2009年 10月 28日 水曜日
やっぱり Sun がスキ!
Calendar Server 7 を iPhone から使ってみよう
サンは今年9月末にCommunications Suite 7 を新しく発表しました。
今回は、その Communications Suite 7 に含まれる新しい CalDAV 対応カレンダサーバである Calendar Server 7 をインストール・設定し、iPhone, Thunderbird Lightining から利用してみましょう。
Calendar Server 7 のインストールシナリオを確認すると、カレンダサーバのインストールには下記の手順が必要になります。
- Directory Server のインストール
- GlassFish Enterprise Server 2.1 のインストール
- Calendar Server と MySQL のインストール
- MySQL の設定
- Calendar Server の設定
また、Calendar Server のユーザ管理には Delegated Administrator が使えます。
Delegated Administrator では、Access Manager を利用する Schema 2 を利用する構成方法と、Access Manager を使わず Directory Server だけで利用できる Schema 1 を利用する構成方法があります。
今回は単純に Calendar Server のみ使えれば良いので、Scheme 1 を利用する設定にて Delegated Administrator をインストールしましょう。
- ソフトウェアの入手
- Directory Server のインストール
- GlassFish Enterprise Server 2.1 のインストール
- Delegated Administrator のインストール
- Calendar Server と MySQL のインストール
- MySQL の設定
- Calendar Server の設定
- カレンダユーザの作成
- iPhone からの設定
- Thunderbird Lightning からの設定
1. ソフトウェアの入手
まずは、入手先より Communications Suite 7, GlassFish Enterprise Server 2.1 Patch 02, Directory Server 6.3.1 をダウンロードします。
sw-79# pwd /var/tmp/Comm7 sw-79# ls 126748-05.zip ci-7.0-0.02-SunOS_sparc.zip DSEE.6.3.Solaris-Sparc-full.tar.gz sges_ee-2_1-p02-solaris-sparc.bin sw-79#
2. Directory Server のインストール
Direcotry Server は、Communications Suite 7 Installation Scenario - Directory Server に沿って、インストールします。
3. GlassFish Enterprise Server 2.1 のインストール
GlassFish も同様に、Communications Suite 7 Installation Scenario - GlassFish Enterprise Server に沿って、インストールします。
JDK6 がインストールされていない場合は、入手先よりパッケージをダウンロードしてドキュメントを参考にインストールしてください。
4. Delegated Administrator のインストール・設定
Delegated Administrator は、Direct LDAP モードで設定するので、下記のログを参考にインストールしてください。
インストール・設定が完了したら http://hostname:8080/da にて管理画面にログインできます。
5. Calendar Server と MySQL のインストール
6. MySQL の設定
7. Calendar Server の設定
8. カレンダユーザの作成
DAの管理画面(http://hostname:8080/da)より、サービスパッケージを割り当ててユーザを作成しましょう。
まず、組織にサービスパッケージを割り当てます。
次に、サービスパッケージを割り当てたユーザを作成します。
9. iPhone からの設定
※ クライアント設定はこのドキュメントが参考になります。
設定 -> メール -> アカウントを追加を選びます。

その他を選びます。

CalDAV アカウントを追加を選びます。

サーバ欄にアカウント URL を設定・ユーザ名とパスワードを設定します。
※ 今回のテストではアカウント URL は、http://sw-79.japan.sun.com:8080/davserver/dav/principals/japan.sun.com/test1/ になります。


サーバ欄には、URL では無く、サーバ名が表示されます。

詳細設定を確認すると、ポート番号と URL が入力されている事を確認できます。

カレンダアプリを起動するとサーバが追加されていることが確認できます。

テストの予定を追加してみましょう。


10. Thunderbird Lightning からの設定
※ クライアント設定はこのドキュメントが参考になります。
Lightning から新しいカレンダを登録します。
CalDAV を選んで、URL を入力します。
※ 今回のテストではアカウント URL は、http://sw-79.japan.sun.com:8080/davserver/dav/home/test1@japan.sun.com/calendar になります。
設定を終えると、ユーザ名とパスワードを入力するウィンドウが開きます。
ただしく、ログインできると iPhone から入力したテストの予定が確認できます。
まとめ
以上で設定は終了です。
このように、新しいカレンダサーバは標準規格である CalDAV をサポートしているため、今回設定した iPhone, Lightning のほかにも Apple の iCal など多様なクライアントから利用可能です。
ぜひ新しい、カレンダサーバをお試し下さい!
Posted at 05:00午後 10 28, 2009 by Masayuki Imai in Sun | 投稿されたコメント[0]
User/Group単位で ZFS の quota を設定する方法
今回は、前回に引き続き Solaris 10 10/09(Update 8) でサポートされた ZFS 新機能の関連記事で、ZFS の quota 管理がユーザ/グループ単位で設定できる ようになりましたので紹介します。
今まで ZFS のファイルシステムに対する quota による容量制限は、 プール内のファイルシステム単位という制約があり、 管理者がユーザ/グループ単位で容量制限を行うには、ユーザ/グループ毎に それぞれファイルシステムを作成するしか方法がありませんでした。
しかし、この方法では多くのユーザがいる場合、ファイルシステムの数が多く なってしまい、管理の面であまり実現的ではありませんでした。
今までの quota 設定方法(ファイルシステム単位)
# zfs set quota=10g tank/home
今回、ユーザ/グループ単位で ZFS ファイルシステムの quota を設定できるように なりましたので、その手順を紹介します。
ユーザによる quota 設定方法
# zfs set userquota@user01=100m tank/home # zfs get userquota@user01 NAME PROPERTY VALUE SOURCE tank userquota@user01 none local tank/home userquota@user01 100M local
グループによる quota 設定方法
# zfs set groupquota@staff=500m tank/home # zfs get groupquota@staff NAME PROPERTY VALUE SOURCE tank groupquota@staff none local tank/home groupquota@staff 500M local
最後に、 quota 動作の確認として、ユーザ単位で quota 制限がかかって いるか mkfile を使って確認してみます。
今回は、上記で設定で user01 に 100MB の quota 制限を設定しましたので、 user01 で 150MB のファイルを作成してみます。
% /usr/ucb/whoami user01 % mkfile 150m /tank/home/aaa aaa: initialized 111108096 of 157286400 bytes: Disc quota exceeded
「ユーザ単位の quota 制限が発生しました」 とメッセージが出てこないのは 残念ですが、きちんとユーザ単位で quota 制限が設定されている事が確認できました。
(参考情報)
過去の 「やっぱり Sun がスキ!」blog 記事一覧はこちらを参照下さい。 http://wikis.sun.com/display/yappri/Home
Posted at 05:13午後 10 27, 2009 by Naoyuki Yamada in Sun | 投稿されたコメント[0]
Solaris 10 で ZFS の Hybrid Storage Pool を作る方法
今回は、今月リリースした Solaris 10 10/09(Update 8) でサポートされた ZFS の L2ARC(Level 2 Adaptive Replacement Cache) 設定方法を紹介します。
L2ARC とは、ZFS Hybrid Storage Pool の Read 用二次キャッシュとして機能 し、通常 SSD が使用され Read 速度の向上を促します。
今まで Solaris 10 で ZFS のプールをする場合、Write 速度の向上させる ZIL(ZFS Intent Log)は作成できましたが、L2ARC を作成する事ができませんでした。
(L2ARC を使用したい場合は OpenSolaris を選択するしかありませんでした。)
Solaris 10 が 10/09 になり、L2ARC がサポートされました ので、これで Solaris 10 上で完全な Hybrid Storage Pool を作成できるように なりました。
それでは早速 Hybrid Storage Pool を作ってみましょう。とっても簡単です。
作成方法は、ZFS pool 作成時のオプションに ZIL を log で指定、L2ARC を cache で指定するだけです。
(通常、log と cache のデバイスは SSD を使用します。)
# zpool create tank raidz c2t0d0 c2t1d0 c2t2d0 c2t3d0 log c2t4d0 cache c2t5d0
# zpool status
プール: tank
状態: ONLINE
スクラブ: 何も要求されませんでした
構成:
NAME STATE READ WRITE CKSUM
tank ONLINE 0 0 0
raidz1 ONLINE 0 0 0
c2t0d0 ONLINE 0 0 0
c2t1d0 ONLINE 0 0 0
c2t2d0 ONLINE 0 0 0
c2t3d0 ONLINE 0 0 0
logs
c2t4d0 ONLINE 0 0 0
cache
c2t5d0 ONLINE 0 0 0
エラー: 既知のデータエラーはありません
はい、これで Hybrid Storage Pool が作成できました。logs(ZIL) と cache(L2ARC) にデバイスが 割り当てられております。
ちなみに、ZIL をミラーしたい場合は以下のように指定します。
# zpool create tank raidz c2t0d0 c2t1d0 c2t2d0 c2t3d0 log mirror c2t4d0 c2t5d0
# zpool status
プール: tank
状態: ONLINE
スクラブ: 何も要求されませんでした
構成:
NAME STATE READ WRITE CKSUM
tank ONLINE 0 0 0
raidz1 ONLINE 0 0 0
c2t0d0 ONLINE 0 0 0
c2t1d0 ONLINE 0 0 0
c2t2d0 ONLINE 0 0 0
c2t3d0 ONLINE 0 0 0
logs
mirror ONLINE 0 0 0
c2t4d0 ONLINE 0 0 0
c2t5d0 ONLINE 0 0 0
エラー: 既知のデータエラーはありません
L2ARC に SSD を使用する事により、 DRAM だけでキャッシュを構築する場合と比較して 大容量で低価格な構成を提案できるようになります。
Read が多い NFS サーバには最適ですね。
(参考情報)
過去の 「やっぱり Sun がスキ!」blog 記事一覧はこちらを参照下さい。 http://wikis.sun.com/display/yappri/Home
Posted at 05:12午後 10 26, 2009 by Naoyuki Yamada in Sun | 投稿されたコメント[1]