもありハードルが高かったのも事実です。 しかし最近の PC の高性能化により、仮想化ソフトウェアのゲスト OS として Solaris を GNOME Desktop と共に動作させることも現実的になってきまし た。幸い仮想化ソフトウェアには無償で提供されているものもあり、これを 使えば非常に良い Solaris 学習環境が整います。そこで試しに私の PC にも 無償の仮想化ソフトウェアの一つである VMware Server をインストールして みました。
今回使用する PC のスペックは次の通りです。
ACER Aspire 5102WLMi * AMD Turion64 x2 TL-50 (1.6 GHz, 512 KB L2, 256 KB L1 on each core) * 1.5 GB DDR2 RAM * ATI Radeon xPress 1100 integrated graphics card * Realtek 10/100Mbps Ethernet * Atheros Wireless 802.11 a/b/g
まず、必要なソフトウェア、VMware Server と Solaris 10 (または Solaris Express) を入手します。
VMware Server は VMware のウェブサイトからダウンロードできます。
http://www.vmware.com/ja/products/server/
シリアルキーが必要なためユーザー登録が必要です。
Solaris 10 と Solaris Express は Sun のダウンロードセンターから 入手します。
- http://www.sun.com/software/solaris/get.jsp - http://www.sun.com/software/solaris/solaris-express/get.jsp
次に VMware Server をインストールし、起動して仮想サーバーを作成 します。ゲスト OS のタイプは Sun Solaris を選択します。さらに今回は PC に AMD64 プロセッサである Turion64 X2 が搭載されているので、 Solaris バージョンとして Solaris 10 64-bit を選択します。メモリ容量 は recommended minimum では 256MB となっていますが 350MB か 400MB くらいあったほうが良いでしょう。ディスクは Solaris 10 フルインストール で 5GB 程度ですが、ディスクイメージファイルは圧縮効率が良いようで、 NTFS の圧縮フォルダに作成してみると、容量 4.58GB のディスクイメージ が 2.45GB まで圧縮されました。

仮想マシンを作成したら Solaris をインストールします。PC の DVD ドライブを使ってインストールすることもできますが、ダウンロードした ISO イメージを直接指定することもできます。DVD メディアからの インストールはやはり仮想マシン、若干時間がかかりますので、ISO イメージ を使う方がおすすめです。
Solaris のインストールが完了したら VMware Tools をインストール しておきましょう。VMware コンソールのプルダウンメニューから "VM" -> "Install VMware Tools" を選択します。すると仮想マシン内の Solaris GNOME Desktop に仮想 CDROM がポップアップしてきます。ちょっと不思議な 感じですが、仮想 CDROM 内に現れたパッケージをゲスト内でインストール すれば完了です。VMware Tools によりグラフィクス処理とマウスの動きが 改善するのが分かると思います。
後は画面サイズを PC に合わせればインストールは完了です。仮想マシン の動作環境を確認してみると、
# isainfo
amd64 i386
#
# psrinfo -vp
The physical processor has 1 virtual プロセッサ (0)
x86 (AuthenticAMD family 15 model 72 step 2 clock 1600 MHz)
AMD Turion(tm) 64 X2 Mobile Technology TL-50
The physical processor has 1 virtual プロセッサ (1)
x86 (AuthenticAMD family 15 model 72 step 2 clock 1600 MHz)
AMD Turion(tm) 64 X2 Mobile Technology TL-50
#
ちょっと予想外でしたが、32bit の Windows XP 上で確かに 64-bit Solaris が動作しています。
ネットワークはどうでしょうか。
# ifconfig -a lo0: flags=2001000849mtu 8232 index 1 inet 127.0.0.1 netmask ff000000 e1000g0: flags=1000843 mtu 1500 index 2 inet 192.168.159.10 netmask ffffff00 broadcast 192.168.159.255 ether 0:c:29:8d:6a:21
Intel PRO/1000 がエミュレーションされているようです。
ディスクの inquiry データは format コマンドで見ると次の通りです。
# format
Searching for disks...done
AVAILABLE DISK SELECTIONS:
0. c1t0d0
/pci@0,0/pci1000,30@10/sd@0,0
Specify disk (enter its number): 0
selecting c1t0d0
[disk formatted]
....
format>
format> inq
Vendor: VMware,
Product: VMware Virtual S
Revision: 1.0
format>
参考までに prtdiag の結果はこんな感じです。
# prtdiag -v
System Configuration: VMware, Inc. VMware Virtual Platform
BIOS Configuration: Phoenix Technologies LTD 6.00 04/17/2006
==== Processor Sockets ====================================
Version Location Tag
-------------------------------- --------------------------
CPU socket #0
CPU socket #1
==== Memory Device Sockets ================================
Type Status Set Device Locator Bank Locator
------- ------ --- ------------------- --------------------
DRAM in use 0 RAM slot #0 RAM slot #0
DRAM in use 0 RAM slot #1 RAM slot #1
DRAM in use 0 RAM slot #2 RAM slot #2
DRAM empty 0 RAM slot #3 RAM slot #3
==== On-Board Devices =====================================
VMware SVGA II
ES1371
==== Upgradeable Slots ====================================
ID Status Type Description
--- --------- ---------------- ----------------------------
0 unknown ISA ISA Slot J8
0 unknown ISA ISA Slot J9
0 unknown ISA ISA Slot J10
1 in use PCI PCI Slot J11
2 in use PCI PCI Slot J12
3 in use PCI PCI Slot J13
4 in use PCI PCI Slot J14
#
パワーのある PC なら仮想マシンをいくつも立ち上げて仮想クライアント サーバーシステムや仮想グリッドコンピューティングなども可能です。皆さん も是非 PC に Solaris 仮想マシンをインストールして今までに無い快適な Solaris ライフを楽しんでください。
Posted at 07:16午後 11 22, 2006 by masahiko in Sun | 投稿されたコメント[1]
ZFS のレプリカを作成する
今回は、ZFS のファイルシステムを筐体間でレプリカを作成する方法を
紹介します。
ZFS は、ファイルシステムのスナップショットをバックアップ/リストアする
機能を備えており、これを使う事でファイルシステムのリモートコピーを作成す
る事ができます。
さらに、ZFSはスナップショットの差分バックアップも取得可能なので、
バックアップ/リストアする為のデータ量を最小限に抑える事も可能です。
それでは、実際にファイルシステムのレプリカを作成してみましょう。
今回は、motoサーバにある pool/testdata1 ファイルシステムを、sakiサーバ
の pool/testdata2 にレプリカを作成してみます。
このテストを行う前提環境として、ファイルシステムのレプリカ情報を ssh で自動
転送する為に、root 権限で ssh の自動ログインが可能な環境を構築する必要があります。
<Step.1>
まずは、コピー元のサーバ(moto)にて最新のスナップショット(pool/testdata1@snap-1) を作成します。moto# zfs snapshot pool/testdata1@snap-1
<Step.2>
最初の一回だけ ZFS pool 内の全データをコピー先サーバ(saki)に転送します。moto# zfs send pool/testdata1@snap-1 | ssh saki zfs recv pool/testdata2@snap-1この時点でコピー元サーバ(moto)のスナップショット testdata1@snap-1 がコピー先サーバ(saki)に 反映されました。
<Step.3>
ここで差分を作成する為に pool/testdata1ファイルシステム内に新規ファイルを数個作成します。
<Step.4>
最新ファイルシステムのスナップショット(pool/testdata1@snap-2)を作成します。moto# zfs snapshot pool/testdata1@snap-2
<Step.5>
差分データ(snap-1と snap-2 の差分)を抽出してレプリカを作成します。
もし、コピー先のファイルシステムに対して内容が変更され、前回のスナップショット (pool/testdata2@snap-1) と違う 内容になっていた場合、前回のスナップショットにロールバックする必要があります。moto# zfs send -i pool/testdata1@snap-1 pool/testdata1@snap-2 | \ ssh saki zfs recv pool/testdata2
これで正・副ファイルシステムの同期が可能になりました。これ以降は Step.4 〜 Step.5 を
繰り返す事により差分バックアップによる ZFS ファイルシステムの筐体間レプリカが作成可能
になります。
この手順は、リアルタイムでの同期は難しいですが、一日一回の同期をとる(バックアップをとる) 運用には向いているのではないでしょうか? X4500 などニアラインストレージとして使用する場合、 ファイルシステムのレプリカを別筐体に作成する運用も多いと思います。
[注意事項]
レプリケート実行中は、コピー先のファイルシステムはアンマウントされる為、
アンマウントができない状態の時は失敗します。
[エラー内容]
cannot unmount '/pool/testdata2': デバイスは使用中です cannot receive: dataset is busy cannot mount '/pool/testdata2': directory is not empty
Posted at 06:02午後 11 21, 2006 by Naoyuki Yamada in Sun | 投稿されたコメント[1]
コンテナ(ゾーン)内で ZFS
ゾーン内でも ZFS が使えるのをご存じですか?
ゾーン内でスナップショットの作成やロールバック、
新たな ZFS のファイルシステムを作成可能なので結構便利です。
かなり簡単に作成できますので、Solaris 10 6/06 で実際に確認しました。
プロンプト "global# " は global zone で実行したコマンド、 プロンプト"zonezfs# " は zonezfs という名前の non-global zone で 実行したコマンドです。
1. global zone でプールやファイルシステム作成
今回は tank/zone/zonezfs を non-global zone である "zonezfs" の配下に置きます。 non-global zone 内でどのように見えるか確認するために、 関係ないファイルシステム(tank/test01, tank/zone/test01)を作成してみてます。
global# zpool create tank raidz c1t0d0 c1t0d1 c1t0d2 c1t0d3 global# zfs create tank/test01 global# zfs create tank/zone global# zfs create tank/zone/zonezfs global# zfs create tank/zone/test01 global# zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT tank 366K 350M 53K /tank tank/test01 49K 350M 49K /tank/test01 tank/zone 149K 350M 51K /tank/zone tank/zone/test01 49K 350M 49K /tank/zone/test01 tank/zone/zonezfs 49K 350M 49K /tank/zone/zonezfs
2. non-global zone 作成
"add dataset" がポイントです。
global# zonecfg -z zonezfs zonezfs: そのような構成済みゾーンはありません 'create' を使用して、新しいゾーンの構成を開始してください。 zonecfg:zonezfs> create zonecfg:zonezfs> add net zonecfg:zonezfs:net> set address=192.168.32.51 zonecfg:zonezfs:net> set physical=hme0 zonecfg:zonezfs:net> end zonecfg:zonezfs> set zonepath=/export/home/zonezfs zonecfg:zonezfs> add dataset zonecfg:zonezfs:dataset> set name=tank/zone/zonezfs zonecfg:zonezfs:dataset> end zonecfg:zonezfs> verify zonecfg:zonezfs> commit zonecfg:zonezfs> global# zoneadm -z zonezfs install Preparing to install zone. Creating list of files to copy from the global zone. Copying <2569> files to the zone. Initializing zone product registry. Determining zone package initialization order. Preparing to initialize <1072> packages on the zone. Initialized <1072> packages on zone. Zone is initialized. The file contains a log of the zone installation. global# zoneadm -z zonezfs boot
3. non-global zone で ZFS の操作
3.1. ZFS の確認
global zone では tank/test01, tank/zone/test01 という zonezfs には関係ないファイルシステムを作成していますが、zonezfs では 表示されません。つまり自分の親階層のデータセット以外表示されない仕組みに なっています
zonezfs# zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT tank 366K 350M 53K /tank tank/zone 149K 350M 51K /tank/zone tank/zone/zonezfs 49K 350M 49K /tank/zone/zonezfs
3.2. ファイルシステムの作成
新しいファイルシステム作成も一瞬でした
zonezfs# zfs create tank/zone/zonezfs/test01 zonezfs# zfs create tank/zone/zonezfs/test02 zonezfs# zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT tank 100M 250M 53K /tank tank/zone 100M 250M 51K /tank/zone tank/zone/zonezfs 153K 350M 55K /tank/zone/zonezfs tank/zone/zonezfs/test01 49K 350M 49K /tank/zone/zonezfs/test01 tank/zone/zonezfs/test02 49K 350M 49K /tank/zone/zonezfs/test02
3.3. スナップショットの作成
特に問題無く non-global zone 内でスナップショット作成も可能でした
zonezfs# cd /tank/zone/zonezfs/test01 zonezfs# touch a zonezfs# zfs snapshot tank/zone/zonezfs/test01@today zonezfs# pwd /tank/zone/zonezfs/test01 zonezfs# cd .zfs/snapshot/today/ zonezfs# ls a
3.4. ロールバック
特に問題無く non-global zone 内でロールバックが可能でした。
zonezfs# zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT tank 100M 250M 53K /tank tank/zone 100M 250M 51K /tank/zone tank/zone/zonezfs 151K 350M 53K /tank/zone/zonezfs tank/zone/zonezfs/test01 49K 350M 49K /tank/zone/zonezfs/test01 tank/zone/zonezfs/test01@today 0 - 49K - tank/zone/zonezfs/test02 49K 350M 49K /tank/zone/zonezfs/test02 zonezfs# touch /tank/zone/zonezfs/test01/b zonezfs# ls /tank/zone/zonezfs/test01/ a b zonezfs# cd zonezfs# zfs rollback tank/zone/zonezfs/test01@today zonezfs# ls /tank/zone/zonezfs/test01/ a
non-global zone 内でも global zone と同様にスナップショット/ ロールバックが出来ることが確認出来ました。 事実上個数無制限のスナップショットを使って、要所要所で スナップショットをとると少し前のデータに簡単にアクセスできて 便利ですよね。
Posted at 11:44午前 11 06, 2006 by Chizu Kitano in Sun | 投稿されたコメント[0]